sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

菊花賞 2022

第83回菊花賞

昨年の菊花賞がタイトルホルダーがペースを支配するような圧勝で、2着以下は差し決着の混戦となり最後は大外18番のオーソクレースが僅かに2着争いを制した形。

 

今年はそこまで実力的に抜けた馬はいないだろう。昨年もレース前はそんなことを言っていたが(苦笑)、まあおそらく抜けた存在はいないし確たる逃げ馬も見当たらないのでペースもそこまで速くならないだろう。

そうなると、内回りコースでコーナーを6回通るぶん中山2500mほどではないにせよ多頭数の外枠は若干不利に映る。

 

京都の長距離のレースは下り坂を2回通過して直線は平坦だが、阪神は直線の上り坂を2回通る形態でコーナーも京都より急。

馬場状態次第では中距離馬でも勝負になる京都よりもパワーとスタミナが要求されるので、厳格に距離適性が求められる。

 

普段阪神の長距離のレースでフルゲートになることがほとんどないので参考材料にできるレースが少ないが、今年と昨年の天皇賞春を見る限りのポイントとしては

①ペースにもよるが多頭数の外枠はやや厳しい。

②内回りなので基本的に先行有利で、4角で5~6番手以内につけていないと厳しい。

③京都コースよりも距離適性重視。

 

これらに留意して予想を組み立てたい。

 

 

まずはセイウンハーデス。

ゲートが速くて安定した先行力があるのだが、とにかく気性面がネックな馬。

他の馬を気にしたり、かと言って1頭になっても物見をしたりで集中して走れないことが多い。

そのせいか、これまでのレースを見ても早々に鞍上の手が動き始める場面が多い。

しかし、それだけ見た目からして反応が悪そうな状況でもダービー以外ではほとんど大崩れしていない。

 

前走セントライト記念でも上位馬の中で最も早く鞍上の手が動き出し、見るからに手応えも悪そうで追っつけ通しだった割には4着に残っている。

距離が長いのが敗因ならばもっとズルズルと後退していってもおかしくないはず。

集中して走れていない中でかなりの粘りを見せたと評価している。

 

シルバーステート産駒は今のところマイル~それ以下が主戦場な印象だが、母父マンハッタンカフェで母母父エリシオという血統は長距離では魅力。

 

中間は1週前追い切りでジョッキー騎乗で目一杯に追われ、直前は軽めの調整。

馬具も工夫するようで、今回から深めのブリンカーを着用予定。

慣れすぎてしまわないように競馬でだけ着けるとのこと。

対策を施して臨むので、これでうまい具合に闘魂注入に成功し集中して走れるようになれば力は足りると思う。脚質も魅力。

 

 

ディナースタ。

2戦続けて札幌の2600mで派手な捲りを決めて勝ち上がってきた馬。

菊花賞の舞台が従来の京都なら現時点では手を出しづらい感じだが阪神の3000mなら話は別。

 

一気の相手強化なので同じように捲っていく競馬をさせてもらえるかはわからず、どんなレース運びになるかは不安ではあるが小回りコースで力のいる馬場状態の長距離のレースで結果を出しているのは魅力。距離適性は確かだろう。

 

前走の札幌日刊スポーツ杯は札幌記念の前日の施行。

当時の札幌の芝は外からの差しがほとんど利かず内の先行が圧倒的有利な馬場状態だったので、外からひとマクりで先頭に立ってそのまま押し切るというのは並大抵のことではない。

角居厩舎の流れを組む辻野厩舎の管理馬で、キセキやエピファネイアの管理にも携わっ

ていた清山助手がこの馬にも関わっている。

降級制度がなくなってから夏の条件戦組は秋のG1路線でふるわないが、阪神3000mなら狙いたくなる馬。

 

 

ガイアフォース。

前走セントライト記念は強い内容だった。実際この馬と2着のアスクビクターモアは今回のメンバーでは力が1枚上の感がある。

 

前走は勝負どころで少しモタモタしていたようにも見えたので良馬場でやれそうなのは何より。脚質をから見て枠もいいところを引けた。

あとは距離だけ。これだけはやってみないとわからない。

父のキタサンブラックも母父サクラバクシンオーの血統がどうとか言われ、さんざん距離適性を疑われながらあっさり克服して黙らせてきたのでそれに続いてほしいところ。

 

 

アスクビクターモア。

母父レインボークエストも利いているのか、2000mを超える距離に使われてから更にしぶとさが増した感じさえある。

安定した先行力も魅力だし、今はもうハナに拘らずとも柔軟に競馬ができる。

 

大崩れは考えづらいが、初めての3000mで多頭数の外枠を引いたのは痛い。

スタートは速い方なので、いかに序盤の位置取りでロスを少なくできるかにかかっている。そのあたりはもう乗り慣れた鞍上のエスコートに期待したい。

 

 

プラダリア。

前走神戸新聞杯は調整不足だったのに加え、中京独特の高速馬場も合わなかったか。

血統面からは想像できなかったがデビュー以来距離を伸ばして結果を出してきている。

 

陣営もかなり強気のコメントをしており、追い不足を1度使われての上昇がかなり見込めるのではないか。

いい枠を引けたのでロスなく立ち回れれば巻き返せる。押さえには。

 

 

ボルドグフーシュ。

神戸新聞杯組では最も強い競馬をしたのがこの馬ではないだろうか。

当時の中京は高速決着が多かったしトラックバイアスも内偏重。

 

どうしても起用さに欠けるところがあるのか、いつも通りの後方からの競馬。

直線に向いてぐるっと大外を回る形になり他の外めを通った馬は全く伸びてこない中でこの馬だけはよく差を詰めた。

 

1、2着馬はうまく内を通って抜けてきたし、時計も速くてどちらかと言うと2200mよりもう少し短い距離に適性がある馬に有利なレースでもあったように思う。

神戸新聞杯組で距離延長がプラスに働きそうなのはこの馬だと思う。

ただ、これまでと同じレース運びだとどうしても展開頼りになってしまう。

4角までにある程度押し上げるなど、何かこれまでと違うひと押しがほしい。

 

 

セレシオン。

前走はかなり強い競馬だったし、友道厩舎の馬ということもあり中間から注目度は結構高かったし自分もその1人だった。それだけにこの枠は痛い。

圧倒的不利とまでは言えないがコーナー6回のコースでずっと外を回らされないように工夫が必要になってくる。

そこはもう福永さんの技術を信頼するしかない。福永さんは菊花賞で過去10年(2.3.1.4)の戦績。この点に期待して買う手はあるかも。

 

 

ひとまず阪神での菊花賞は今回が最後。

京都3000mとは全然違うという観点から予想してみるが、何しろ頼れるデータも少ないので全く的外れに終わるかもしれない。

勝負気配「C」としときます。