sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

オークスと韋駄天ステークスと。

第81回オークス

オークスの時はいつも「何だかんだで桜花賞組」というのを念頭に予想している。

昨年が忘れな草賞勝ち馬とスイートピーステークス勝ち馬のワンツーだったように、臨戦過程が多様化したことで傾向も変わってくるかもしれないがそれでも桜花賞組中心に考えていきたい。

 

これまで牝馬クラシック路線にはレシステンシアがいたため、桜花賞にしても阪神JFにしても緩みのない速い流れのレースになっていた。

そのレシステンシアがいない今回はそれらとは違った流れになる。

仮にスマイルカナが飛ばしていったとしても、離れた2番手以降はスローという形になるのではないか。

もともとオークス自体が距離未経験の馬が多いこともあってスローペースになりがちでもあり、これまで緩みのない流れで力を出せずに負けていたスローの瞬発力勝負に強いタイプの馬が巻き返してくるケースもありそう。

 

 

 

デアリングタクト。

道悪で差しの利きづらい馬場になっていた桜花賞で、1頭だけ際立つ脚で差し切ったのだからかなりの強さ。

新馬戦を除けば、流れる展開のレースしか経験していないのでスローペースになった時にしっかり折り合えるかどうかがカギになる。

レース前半を消耗せずにうまく乗り切れさえすれば終いは確実に伸びてくる。


新馬戦の時のように、中団の内の馬群の中でじっと我慢して直線だけ外に持ち出して弾ける形が理想だろう。

 


ヤマザクラ

桜花賞の時にも述べたが、この馬の今春の最大目標はオークスだと思う。

陣営のコメントから推察するに、クイーンカップで上手にマイルのレースをこなしたから桜花賞への挑戦を決めたようなフシもある。


その前走桜花賞

ノメって走っていたとのことで3角あたりから手応えが露骨に悪くなり、そのままズルズル下がるかに思われたがジワジワと伸びて5着。見た目以上にしぶとかった。

もともと1800~2000のレースを使われていて、折り合いに難のあるタイプでもない。

これらの点を踏まえると、道悪の阪神1600から良馬場の東京2400に変わるのは間違いなくプラス。巻き返せる。



リアアメリア。

前走桜花賞も大敗。勿論個々の馬によるのだろうが、一般的にはストライド走法の馬は道悪を苦にしピッチ走法の馬の方がこなせる傾向にあると言う。

見るからにトビの大きなこの馬には道悪は向かなかった。

ただ、後方一辺倒だった馬が中団につけることはできていたのでその点は精神面で収穫があったか。


昨年のアルテミスステークスは少頭数の2歳戦らしく、マイルにしては超スローペース。展開、馬場状態ともに内の先行有利なレースだったがのちにシンザン記念を勝つサンクテュエールをあっさり差し切り非凡な瞬発力を見せた。

冒頭述べたようにレシステンシアのいないここは、阪神JF桜花賞とは違う流れのレースになる。

スローペースで前半はゆったり運べて、終いの瞬発力勝負になればいきなり巻き返しても驚けないと思う。



クラヴァシュドール。

前走桜花賞で初めて馬券圏内を外したが、向こう正面で挟まれて位置を下げさせられる不利が痛かった。

結果は4着だが、ジワジワと盛り返し最後まで止まっていない。


レース運びが上手で、折り合いに不安のあるタイプでもないので距離は問題ないだろう。2歳時から桜花賞よりオークスが向くのでは?と思っていた。


ただ、この春3戦目。もともとそんなに馬格のある馬ではないのに、1戦ごとに馬体重を減らしてきているので体は何とか維持していてほしいところ。

厩舎のイメージ的にも上積みを見込んでいいのか微妙である(苦笑)



ウーマンズハート。

ここ3走、いいところがない。

単純に力負けなのかもしれないがやはり今のところは左回り専用機なのかな、と思う。デビューからの2戦で見せた上がりを見ればおそらく道悪も向かない。


新馬戦、新潟2歳ステークスと新潟1600にてスローペースの瞬発力勝負を制して2連勝。当時マルターズディオサを問題にしておらず、決して相手が弱かったわけでもない。

左回り、良馬場、スローペースの瞬発力勝負と条件が整えばまだ見限れない。

 

 

デゼル。

自分の感覚が古いだけなのか、過剰人気にしか思えない。前走から中2週でまた関東への遠征を控えている状況での馬体減りも気にかかる。

「何だかんだで桜花賞組」という自分の信念を貫いて軽視する。

同じような理屈で昨年ラヴズオンリーユーとカレンブーケドールを無視して爆死したのに我ながら懲りないオッサンだな、と思う(笑)




続いて韋駄天ステークス。


まずはカッパツハッチ。

昨秋のルミエールADはライオンボス58キロに対してこちら54キロで逆転のチャンスと思えたが、勝負所での不利が響いて7着。もったいないレースになってしまった。ライオンボスとの対戦成績では分が悪いが、内枠だった昨夏のアイビスSDの内容から見ても千直の適性は高い。


今回も外枠を引き、ライオンボスとジョーカナチャンが行き切った直後外ラチ沿いの2列目につける形でレースはしやすそう。ルミエールADの鬱憤を晴らす。


ライオンボス。

アイビスSD勝ち馬なので、オープンのここではハンデを背負わされるのはある程度仕方ないこと。

58キロを背負ったルミエールADではレジーナフォルテに交わされて2着だったように、斤量が重いと微妙に最後の粘りに影響する恐れもあるが、それでも千直では力上位の評価は当然。

安定した先行力があり、大崩れは考えにくい。



注目はジョーカナチャン。

昨秋のルミエールADは自身が2枠4番で他馬との並びでも不利だったが、スタート直後はライオンボスとカッパツハッチのハナを叩くほどの勢い。結果自体は10着と上位の壁に跳ね返されたが、テンのスピードは相当なものを見せた。


その後、淀短距離ステークスは展開と馬場が味方したとは言えアイラブテーラーの2着。北九州短距離ステークスでも道悪で力のいる馬場を厳しいペースで飛ばして行きながらバタっとは止まらず5着と、ここに来て力をつけている印象。

それに加えて今回は斤量差と枠順も味方に、昨秋のルミエールADとは違った結果を期待できる。



ナランフレグ。

昨年夏の閃光特別。1勝クラスとは言え馬場の中央から突き抜けた勝ちぶりは強烈だった。置き去りにしたファストアズエバーもコンピレーションもその後勝ち上がっており、当時の時点で既に1勝クラスのレベルではなかった。千直の適性は高い。


欲を言えばもう少し外の枠が欲しかったが、決め脚は確かなので強力な先行勢が相手でも面白い。



ダイメイプリンセス。

一昨年のアイビスSDを勝ち、昨年のアイビスSDも1枠発走からやや出負けして絶望的なレースながら6着と力は確か。千直適性も高い。

ただ、重賞2勝馬でありこれも斤量を背負わされるのは仕方がないところ。


牝馬の56キロということで実質トップハンデと言える。

他馬との比較では厳しい戦いになるが、実績から完全に無視はできない。



ヒロイックアゲン。

まだ2勝クラスで格上挑戦になるが、千直ではいつも崩れず走れており自身の力は常に出せている。


いきなり強い相手とぶつかることになるが、軽ハンデと外枠を味方に上位に迫れる場面があるかもしれない。


有力馬が内枠に入らなかったので、人気サイドでの決着になりそう。上手く絞りこみたいところ。