第82回菊花賞。
京都競馬場の改修により今年は阪神内回り3000mで施行される。
3角の下り坂を利してのスピードに乗せていけて最後の直線も平坦な京都に比べると
直線の急坂を2度通る阪神は更にタフなコース形態となる。
しかも今の阪神芝はやや時計がかかっているし、より厳格に長距離適性が求められるレースになるのではないか。
阪神3000mのコースは使う機会自体が少なくサンプルとして思いつくのは阪神大賞典だが、このレースは少頭数で行われるケースがほとんど。
過去10年振り返っても13頭立てだった今年が多い部類に入る。
フルゲートで行われるのは近年ではかなりのレアケース。
内回りコースを2周するのでコーナーを6回通ることになり、多頭数で外枠に入った馬は厳しいだろう。
勝負気配はD。先に言っときますww
持ち時計や上がりの脚のタイムより長距離適性とパワーを重視した方がいいだろうと書いたが、全馬3000mを走ったことがない以上、レースぶりや血統から想像するしかない。
外枠不利だろうというのも、普通に考えればそうなるかな?と思うという程度。
繰り返しになるが阪神芝3000mでフルゲートというのは珍しいケース。いつも以上に手探りの予想になる。
レッドジェネシス
前走神戸新聞杯が2着。不良馬場でもステラヴェローチェと差のない競馬ができたし、やはり時計がかかる馬場での長距離戦に適性がありそう。
東京コースはフリージア賞とダービーで2度経験があり、どちらも呆気なく敗れている。
中京で行われた京都新聞杯と神戸新聞杯では結果を出せているのだから左回りがダメということはなく、東京コースでの敗因は時計や上がりが速いレースは向かなかったからと見るのが妥当。
内回りを2周する阪神3000mなら上がりだけの競馬にはなりにくいし、適度に時計がかかる今のコンディションもこの馬にはプラスだろう。
他の有力馬との比較しても、枠もいいところを引けた。
G1馬不在のここで台頭できる。
ディヴァインラヴ。
枠はもう少し内がよかっただろうが、今年の3歳牝馬はハイレベルだしここに入っても楽しみな存在。
1600mからデビューしたがやはり忙しく、距離を延ばしてから結果も内容も伴ってきている。
前々走は力の違いを見せつける勝ちぶりだったし、前走木曽川特別も早めに抜け出してゴール前で少し内にもたれたところを強襲される形だったが差させず抑え切るというなかなか味のある内容。
折り合いに不安のあるタイプでもなさそうだし、福永さんが継続騎乗なのも心強い。
今回の条件なら通用してもおかしくない。
ステラヴェローチェ。
実績最上位。1600mでデビューしたが、バゴ産駒らしく距離を延ばしながら結果を出してきた。
道悪も苦にしないので時計がかかるのもいい。
ただ、どちらかと言うと広いコース向きで途中で動いていったりするような機動力には欠ける印象。
それだけに今回の阪神内回りでコーナー6回のコースで多頭数のレースでは真ん中〜内めの枠が欲しかった。
地力は認めるが苦しい展開になる可能性がある。
オーソクレース。
貴重なエルコンドルパサーの血を持ち、底力勝負にはめっぽう強い血統。
前走セントライト記念は昨年末のホープフルステークス以来の故障明けだったことを加味すれば及第点の内容と言える。使われての上積みは見込んでいいだろう。
距離は未知数だが血統的にはこなせて不思議ない。ルメールの継続騎乗も勿論プラス要素。
あとは、どう考えても厳しい枠に入ってしまったのでその克服が最大のカギ。
ルメールさん本人も阪神内回りは好きじゃないと言っていたので、どうこなすかというところ。
タイトルホルダー。
この馬自身、少し力んで行きたがるようなところがあり距離延長はやや厳しい印象。
メロディーレーンの半弟という血統面に望みを託したい。
実績自体は上位で、前走のセントライト記念も完全に前が詰まってしまっての敗戦なので力負けではないだろう。
内枠に入れたので、行きたい馬を行かせて巧く先団〜好位の内でジッと折り合う競馬ができれば巻き返せる余地はあるだろう。
距離は不安だが枠を味方にどこまで。
血統の字面だけ見ると長距離が向きそうな印象はないが、それと裏腹に距離を延ばして良さが出てきている。
前走神戸新聞杯は不良馬場が却ってよかったか、実績馬相手に食い下がって権利を獲得。
前々走のルスツ特別も札幌2600mのレースにしてはハイペースの中、途中からマクり切って突き放す強い内容。
春に青葉賞で敗れているところからも、時計や上がりの速い決着は苦手なのだろう。
ここは条件は合っていそう。
さて、特殊な条件ということで難しい。こういう時は割り切っていくべき。
例えば「外枠不利だから7枠と8枠はまとめて切り!」とか。
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