sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

エリザベス女王杯 2020

第45回エリザベス女王杯

京都開催は荒れた馬場でのレースが多かったが、
阪神開催になってからは天候も安定しており
綺麗な良馬場が見込めそう。
道悪で敗れていた馬の巻き返しにも注意。

特に3歳馬に関しては、今年の牝馬3冠戦がそれぞれ質の異なるレースになった。
秋華賞で馬場や展開に恵まれなかったオークス上位馬が良馬場でスローペースの瞬発力勝負になりそうな今回巻き返してくるかもしれない。




まずラヴズオンリーユー。
昨年の当レースでは状態が今1つながらも3着と力のあるところは見せたが、それ以降ずっと順調さを欠いている。
今年に入っても春にドバイへのカラ輸送があった影響もあり、なかなか狙った通りにいい状態でレースを使えていない。

ようやく立て直して復調途上で出走した前走府中牝馬ステークスが5着。
休み明けに加え道悪もよくなかった。
が、1度使われて良化を辿り今度こそ順調にG1レースに臨める。
2着だった今年の鳴尾記念が発表は良でも雨の影響で重めの馬場だったし、今回は良馬場が叶いそうなのも何より。

昨年のオークスがレースレコードでの勝利。
当時負かしたのがカレンブーケドール(2着)とクロノジェネシス(3着)。
勝ち時計もメンバーのレベルも文句なし。
軸は迷いなくこの馬。



ラッキーライラック
前々走の宝塚記念は道悪が堪えたのだろうし、
前走の札幌記念はスローペースの決め手勝負の中をかかり気味に先行して早めに動きすぎての敗戦だった。

今回も宝塚記念と同じ阪神内回り2200だが、
良馬場なら望むところ。
条件は好転し実力は確かだし鞍上にルメールを配して万全を期す。

それでも今1つ信頼できないのは臨戦過程の問題が大きい。
宝塚記念の時にも書いたが、この馬は
昨今のトレンドとは違う古典的な使われ方で結果を
出してきた。
前哨戦で凡走→型通りに叩き良化というのがラッキーライラックの傾向。

今年だって休み明けの中山記念で2着した後叩き2走目で本番の大阪杯を勝利しているのに、なぜかここに来て間隔を開けながらの使い方に変わっている。

札幌記念を使われた時点ではまだその後の予定が正式に発表されていなかった。
おそらく、札幌記念を勝って天皇賞秋に挑戦するプランがあったのだろうと推察する。

しかし札幌記念でショッキングな敗戦を喫したために目標を切り替えたのだろう。
実際、エリザベス女王杯連覇を目指すと発表されたのは札幌記念が終わってしばらく経ってからのことだった。

最初からエリ女連覇を目標にしていたのなら、
府中牝馬ステークス京都大賞典あたりを使っていたはず。
昨年の当レースや今年の大阪杯の時ほど絶好の状態とまではいかないのではないか、ということで
ラヴズオンリーユーより評価を下げる。


ノームコア。
前走札幌記念を勝って2000メートルをこなしたのは収穫だった。

だが最内枠発走から中団の内でジッとできていたし、前にいたラッキーライラックを目標にタイミングよく追い出し上手く運べた。
遅い流れの中で折り合いに苦労していたラッキーライラックとは対照的な全くロスのない完璧なレースで、
再現性の低そうなあの内容だけで距離適性があると判断するのはまだ早い。
ペルシアンナイトが2着に来ている点を踏まえても、
小回りコースで緩い流れの瞬発力勝負になったことでマイル適性のある馬に有利なレースだった。

今回は更に1ハロン延長の上に関西圏への遠征。
そう簡単にはいかないと思う。


サラキア。
ここにきて2連勝でようやく軌道に乗ってきたか。
昨年の当レースが何とも惜しい内容でここでリベンジを期待したい。
昨年は外枠から好位で運び、最後の直線でクロノジェネシスとフロンテアクイーンの間のスペースを
狙ったが前が開かず詰まってしまうロス。

最後はまたジワジワ伸びて6着だったので勿体ないレースだった。
あの内容なら距離にも不安はない。

しかし、クロノジェネシスの手応えが案外だったのはまだ仕方ないとしてもフロンテアクイーンは1800ベストの馬なんだから下がってくるのは想像できただろ。
ラッキーライラックが抜けていった内の進路に切り替えるとか他に策もあったろうにいつまでそのスペースに拘泥してんだこの弱ミソがぁ!

…失礼しました(苦笑)
とにかく、スムーズに運べれば昨年とはまた違った結果を得られるはず。


ウインマリリン。
秋華賞はとにかく全てが最悪だったとしか言いようがない。
そもそも使いたかった前哨戦を使えずぶっつけでの関西初遠征、
道悪、外差しの馬場でペースも流れる展開、自身は外枠。
さすがに厳しすぎた。

フローラステークス勝ちにオークス2着と、高速馬場の東京で結果を出しており開催2週目の今の阪神の良馬場の方が明らかに前走より向く。
特に行きたいタイプの馬が揃ったわけでもないので緩めの流れになるだろう。
鞍上は積極的な運びが信条の横山武史だし、すんなり先行できれば秋華賞のようなことはない。


リアアメリア。
秋華賞は直線でズルズルと後退し惨敗。やはり道悪は全くダメな馬なのだろう。
オークスにしてもローズステークスにしてもこの馬の得意なパターンは良馬場でスローの瞬発力勝負。
追い込み一辺倒だった2歳時とは違い脚質にも幅が出たのも外差しがききづらい今の阪神においては心強い。

まだアテにしづらい面はあるが、ウインマリリン同様に良馬場で一変する可能性がある馬だと思う。



センテリュオ。
もともとゲートが不安定なところがある馬だが、昨年の当レースは好位につけて乗られた。
最後ひと伸びを欠いて4着だったのでやはり溜めていった方がいいタイプなのかもしれない。

しかし今の阪神は外差しがききづらい高速傾向。自身の持ち時計もそんなに速くないので
あまり後ろの位置取りになると苦しそう。

前走のオールカマーは少頭数だったし外差し傾向の馬場も味方した感じ。
できれば中団あたりから早めに進出する策を取りたい。



ウインマイティー
この馬もオークス好走→秋華賞惨敗なのだが、ウインマリリンやリアアメリアと違うのは
道悪や展開以前にこの秋になって突然ゲートが悪くなったのが明確な敗因になっているところ。
悪いところだけ父に似てきたのか?(苦笑)

忘れな草賞オークスの内容を見れば阪神内回り2200のここで買いたくなるのだが、
またやらかす可能性も充分なので買うなら割り切るしかない…。



軸はラヴズオンリーユー。
これはもう決まっているのであとはオークス好走→秋華賞惨敗の3歳勢とサラキアとラッキーライラックあたりまでが相手か。