sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

宝塚記念 2023

宝塚記念

過去2年間は京都競馬場改修の影響で開催4日目に施行され、内有利の高速決着だったが今年からは従来の開催8日目の施行に戻る。

まずはこの点を念頭に置いて考えた方がいい。

 

宝塚記念は時期的な問題で道悪になることもしばしばあり、そうなると外からの差し追い込みが台頭するケースも多くなる。

開催8日目に行われた宝塚記念はクロノジェネシスが圧勝した2020年が直近になるがこの時は道悪だったのでうまく馬場のいい外めを通れた馬が上位を占める結果に。

はっきりと外枠有利だった。

 

対して、リスグラシューが勝利した2019年は開催期間中の雨量が比較的少なく宝塚記念当日も良馬場。開催8日目で少しパワーを要する馬場ではあったが完全に内の先行有利の決着に。時計も速かった。

 

今年は中間の降雨が少なく、レース当日も晴れの予報。

このまま行けば2019年の馬場状態に近いイメージでいいだろう。

外枠に入ったユニコーンライオンとドゥラエレーデがレースを引っ張り、速いペースで流れるだろうがそれでも先行馬が簡単には止まらないと見る。

 

当日の見極めも必要だとは思うが素直に内、先行有利な馬場というのをメインシナリオとしたい。

 

 

⑫アスクビクターモア。

前々走の日経賞は大きく出遅れたうえに不良馬場も向かず。

 

前走天皇賞春は日経賞に比べればマシだったものの、少し出遅れてリカバーに脚を使ったしタイトルホルダーをがっちりマークする作戦を取ったことも結果的にアクシデントで下がってしまう形になり裏目に出てしまった。

いずれも致命的な不利と言うほどではないように思えたが、細かいロスの積み重ねが最後に響いたか。本質的に3000m超の距離も長そう。

 

今回距離短縮となるのはプラスで、良馬場でやれそうなのも何より。

自身はハナに拘るタイプではなく、飛ばしていく逃げ馬を行かせて番手で追走する形でダービー3着と菊花賞勝利の実績がある。

特にダービーは外差し傾向の馬場で1着ドゥデュース2着イクイノックス4着ダノンベルーガと決め手自慢の差し馬達が上位を独占する中、先行した馬でただ1頭だけ3着に粘りこんで見せたので強い競馬だった。

今回も外枠の2頭が思い切った競馬をしてくる見込みなのでダービーや菊花賞と似たような形でしぶとさを活かす戦法を取りやすい。

更に、陣営が語っているようにここ2戦ゲートが不安定なので外めの偶数番を引けたのもプラス。

 

明け4歳3戦目になるが、その3戦の中で間違いなくこの宝塚記念が最もいい条件。

ある程度まともにスタートを切れさえすれば馬券内は固いだろう。

 

 

⑤イクイノックス。

関西が初、阪神コースも初と初めてづくしだが海外遠征もしっかりこなしているし早めに栗東入りして環境に慣れさせる対策も施されている。エフフォーリアのイメージと被るところがあるがそれほど心配しなくていいだろう。

 

前走逃げたことを不安視する声もあるが、行く馬が他にいなかっただけで無理に行かせたワケではない。

むしろ脚質に幅が出たと前向きにとらえていいくらいではないか。

 

有馬記念のようにいったん控えてマクっていく形でも、流れ次第では先行する形でも臨機応変に対応できるだろう。

いろいろと不安要素は指摘されていて、単勝1倍台前半を背負うほどの鉄板かと言われると微妙な存在ではあるが力は認めざるをえない。上位評価は当然。

 

 

ジャスティンパレス。

阪神コースの戦績が(2.0.1.0)。

唯一勝てなかった菊花賞も、スタートしてすぐコーナーを迎える阪神3000mで多頭数の外枠からの競馬で3着なので強い競馬をしている。スタートからのリカバーはうまくいったが勝負どころで下がってきた馬を捌くのに手間取るロスもあり惜しい内容だった。

 

阪神大賞典天皇賞春と2戦連続で上がり最速を記録しており決め手勝負に強い。

有馬記念で崩れているところを見ても、パワーを要するコンディションになると少し不安だが今の充実ぶりなら過度に心配しなくても大丈夫だろう。

 

 

⑭ブレークアップ。

前走天皇賞春は差す競馬だったが、本来は安定した先行力が持ち味の馬。

小回り向きの器用さもあるし距離も3000m超よりもう少し短い方がいいだろう。

 

近走で崩れたのは枠の並びが最悪だった有馬記念くらいで、あとは強い相手でも堅実に走れている。

今回は外めの偶数番を引き、大外の2頭がレースを引っ張るならこの馬もアスクビクターモア同様に行きたい馬を行かせての3~4番手で先行する形が取りやすいだろう。

 

そういう競馬なら鞍上と手も合っていそうだし、馬場と展開を味方にして思った以上にしぶとさを発揮する場面があるかもしれない。

 

 

⑪ジェラルディーナ。

大阪杯から中2週で海外遠征したあとの今回ということで、やや厳しい臨戦過程だと思う。

更に、脚質から考えて今の阪神の馬場が向くとは思えないのでここは勝負切りといきたい。

 

しかし、先週の芝のレースを見るとペースが流れていたとはいえ外差しの決着となるケースもあった。

重馬場のエリザベス女王杯で大外一気を決め、出遅れた有馬記念では長く脚を使って3着まで追い込んできたように時計を要する馬場で終いを活かす競馬が合っている。

非根幹距離にも強い。

 

自分のメインシナリオ通りなら買いづらいところだが、レース当日に阪神芝が外差し傾向になってくるようなことがあればあっさり掌返しする準備は一応しておきたい。

 

 

⑥スルーセブンシーズ。

ステイゴールド系のドリームジャーニー産駒に池添さん騎乗でGP参戦という時点で、多くの予想家さん方が穴として指名している影響もあってか穴人気になってしまっている。狙おうと思っていたがちょっと扱いが難しくなってしまった(苦笑)

 

格下なのは確かだが、前走の中山牝馬ステークスで見せた上がり3F33.8という数字は中山1800mでは滅多に見られないもの。

小回りで直線に坂のあるコースへの適性が相当高いのだろう。

 

阪神コースはこれまで2回遠征して2回とも惨敗しているが、今回で3度目で慣れは見込めるし早めに栗東入りする対策も取られている。

本格化している感じがあり、ハイレベルな現5歳牝馬世代の最後の大物かもしれない。

過度な期待はかけづらいが押さえてはおきたい。

 

 

他にもディープボンドやジオグリフやヴェラアズールやダノンザキッドなど相手候補はたくさんいて難しいが、基本的には昨年のダービーと菊花賞の上位組が強いと見る。

土曜日の東京メインでも菊花賞4着のドゥラドーレスが順当に勝利していた。

 

アスクビクターモアとイクイノックスとジャスティンパレスを中心に、あとはうまく絞って買っていきたい。勝負気配「B」とします。