第37回マイルチャンピオンシップ。
金曜日に降雨があったが大きな影響はなく、
当日は良馬場でできそう。
土曜のレースを見る限りでは若干外差し傾向か。
おそらくレシステンシアが引っ張る展開になるので
スローの瞬発力勝負と言うよりは平均~やや速めの緩みない流れを想定する。
グランアレグリア。
昨年の阪神カップからの4戦がどれも桁違いの内容。
前々走安田記念。
アーモンドアイが出遅れたとはいえ最後はあの馬自身もしっかり伸びており、力を出していないわけではない。
2馬身半差は決定的で、スタートまともだったとしてもグランアレグリアが勝っていたと思う。
前走スプリンターズSも出遅れて後方からになり、
馬群を追走するのに手一杯の状態。
やはり1200の距離は忙しく1400~1600がベストなのだろう。
いくら当時の中山が外差し馬場だったとはいえ、
普通なら完全にダノンスマッシュの勝ちパターンだったところを能力だけで差しきってしまった。
古馬になってからまだ揉まれこむような競馬をしておらず、そうなった時に昨年のNHKマイルカップの時のように伸びあぐねないかという不安もなくはない。
枠に関してはもう少し外の方がよかった。
サリオスと逆だったならお互いにとって文句なしだろうがこればかりは仕方ない。
だが精神面で成長した今ならそこまで心配いらないだろう。
阪神も走り慣れたコース。安田記念はアーモンドアイが走らなかったのではなく実力通りの結果と捉えていい。
崩れるケースは考えづらい。
サリオス。
これまでのレースぶりを見ると、先行しても差す形でも競馬ができて瞬発力というよりはスピードの持続力と坂も苦にしないパワーがあって勝負根性も
非凡。
既に完成度が高く、今年の春の戦績に関しては
生まれてきた時代が悪かったとしか言い様がない。
しかし、コントレイル以外には負けたことがないというのも純然たる事実。
もともと2000以上の距離はやや長いか?と言われていた馬で、1600に戻るのはプラスだろう。
前走毎日王冠もややメンバーが低調だったにしても古馬初対戦をものともせず楽勝。
一流の年長馬との力関係は未知なものの、
心臓に毛がはえていると言えるくらいのメンタルの強さも感じるので崩れるシーンが想定しづらい。
アドマイヤマーズ。
今年に入って結果が出ていないが、そもそも春に
ドバイ中止の煽りを食ってカラ輸送になってしまい完全に歯車が狂っていた。
帰国検疫の影響もあって前哨戦を使う余裕もなく
結局ぶっつけで安田記念に出走したが、
あの強力なメンバーのレースで順調さを欠いていてはさすがに厳しかった。
夏はそのまま休養し立て直しての前走がスワンステークス。
初の1400、初の斤量58キロ、外有利の馬場で内枠に入り直線では外から少し押し込まれるような展開。
それでもジワジワ伸びて3着なら休み明けとしては悪くない。
昨年も富士ステークスであっさり負けてから香港マイルで勝利したようにもともと使われてよくなる傾向の馬。ようやく順調に狙ったレースを使えるところまできた。
1600はG1を3勝したベストの距離。
本格化前とはいえグランアレグリアに2勝している。
香港マイルにしても他の日本馬(インディチャンプ、ノームコア、ペルシアンナイト)が馬券圏外に沈む中で上がり馬のワイククと少し勢いは衰えていたものの10連勝した実績を誇る強豪のビューティージェネレーションを押さえての勝利。
レースのレベルは高かった。
先行力があり、坂を苦にしないパワーと他馬と馬体を併せると見た目の手応え以上に渋太く伸びる強い闘争心が持ち味。
ダイワメジャー産駒が早熟傾向なのは若干気になるところだが、まともに力を出せる状態なら崩れるシーンは想像しづらい。
ということで、崩れるケースが想定しづらい馬が3頭。もうこの3頭で決まるイメージしか湧かないから以上です(笑)
…これでは馬券にならないのでもう少し。
インディチャンプ。
真ん中の偶数番を引けたし、外からの差しも決まり始めた馬場も味方しそう。
アーモンドアイとの力関係から見てグランアレグリアを逆転するのは難しそうだが、それでも本来なら上位評価はされて然るべき。
ただ、秋初戦に予定していたスプリンターズステークスをアクシデントで使えずぶっつけになってしまった。
もともと使われてよくなるタイプなだけに順調さを欠いたのは痛い。
さすがに昨年の当レースや安田記念時のような絶好の状態というわけにはいかないだろう。
メンバーも昨年のマイルCSより強力。人気に見合うほどの信頼はできない。
レシステンシア。
1枠2番を引き、他の馬との並びを考えてもおそらく積極策に出るだろう。
チューリップ賞でスローに落とすレース運びをして敗れている点を鞍上も陣営も踏まえているはず。
得意の形に持ち込めば面白い存在だが、この馬もインディチャンプ同様順調さを欠いている。
NHKマイルカップの後に骨折が判明し休養、いきなり年長馬相手のG1が復帰戦になってしまった。
最後の粘りに影響してきそう。
ヴァンドギャルド。
能力は評価されているものの気性が難しいのとゲートが不安定なのがネックの馬。
前走富士ステークスでようやくゲートをまともにこなし、重賞初勝利。
一皮むけたと捉えられなくもない。
ただ、前走の勝利は鞍上の好騎乗もあってのもの。
一応、東京新聞杯のク◯騎乗の借りは返した形だった(笑)
まだ完全にゲート難や気性難を克服できたと断言はできない現状だし、できれば乗り慣れた騎手を乗せたかったのが陣営の本音だろう。
脆さが同居する馬だが外枠の偶数番を引けたのはもし出遅れてもまだ内よりはリカバーしやすいという点では好材料だろう。
外差し傾向の馬場もうまく味方にできれば3着くらいはあるかもしれない。
ペルシアンナイト。
昨年の3着馬だが、昨年の当レースよりメンバーが
強いので厳しいという見方が多い。
2017年1着、2018年2着、2019年3着なので今年は
4着か?ww
しかし昨年が札幌記念5着→毎日王冠4着からの臨戦で今年は札幌記念2着→富士ステークス4着と、似たような過程ながら内容は今年の方がいい。
大野Jと手が合っているのかもしれない。
あまり時計が速くなりすぎると厳しいが、
今さら言うまでもなく右回り1600はベスト条件。
外差し傾向の馬場でもあり案外やれそうな感じがする。
もうアドマイヤマーズ、サリオス、グランアレグリアにあとペルシアンナイトを押さえて4頭だけ買っとけば当たるんじゃなかろうか。
まぁ、そんなに甘くはないやな(苦笑)