sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

エリザベス女王杯 2022

第47回エリザベス女王杯

引き続き阪神芝はAコース使用だが、先週にしても13日土曜にしてもまだ時計は速めで極端に内が荒れている感もなく内の馬が伸びるケースもあった。

トラックバイアスはほぼフラットという印象。

 

今回のメンバーでは、ハナに拘るタイプがローザノワールくらいなのでおそらく平均ペースもしくはややスローの流れになりそう。

そうなると立ち回りのうまいタイプじゃないと厳しくなると思われるが、それはあくまで先週までの馬場ならの話。

 

さて、レース当日の雨の影響がどれだけあるか。

少しづつ内が荒れてくれば外枠や外差しに注意が必要になってくるかもしれない。

予報を見る限りでは日曜日午前から弱い雨が続く感じなのでおそらく良~稍重程度に収まると思うが、それでもある程度の影響は出るだろうと想定しておく。

 

 

 

まずはウインマリリン。

これまで戦ってきた相手を見ると錚々たるメンバー。

牝馬限定戦のここなら3歳との力量比較が未知なのを踏まえても力が上だろう。

前走札幌記念から直行することが発表された時点で、エリザベス女王杯はこの馬からと思っていた。

 

中山の鬼なので阪神内回りのコース形態が合わないワケがなく、阪神コースで結果が出ていないのはめぐり合わせの問題である。

 

昨年のエリザベス女王杯と今年の大阪杯は状態がよくなかったので大敗も仕方なし。

まだ良化途上だった前々走の宝塚記念では強いメンバーの中で見せ場は作ったという内容。

3歳時のエリザベス女王杯は決め手のある強い馬たちが上位を独占するという完全な外差し決着の中、先行した馬の中でただ1頭掲示板に入っての4着。

先着を許したのがラッキーライラック、サラキア、ラヴズオンリーユーなのだから強い内容だった。

昨年の天皇賞春にしても、距離的に厳しい挑戦で枠の並びも難しく上位馬の中では最も外を回る形になりながらじわじわと伸びて5着で力は示した。

 

要するに阪神のレースにおいてはまともな状態で適条件のレースに使えたことがほとんどない。今回ようやくそれが叶いそう。

阪神の内回り2200mはスタートから最初のコーナーまで直線が長いので外枠も不利にはならない。

スタートセンスがあってレース運びの上手な馬なので内の有力馬たちの動きを見ながら好位置につけられそう。

宝塚記念に好相性で、阪神2200mの乗り方を理解しているであろうレーンJも確保できた。

 

不良馬場だった昨年のAJCCでちょっと不可解な負け方をしているので、雨が強くなって重~不良にまでなってくると割引かもしれない。この点だけが不安。

稍重程度までなら力を信頼する。

仮にここで凡走したとしても、もし有馬記念に出てくるならまた狙おうと思っている。

 

 

ウインマイティー

オークス3着馬だがその後に調子を崩し長いこと低迷していた。

陣営の懸命の立て直しが実り、ここ2走の内容を見ると完全に復調した上で更に本格化した感がある。

 

前走京都大賞典はいつもよりはやや後ろめのポジショニングだったし、外回りコースでスローペースの瞬発力勝負になりこの馬にとって不得手な形になってしまった。

それでも3着だったのは地力強化の証だし前哨戦としては悪くない内容。

休み明けを1度使われ牝馬限定戦。内回りに舞台が変わるのも大歓迎。

 

前々走のマーメイドステークスが内回り2000mで復活の勝利だったワケだが、2着のマリアエレーナはその後小倉記念でジェラルディーナとヒンドゥタイムズを下して圧勝。

先日の天皇賞秋は7着だが不利がなければもう少しやれた可能性がある。

 

単純比較は難しいとは言え、これを物差しにすればウインマイティーも今回のメンバーで力上位の存在と見立てていい。

 

3歳時まで遡っての話になるが一昨年に内回り2000mの忘れな草賞を勝利している。

この時のメインレースはデアリングタクトの1冠目となるドロドロ馬場での桜花賞

当然同日の忘れな草賞も道悪でのレースだった。

 

本格化を遂げたゴールドシップ産駒だし、もし雨が強くなればマリリンよりこっちかも。

 

 

デアリングタクト。

前走のオールカマーに酌量の余地があるかどうかが論争になっている感じがする。

実際にその点がこの馬の評価に大きく影響するのだが、自分は酌量の余地アリ派である。

当時の中山のトラックバイアスは極端に内有利だったのは間違いない。結局次の週のスプリンターズステークスまでずっとその傾向のままだった。

 

長く休養していたのでサンプルが少ないが、古馬になってからは休み明けは今ひとつなタイプのように思う。

キャリアの中で着外に敗れたのは2回だけだが、それがいずれも休み明けのヴィクトリアマイルオールカマー

明け4歳初戦の金鯱賞は2着とは言えギベオンに遅れを取っている。

叩き2走目だった前々走の宝塚記念は相手関係が大幅に強化されても内容が良化し3着。

外から差してきた馬の中で唯一上位にきたのは立派だし、同じコースのここではまだ見限れない。

今の阪神芝なら前回の中山のような極端なトラックバイアスもない。

脚質を考えれば枠はもう少し真ん中から外めがよかったと思うのでその点は不安要素。何とかスムーズに運んでもらいたいところ。

 

3冠のうち、2戦が道悪での競馬。特に桜花賞は雨が降る中での重馬場のレースで1頭だけ次元の違う脚で突き抜けた。道悪はお手のもの。

この馬も、もし雨が強くなれば更に。

 

 

ナミュール

前走秋華賞にぶっつけで臨み2着。

内回りだとまだコーナーワークに不安が残るが、前走の反省から今回はそのあたりの対策も練ってくるだろう。

 

近年のエリザベス女王杯は3歳勢が苦戦傾向だが、過去5年で2回3冠馬が出ていることもあり当年のクラシック組がジャパンカップに挑戦するケースが増えているのも関係しているだろう。

まだ秋2走目なので上積みを見込むならスタニングローズよりこの馬かと思う。

道悪に関しては何とも言えないが、極端に馬体が減らなければここでも通用しそう。

 

 

スタニングローズ。

トライアル→秋華賞エリザベス女王杯と3連勝したケースはダイワスカーレットまで遡る。

秋華賞エリザベス女王杯の連勝も近年ではメイショウマンボのみ。

久々に3歳G1馬の戴冠なるかが注目される。

 

前走秋華賞をメイチで来ていたと思うのでさすがにこれ以上の上積みはどうか。

レース運びが上手で、よほどの馬場悪化でもなければ大崩れはしづらいタイプだと思うが今回はマークもきつくなる立場。

押さえまでか。

 

 

アカイイト

近走不振だが、そもそも直近2走に関しては適性外のところを使われているし休み明けも今ひとつ。

この秋はここを目標に絞って調整されており、目論見通りいい仕上がりで臨める。

 

この枠なら序盤は後方につけて途中からマクっていくという得意の形も取りやすいだろう。

道悪に関しても、時計が速いよりは少々渋ったくらいの方がプラスに働きそう。

 

ただ、どう考えても昨年より今年の方がメンバーのレベルが高い。

エリザベス女王杯はリピーターレースとも言われるが、相手強化でも昨年と同じようにうまくいくかどうかというところ。

 

 

他にも、1800mで連勝中で距離が不安視されているが昨年の当レースで不利がありながらもしぶとく5着にきていて侮れないイズジョーノキセキ。

 

全てが未知だがある程度時計がかかる馬場になるならマジカルラグーンもノーマークでいいのかどうか悩ましい。

 

クラシック上位勢のピンハイも前走の3勝クラスでは力が違った印象の勝ちぶり。

距離は不安だが枠を生かして克服できるか。

 

マリアエレーナやヴェルトライゼンデを物差しにすれば力関係は不利に見えるがオールカマーを勝って本格化を匂わせるジェラルディ-ナ。

 

 

 

各世代の力量比較が難しいところではあるが、自分は5歳有利と見る。

2年前のオークスの同窓会。これがこのレースのテーマだと思っている。

天候という悩ましい要素が増えてしまったが、勝負気配「A」とします。