sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

ヴィクトリアマイル 2022

第17回ヴィクトリアマイル

金曜日から土曜日午前にかけて降雨があったが、週前半に想定されていたほどの雨量ではなく馬場の回復は早い。

14日土曜日の時点で芝は良発表。時計は稍重に近い程度にはかかっているがレース当日は更に回復しそう。

 

今週からBコース。先週のような外差し馬場にはならないだろう。

時計が速くなってくれば内有利の傾向が強まる可能性もある。

 

過去2年の勝ち馬がグランアレグリアとアーモンドアイ。

これらの強さは別格として、その他の上位馬の走りを見るとやはりあまり外を回していない馬が上位に来ている。

どこまで高速傾向に戻ってくるかに注目したい。

 

 

まずファインルージュ。

道悪ならどうかと思っていたが、良馬場に回復するならこの馬を軸にしたい。

距離的に厳しかったオークス以外は崩れたことがない安定感が魅力。

 

距離は2000mまではこなしているし、高速馬場でもある程度時計を要する馬場でも走れているがベストは1分31秒台の持ち時計がある1600mだろう。

 

前走東京新聞杯が2着。3週間後の安田記念でも有力視されている勝ち馬に大外から突き抜けられてしまった形だが、この馬は直線で狭いスペースに入ってしまい追い出しを待たされる場面があった。ルメールさんにしては珍しく進路の選択をミスした格好。

スムーズならもっと際どい勝負になったはず。

 

思ったより馬場の回復が早いものの、レース当日はまた傾向が読みにくい特殊な馬場になる可能性もある。

そうなるとどこが伸びやすくてどこが伸びづらいかという騎手の判断もより重要になる。

その点この鞍上なら大丈夫だろう。

あまり極端ではない真ん中あたりのこの枠から、正確に馬場を読んで進路の選択をしてくれるはず。

 

レコード決着の桜花賞がソダシと0.1秒差の3着。逆転も充分可能。

 

 

レイパパレ。

週初めの予報ではもっと雨が降る感じだったので、雨の影響が残る道悪なら他の馬が

苦にするぶんこちらが軸かと思っていた。

 

とは言え2000mで1分57秒台の持ち時計があるし、デビュー当時は1600mや1800mでも好時計で結果を出している。

もともと2000mがギリギリでそれ以上になると長いだろうと思っていた馬なので距離短縮は歓迎。

陣営も認めているし、川田さんに至っては「切望していたマイル」とまで口にしている。

調教師のコメントを聞くと、騎手は早い段階からそういう意見を言っていたようだが

大阪杯で強い勝ち方をしたこともあり中距離路線を選択したとのことらしい。

 

古馬になって改善はされているが、それでも母やきょうだい達から力んで走る面をしっかり受け継いでいる。

久々の1600mで流れに戸惑わないかの不安より、折り合いに気を遣わずに済むぶん期待の方が大きい。

 

特殊な馬場になる可能性もあるので、ファインルージュと同じく騎手の判断にも

期待したい。

 

 

 

ソングライン。

まだ2回しか走っていないので何とも言えないが、右回りだと全く走れておらず苦手なのかもしれない。

それに比べると左回りはとにかく安定している。

 

昨年のNHKマイルカップで2着だがかなりハイレベルなレースだったと思う。

最後はシュネルマイスターにハナ差敗れたが、先に動いたグレナディアガーズを早めに捕らえに行って勝ちに行くレースをしての結果なので立派なもの。

この馬もソダシとファインルージュ同様に3歳時点ですでに1600m1分31秒台の持ち時計がある。

前走で海外重賞も勝利し、強い4歳世代の中でも力上位と言える存在になった。

 

道悪になるとどうかと思っていたがその心配もなさそう。

1枠2番いいかどうかは土曜日の時点では微妙なところだが、もしレース当日に高速化傾向が強まれば内の偶数番な上に短距離志向でもあるこの馬にはかなりプラスになるだろう。

 

 

ソダシ。

昨年の札幌記念までの内容だけを見れば、マイルなら世代最強どころか現役最強まであるんじゃないかと思わせるほど。

馬場悪化もなさそうなので、内めのこの枠から昨年の桜花賞と同じ競馬をして同じくらいの時計で走ったらそもうそれで勝ち負けできるだけの力があると思う。

 

懸念は何と言っても、血統背景から母や叔父叔母の特徴がだんだん色濃く出始めてきたのでは?という点。とにかくこの血統はゲート内の駐立に難がある。

母のブチコが顕著な例で、スタートを切る前に勝手に飛び出してケガをしたこともあった。年を重ねるごとにゲートでじっとできなくなり、結局改善できないまま引退してしまった。

「ブチコ 負傷」などで検索すると当時の映像や動画が出てくるので参考にしたい方はどうぞ。ただし、流血シーンがあるので閲覧注意で。

 

秋華賞チャンピオンズカップは距離だったり砂質だったりに敗因を求めることができるので前走フェブラリーステークスはソダシは買いと見たのだが、ゲート内での落ち着きがなく出遅れてかなりヒヤっとした。

 

東京ダート1600mが最初は芝を走る上に周囲はダート馬ばかりだったので、この馬のスピードならリカバーできたという形だった。

まともに出て、逃げたテイエムサウスダンと前後する位置を無理なく取れていれば勝ち負けだったと思う。

 

今回は芝の1600mで、前走とは周囲の馬達のスピードも違うのでまた出遅れたらリカバーの難易度は前走より大きく跳ね上がる。

 

今後、母や近親達と同じくゲート内で駐立できなくなってしまうのだろうか…。

とにかくゲートが最重要課題。力は認めるがスタートした瞬間に終わるリスクも孕んでいる。

 

 

マジックキャッスル。

2013年から続くヴィクトリアマイルの伝統が守られるかどうかはこの馬にかかっている、って何の話や(笑)

ヴィクトリアマイルはリピーターレースで2年連続好走する馬が毎回出ている。

今年当てはまるのはマジックキャッスルだけ、という話です…。

 

アノマリーじみた話だが、昨年の当レースが1枠1番から道中ピッタリ内を回って直線も内を捌いて伸びてきて3着。

外差しが利きづらい高速馬場だったのでベストな立ち回りだったと思う。時計も1分31秒7となかなか優秀。

 

どうもムラなところがあって戦績が安定しないのでアテにしづらいのだが、今年も内の偶数番から昨年と同じような競馬ができれば本当に伝統を守るかもしれない。

 

 

デアリングタクト。

長い休養明けで厳しい条件だが、デアリングハートを叔母に持つ馬なので陣営の言うように今は距離適性が1600mぐらいという可能性はある。

桜花賞が酷い重馬場の中、1頭だけ次元の違う脚で突き抜けているので道悪にでもなればこの馬にはプラスだろう。

 

ただ、持ち時計がないので高速決着になった場合にいきなり対応できるかどうかは不安材料。

 

3冠獲得以降は2000m以上のレースで少し足りない結果が続いているので今後の路線を占う意味でも意義の大きい1戦ではある。

底力で全て跳ね返す可能性もあるが、今回は様子見が妥当。

 

 

アンドヴァラナウト。

2000mより1600mが向きそうだし、レース運びもうまいタイプ。

堅実に走ってきそうだが、脚質を考えればもう少し内の枠がよかった。

あまり高速化すると不安だが、特殊で読みづらい馬場状態になれば鞍上が頼りになる。

押さえには一考。

 

 

レシステンシア。

昨年の当レースが6着。道中うまく運べていたし、直線いったんは先頭に立ったのに

最後の伸びが物足りなかった。

いかにも距離の壁を感じる負け方だったが、馬場が高速化すれば短距離適性のある馬に有利に働くケースもあるのでそうなれば浮上してくるかもしれない。

 

 

3歳時に1分31秒台で走った実績のある4歳3頭は強いと評価しているので、基本的には4歳VSレイパパレという構図と見ている。そこにジンクスを加味してマジックキャッスルだけちょっと押さえとけば当たるんじゃね?とか簡単に考えているがそううまくはいかないのが競馬。

勝負気配「B」としておきます。