第39回マイルチャンピオンシップ。
先週のエリザベス女王杯は結果的に外枠の馬が上位を占めた。馬場は全体的に内めが荒れてきている印象。
そのエリザベス女王杯当日ほどの雨量ではなさそうだが今週の日曜日も雨の予報。
Aコース使用7週目で外回りでもあり、外が伸びやすい傾向は続きそう。
あまり馬場が悪化しすぎると、全馬が大きく外を通るようになって結局芝の荒れていないギリギリの境目を通れる内枠の方が有利になったりすることもあるので注意が必要だがおそらく当日は稍重程度。
真ん中~外の枠の方が競馬がしやすいコンディションと見る。
強力な先行馬はいるが飛ばして逃げる馬は見当たらないので、平均ペースで流れて最後の直線は各馬が横に大きく広がるような形になりそう。
ソウルラッシュ。
天候や枠の並びも加味すると今回の条件はこの馬にとって有利だろう。
道悪が得意で高速決着はどうか?というイメージだったが、前走の富士ステークスで速い時計にも対応してみせた。
この結果から、前々走の安田記念は力負けではなく直線で進路を失ってドン詰まりになってしまったことが明確な敗因と結論づけていいだろう。
レース当日は当初の予想ほど雨が降らない可能性もあるが、良発表でも極端に高速化することはまず考えづらい。
少し時計を要して外差し傾向の馬場はソウルラッシュにとって大歓迎。
小細工せず、いつも通りに外から差し脚を伸ばす競馬で確実に上位争いできる。
シュネルマイスター。
本来ならこの馬が軸で間違いないと思っていたのだが、枠はあまりいいとは言えずそのぶんだけ信用が落ちる感じ。
とは言え1600mでは崩れたことがない馬だし、血統面やデビュー当時の中山での戦績からは道悪もある程度こなすように思う。
昨年の当レースも2枠3番と内枠での競馬。勝ったグランアレグリアは6枠12番で、直線は馬場のいい外めにスムーズに持ち出せていた。
一方この馬は荒れた内を通って直線で徐々に外に進路を切り替えていく競馬。
苦しい形だったがダノンザキッドとインディチャンプに先着しての2着なので強い競馬だった。
今年もまた内枠だが、グランアレグリアはもう引退しているし近くにソダシとサリオスがいるのでそれらの動きを見る位置で流れに乗って直線はスムーズに馬場のいいところに持ち出すイメージで運べれば。
エアロロノア。
前走の富士ステークスは完全な外差し決着で外めの枠の馬が上位を独占する中で、最内枠から進路を外に持ち出しながらの5着。苦しい競馬だったがある程度実力は見せた。
前々走の安田記念は7着だが後方から脚を伸ばして上がり3Fはメンバー最速タイで、勝ち馬とも0.2秒差。
実績的には下だが強い相手にも堅実に駆けて大きくは負けていない。
阪神1600mは1度も大崩れしたことがなく、ベストな舞台。
3走前のマイラーズカップで5着だが、当時は稍重の荒れた馬場で最後の直線でスムーズに外に持ち出せなかったのが響いた感じ。
同じ阪神1600mで道悪の条件だった4走前の六甲ステークスではスムーズに馬場のいい外めに持ち出し、危なげなく完勝している。
エアスピネルの近親でもあり、極端な高速決着よりは少し時計を要するくらいの方がいいだろう。
いつも相手なりに走れるがあとひと押しが…というタイプの馬。
今回は枠の並びとトラックバイアスの恩恵を受けて、そのあとひと押しが期待できる。
迷ったらこの馬から入るのもいいかも知れない、と考えている。
ジャスティンカフェ。
前走毎日王冠は突き抜けそうな手ごたえに見えたが2着。
相手も強かったが、前々走のエプソムカップを見ても1800mは微妙に長いか。
やはりベストは1600mだろう。
エピファネイア産駒は早熟だとさんざん言われているが、この馬に関してはデビューも遅めでじっくり使われてきているので今が差し馬として完成形に近づいてきている時期だと思う。
今の阪神の馬場も向きそう。道悪もある程度はこなせそうなイメージがある。
いきなり通用しても不思議ない。
ダノンスコーピオン。
前走富士ステークスは3歳勢の中で唯一の56キロ。G1馬なおでこれは仕方ない。
当然先を見据えた仕上げだっただろうし、クビ、クビ差の3着なら初戦としては悪くない。今回は上積みを見込める。
陣営はもう少し真ん中あたりの枠がよかったとコメントしているが、馬場を考えれば競馬しやすい枠に入ったと言える。
「雨はあまり降らないでほしい」と騎手も調教師も口を揃えて言っているので道悪は不安だが、血統だけで見ればある程度までは大丈夫そうなイメージがある。
現在マイルCSで4年連続で馬券に絡んでいる川田さん騎乗でもあるので心強い。
まあ、こういうのは気づいた時にあっさり途切れたりするものでもあるが…。
ソダシ。
この馬にとっては、レースのしやすいいい枠を引いた。今更言うまでもなく1600mはベスト。
ヴィクトリアマイルを見てもラチを頼らないと伸びないタイプでもないので、序盤の位置取りも最後の直線の進路選択も臨機応変に対応できそう。
個人的には府中牝馬ステークスを挟まずに札幌記念から直行でよかったのでは?と思っている点と、陣営もコメントしているように道悪はどうか?という点で信頼は置きづらい。
雨があまり降らず、時計の速い決着になってほしいところ。
他にも、「前哨戦の中内田」とか揶揄されている通り前走の富士ステークスがメイチだったと思うがレーンさんが怖いセリフォス。
今は1800mの方が向きそうだし大阪杯や高松宮記念の内容から道悪になると不安が残るがムーアさんが怖いサリオス。
雨の中で毎日杯を勝利しており馬場は向きそう。それでもいきなり一線級のマイラー相手だとまだ厳しいと思うがCデムーロさんが怖いピースオブエイト。
最内枠は痛いがどうせポツンするなら関係ないし、今の馬場なら後方からの大外一気がハマってもおかしくないマテンロウオリオン。
広げるとキリがないのはいつものこと。
実績からはソダシとシュネルマイスターが力上位だと思うが昨年のグランアレグリアほど抜けた存在はいないメンバー。
枠の並びとトラックバイアスと天候の恩恵がありそうな馬から入りたい。
そうなると自分の中で該当するのがソウルラッシュとエアロロノア。
これに、枠は微妙でも1600mでの安定感を買ってシュネルマイスター。
この3頭を中心に馬券を組み立てようと思っているが、あれこれ考えず外国人騎手4人だけ買った方が好結果になりそうなのが何とも…ww
とは言え、マイルCSは2018年から4年連続で的中しており近年では最も相性のいいG1なので勝負気配「B」としておきます。
(こういうのは気づいた時にあっさり途切れたりするもの、と先述したのがフラグにならないよう祈る…)