sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

ヴィクトリアマイル 2020

第15回ヴィクトリアマイル
さすが東京の芝、という感じで少々の雨ではビクともしない。
土曜日の芝のレースも先週に引き続き内有利の高速決着の傾向だった。
今夜から明朝にどれだけの降雨があるかだが、明日には晴れて内から乾いていけば結局傾向はあまり変わらないのではないだろうか。


あまり極端な道悪の心配もなさそうで、アーモンドアイには逆らえない。昨年の安田記念のような不利さえなければまず勝ち負け。
相手探しのレースになる。



プリモシーン。
左回りの1600は6度走って(3.1.1.1)と堅実でこの馬にとってベスト条件。
土曜日までのレースを見れば外からの差しはまだ厳しい馬場。それを踏まえれば枠も申し分なく、ここなら極端に外を回さず運べる。

この馬に騎乗予定のレーンJは、土曜日メインの京王杯SCではダノンスマッシュに騎乗していた。
外枠だったが、他に行く馬がおらずスローと判断してまさかの逃げを打ちそのまま押し切った。
今の東京の傾向をしっかり掴めているのだろう。
昨年のヴィクトリアマイルより強いメンバーにも思えるが、人馬ともにリピーターとなれるか。


ビーチサンバ。
これまで戦ってきた相手関係から考えても、常にひと押し足りず善戦止まりの馬という印象。このイメージを覆すチャンスがあるとすれば今回しかない。

内の偶然番を引き、福永Jも「言うことない最高の枠。あとはスタートをしっかり決めたい。」とコメント。確かにゲートが少し不安定なところがある馬なのでそこはポイントになるが、そこをクリアして好位の内目を巧く立ち回れれば大きなアドバンテージになる。

この馬の能力と適性を考えれば、少なくとももう上半期にはここ以上の適鞍はない。
昨年ローズステークス2着で賞金加算に成功→からの秋華賞挑戦で5着→秋はもう無理せずそのまま休養→年明け早めに立ち上げ。という流れを見てもこのヴィクトリアマイルがピークになるようある程度逆算して仕上げられていると思える。

昨秋からそう思っていてローズステークスはこの馬軸で買ったのに馬券は外したというね…。
どうしようもねーな(苦笑)


コントラチェック。
道悪だった前走中山牝馬ステークスと昨年の秋華賞は道中から戦意喪失した感じで大敗しておりやはり時計の速い良馬場がいい。
また、ハナには拘らないとは言うもののスンナリ先手を取れないと脆い面もある。

これらの点と昨年のオークスの内容を踏まえると、
東京1600の高速馬場は条件的にピッタリと思える。
外枠に入ったのはマイナスだが、スタートしてから向こう正面の直線が長いコースなのでハナに拘っていくだろう。
トロワゼトワル陣営は控える競馬を示唆しているし
ディメンシオンは出走取り消し。セラピアやメジェールスーも本来は何がなんでもハナというタイプではない。
自分のやりたい競馬はできそうで、そうなれば簡単には止まらない。
あとは、あまり道悪が残ると不安なので早く雨が止んで欲しいところだろう。


シャドウディーヴァ。
右回りでは安定感を欠く馬で、明らかに左回りの方がいい。今年の東京新聞杯でプリモシーンと0.1秒差の2着と好走し、マイル適性も見せた。

主戦が岩田Jだったこともあって、馬群を苦にせず狭いスペースを割って伸びてくるレースもお手のもの。内枠に入ったのでロスなく立ち回れれば面白い。
ただ、持ち時計が心許ないので今の内有利な状態のままもう少し時計がかかる馬場になってほしいところ。


ラヴズオンリーユー。
休み明けにはなるが4月にいったんドバイに使う予定だった分、昨年のエリザベス女王杯の時よりはマシな状況と見たい。
それでもやはり順調には来ていない点と、1600はやや短い感もあって強気にはなれない。
好枠と実力で格好を付けられるか。


スカーレットカラー。
前走阪神牝馬ステークスは緩い流れで後方からは厳しいレースの中、追い込んで2着。
休み明けで余裕残しでもあっただろうし評価できる内容。
昨年のエリザベス女王杯有馬記念では跳ね返されたものの府中牝馬ステークスは強い内容で勝っており、1600~1800なら確実に末脚を繰り出せるレベルにまで成長した。

あとは、土曜日のような馬場状態だと外枠の差し馬には厳しいので雨の影響で少しでも外からの差しが決まるようになれば。
道悪もある程度対応可と見る。


ノームコア。
前走高松宮記念は初の1200で道悪。全くの適性外だったと言っていいので参考外。
昨年のヴィクトリアマイルがレコード勝ち、秋の富士ステークスも牡馬相手に勝利。

やはり高速決着の1600の適性が高い。
リピーターレースと言われるこのヴィクトリアマイルで本領を発揮する。

ただ、2枠4番だった昨年と違い今年は外枠。
また、昨年はアエロリットが速い流れで引っ張る形になったが今年は当時ほど厳しいペースにはならなさそう。
スカーレットカラーと同じく、少しでも外差しが決まる馬場になってほしいところだがこちらはあまり道悪は歓迎できない。その辺りが悩ましい点。


サウンドキアラ。
左回り未勝利という点を不安視する向きあるが、昨年のヴィクトリアマイルがまだ3勝クラスの身での挑戦ながら大幅に持ち時計を縮めての7着だったのでそこはあまり心配いらないと思う。

やはり問題はこの枠。今の東京では割り引かざるを得ない。1戦ごとに立ち回りが上手になってきているのは救いではあるが…。

ただ、道悪の経験は豊富なので、苦にする馬が出るほど雨の影響が強くなり尚且つ内目が荒れてくるようなことがあればこの馬にはプラスになる。
土曜日終了時点からの馬場状態の変遷を望む1頭。


ダノンファンタジー
実績からは軽く扱えないはすだが、今はもう1600でも若干距離が長い印象。前走が休み明けで22キロ増だったのでひと叩きされた今回上積みを、との陣営のコメントだがもともと休み明けから強さを発揮してきたタイプ。使ったことで急激によくなるとは考えにくい。

土曜日終了時点のような、距離適性よりスピードと通ったコースが大きく勝敗を左右する極端な馬場状態であればチャンスはあるかも知れないが…。




先週までと大して馬場の傾向が変わらないのなら外枠の差し馬よりもプリモシーン、ビーチサンバ、コントラチェック、シャドウディーヴァあたりに妙味がありそう。
雨の影響で外からの差しが少しでも決まるようになればアーモンドアイの相手筆頭はスカーレットカラーが台頭する。
これらの点に留意して明日の芝のレースを見てから決断したい。