第39回フェブラリーステークス。
土曜日、メインレースの時点ではまだ降雨なし。結局どうなるのか…。
フェブラリーステークスの施行時期はダートに凍結防止剤が散布される影響で、
砂が乾燥して時計がかかりパワーを要するケースが近年多くなっている。
しかし雨が降って重~不良発表になればダートが締まって時計も速くなり、スピードが求められる馬場になるケースもある。
予報通りであれば府中市は今夜から明日早朝まで雨が降るとのことなので、それを踏まえて検討したい。
さすがにメイショウボーラーが逃げ切った時のような極端な馬場にはならないだろうが、当日は重か稍重程度だろうか。
どこからでも入れそうなメンバーだが、実績からはカフェファラオが軸向きか。
1800mはちょっと長く、中京のダートも合わないのかチャンピオンズカップでは
2年連続でいいところなく敗れている。昨年に関しては大外枠も堪えたか。
対して、東京ダート1600mは(3.0.0.0)。
抜群の安定感を誇る。昨年のフェブラリーステークスも3番手から抜け出していく正攻法の競馬で危なげなく勝利。
それだけに同じ左回りの1600mのかしわ記念で見せ場もなく敗れたのはちょっと
納得いかないが、フェブラリーステークスが1分34秒台の決着だったのでやはりある程度時計が出やすいダートの方が合っているのだろう。
それが東京コースでの安定感に繋がっている。
今回、思ったより降雨がなかったとしてもそこそこ時計は速くなるはず。
昨年もチャンピオンズカップで負けてからここであっさり巻き返してきたので、
得意条件になれば近走の成績不振はあまり気にしなくても大丈夫。
ソダシ。
初ダートでいきなりG1挑戦となった前走チャンピオンズカップの負けだけではまだそこまで評価は落とせない。
その前走は内枠だったので作戦も限られ、逃げる形があの時点でのベストだったと思う。
スタートしてからそこまで急がせずともあっさりとインティを振り切ってハナを切ったあたり、さすがのスピードを見せたと言える。
ペース自体は速くなかったのに最後の直線ではバタっと止まり過ぎにも思えるが、
1800mは少し長いだろうし時計がかかってパワーを要する中京のダートなら尚更堪えたと見たい。
昨年の札幌記念で2000mを克服したと言っても、もともと平坦小回りコースということもあり札幌記念は馬場状態が良好な場合はマイラータイプの方が有利な年もある。
ソダシが勝ったケースもまさにそれに該当する。
芝とダートなので単純比較は難しいが、本質はスピードが勝っていてマイルくらいがベストの馬だと思う。
東京ダート1600mはスタートして最初の50m~100mは芝を走るコース。
内から外に向かって斜め上に切られているので、単純に外枠の方が長く芝を走ることになる。
今回は真ん中より外の枠に入ったし、それを利用してテンのスピードを活かしやすい。
ダートも時計が速くなってくれた方が合っているだろう。
前走に比べると条件は格段によくなる。本領発揮に賭けてみたい。
ただ、結果が悪いのはメンタル面の影響という声もあり、そうなるともう走ってみるまで誰もわからない。
結局のところ、この馬の存在がレースの予想を難しくしている(苦笑)
アルクトス。
左回りの1600mは得意だろうということで昨年も狙ったが惨敗だった(苦笑)
東京と同じ左回りの盛岡の南部杯を連覇しているし東京ダート1600m自体でも勝ち鞍があり距離が持たないということはないはずだが、フェブラリーステークスは鬼門となっている。
一昨年はハイペースで逃げる形になってしまったので致し方なしだが、昨年に関しては完全に力負けとしか思えない内容。
今回が3度目の挑戦となるが、何と言っても注目は締まったダートになるかどうかという点。
昨年の南部杯は不良馬場であっさり突き抜けて快勝だったし、一昨年の南部杯は雨の中のレースだったが勝ち時計が1分32秒7と芝1600m並みのタイムを叩き出した。
高速決着にはめっぽう強いので、雨が長引けば長引くほどこの馬には追い風となる。
なのでこの土曜夕方時点での、降るのか降らないのかはっきりしない状況は判断に困るので勘弁してほしい。当初の予報ではもっと早くから降り出すはずだったのに…。
きっと陣営もそう思っていることだろうww
ダートでまだ勝ち鞍がなく、2着が4回という成績だが東京ダート1600mが(0.2.1.0)という安定感が光る。
昨年の当レースがカフェファラオと0.1秒差の2着。
最後の直線で少し馬群を捌いてくるのに手間取るような場面があり、それほど大きなロスではなかったものの惜しい競馬だった。
前々走の武蔵野ステークスは好位で運んだが直線で前にいた4頭が一斉に下がってきてズラリと壁になる形に。こちらはかなり痛いロスで、進路を切り替えているうちに
勝ち馬ソリストサンダーに大外から抜け出されてしまった。
最後はよく差を詰めただけにこれも勿体ない競馬だった。
1800mだとやや距離が長い感じだが東京ダート1600mでは力のあるところを見せている。
今回大外枠に入ったが、フェブラリーステークス自体データ上も外枠は不利ではないし
もともと芝を走っていた馬なので芝を走る距離が少し長くなるのも問題ない。
不利を受けづらい位置で運んで今度こそ。
スワーヴアラミス。
フェブラリーステークス好相性の東海ステークス勝ち馬。
ズブいところのある馬で鞍上がずっと追い通しになることもしばしばだが、最近は改善されてきているとのこと。
前々走のチャンピオンズカップで追い通しでついていけなかった点を踏まえると、前走東海ステークスでしっかり差し切ってみせたのはいくらメンバーレベルが違うとは言っても確かな成長を感じさせた。最後までしぶとく伸び続ける脚は本番でも要注意。
ただ、1600mは本質的にはやや忙しい。できればあまり雨がふらずある程度時計がかかってパワーを要する馬場でやりたいところ。
ダートが締まって高速馬場になると道中で馬群を追走するだけで手一杯になってしまう可能性もある。
タイムフライヤー。
戦績だけ見ればもう少しやれても不思議はないが、現状はいいところがない。
最近はゲートが安定しなくなってきているのもあるだろう。
特に酷いのは前走の根岸ステークスで、出遅れから最後の直線でも3着馬のタガノビューティーに先にスペースを奪われて体勢を崩す形に。
これではどうしようもないが、最後はしぶとく伸びてきていた。能力の一端は見せたと言える。
まあ騎手もゲートがアレな人が乗っていたし、多少は目を瞑れなくもない(笑)
横山武史に乗り替わったことでうまくゲートを決めて流れに乗れれば今少しやれるはず。今回の穴枠はこれか。
ソリストサンダー。
昨年のフェブラリーステークスでG1の壁にぶち当たったが、そこからキャリアを重ねて順調にステップアップしてきている印象。
特に左回り1600mでは毎回末脚が確かで安定して走れるようになった。
前々走の武蔵野ステークスを勝った時点でここを見据えての仕上げを意識していたので、前走根岸ステークスはまだ余裕残しだっただろう。
1400mもやや忙しい感じで、負けたこと自体はそこまで悲観する必要はない。
脚質と並びから、この枠ならレース運びもイメージしやすいだろう。
どちらかと言うと乾いたダートで差し脚を活かす形の方が合っている印象なので、あまり雨が降って前が止まりにくい高速決着にはなってほしくないクチだと思う。
レッドルゼルは川田さんが昨年のフェブラリーステークスの共同会見の時に「この馬には1600mは長いです」と言い切って話題になった。
今年の共同会見でも当時のことを引き合いに出して「1年たってその印象は変わりましたか?」と質問されて「いや変わってません。この馬に1600mは長いです!」とまた言い切っていたので信じることにする。
ただ、時計が速くなるとスプリント適性が活きてくることも考えられるが…
川田さん、最近は以前にも増して思ったことを忖度なく口にするようになってきたが大丈夫だろうか?(笑)
テイエムサウスダンも戦績から1600mはやや長いと見ている。ここの陣営は川田さんほどはっきり言ってくれないが不安と期待が入り混じった様子はコメントから伺える。
前走根岸ステークスを勝った時の岩田パパの調子こいたインタビューも気に入らないので買わなくていいだろう。しらんけどww
天候も含めて予想が非常に難しい。
自信を持って切れる!という馬が思い当たらない。
勝負気配は「C」くらいが妥当。