sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

秋華賞 2020

第25回秋華賞

今年の京都開催は先週の開幕時からまとまった雨。

既に先週の時点で芝コースは馬場が荒れ気味で外からの差しが結構決まっていた。

17日土曜も降雨で、各馬とも最後の直線は馬場の内目を避けて通るシーンが目立ち

差し決着が多い印象。

 

先行したいタイプのウインマリリンとアブレイズが8枠に入り、中途半端なレース運びでずっと外を回らされるのを避けるためある程度テンに出していくと思われる。

例年の秋華賞らしく、緩みのない流れになりそう。

 

 

デアリングタクト。

春の桜花賞オークスは全く質の異なるレースを連勝した形。

 

桜花賞はレース当日が雨で道悪の上に、スマイルカナとレシステンシアが速いペースで

引っ張っていくというタフな展開。

極端に上がりを要し、後方に控えていた馬達も脚が溜まらず差し追い込みが伸びてこられない中で1頭だけ上がり3F36秒台の脚で突き抜けた。

 

オークスは一転してスローペース。良馬場の東京で完全に内の先行有利なレースとなり

ウイン2騎としては「してやったり!」の展開。

後方に控えていたこの馬はリアアメリアに上手く乗られたこともあり少し追い出しを

待たされて進路を切り替えざるを得ない状況となったが、それでもいざ進路を確保すると前を捕らえ切って見せた。

この時マークした上がり3F33.1はレース史上最速。

 

つまり道悪OK、厳しいペースの底力勝負OK、スローペースの瞬発力勝負もOKということ。

今の京都芝コースの状態はむしろこの馬にはプラスだろう。

ここにぶっつけで臨むのも、JCや有馬記念への挑戦も視野に入れてのものと思う。

3歳牝馬同士なら7~8割くらいのデキでも勝てるとの陣営とオーナーサイドの自信の現れか。

 

 

今日の傾向を見て、しつこくまた狙いたくなったのがクラヴァシュドール。

ハーツクライ産駒ということもあって最初は1600は少し短いと思っていたが、最近は実は2000以上の距離が長いのではないか、という見方が増えてきている。

 

確かに前走ローズステークスの内容はいかにも物足りなかった。緩い流れの上がり勝負となり展開が向いたとは言い難いが、それを加味しても「あれ?」と思う負け方。

 

しかし母系の影響の方が強く出ているとすれば、ビュッとは切れないかわりにじわじわと長く脚を使うイメージのあるジャイアンツコーズウェイ系のイメージに今の京都の内回りコースはマッチする。

道悪だった桜花賞では道中で位置を下げさせられる不利がありながらまた盛り返しての4着。

見た目にはそんなに切れ味は感じなかったが最後まで止まっているわけでもなく、

上がり3Fはデアリングタクトに次ぐ2位だった。

パワーと底力で浮上する。

今回不安なのは距離よりも鞍上だと思っている(笑)

 

 

ウインマイティー

2月のエルフィンステークスではデアリングタクトに完敗。

切れ味勝負では分が悪い。

オークスで3着しているものの、忘れな草賞の内容からも時計がかかった方がいいタイプに見える。

前走紫苑ステークスは人気を背負っていたが出遅れが痛恨で、メンバー中最速の脚で追い込んだが6着が精一杯。

ゲートさえまともなら本来の先行~好位で運んでくるはず。

行きたい馬を行かせて、直線だけ馬場の中央付近から抜け出しをはかるイメージで競馬できれば巻き返せる。

 

 

リアアメリア。

前走ローズステークスで新境地を見せたとは言え、今回まだ不安が残る。

例年の京都の良馬場ならこの枠は歓迎だろうが、現状の京都だとレース運びが難しそう。

先行するにしても前走ようにスンナリとは運べないだろうし馬場の内目も悪い。

控えるにしてもこの枠から動きたい時に動けるポジションを早めに確保できるかどうか。

桜花賞の内容からも見るからに道悪はマイナス。

早く馬場が回復してほしいところだろう。

 

 

パラスアテナ。

夏のラジオNIKKEI賞は発表以上に馬場が悪すぎたことが敗因に挙げられていたが、

前走紫苑ステークスでも時計のかかる馬場でしっかり末を伸ばしている。

ルーラーシップ産駒でもありある程度は晴雨兼用と見たい。

小回りコースの経験も豊富で、確実にひと脚は使う。

 

初の一線級相手、初の関西遠征など未知な部分も多いが今の馬場状態と脚質と枠順から

見て不気味な存在。

 

 

ウインマリリン。

オークスは8枠からでもうまく先行できたが、今回は当時の府中と違って馬場が悪い。

更に奇数枠で隣の大外枠のアブレイズも積極策を示唆している。

オークスからの直行で関西への輸送も初。厳しい競馬になりそう。

序盤をうまく乗り切れれば。

 

 

マジックキャッスル。

ここ2走が惜しい競馬。オークス紫苑ステークスとも前が詰まる場面がありながら

最後は差を詰めてきており力のあるところは見せている。

外差しが利く今の馬場は向くし、この枠もレースがしやすいだろう。

京都コースも経験済み。

 

ただ、いつも堅実に末脚を使う馬ではあるが唯一全くいいところなく敗れたのが道悪の桜花賞

陣営もコメントしているように、できるだけ早く馬場の回復を願う立場。

 

 

基本的には差し馬を狙いたくなるが、小回りコースということもあってやはり難解。

できればどこかで資金調達しておきたいところ。

 

新潟10レースの稲光特別で、3走前の同条件のレースで1枠1番ながら2着争いに加わってみせたクルークヴァ―ルと前走雷光特別で内めの枠ながら見せ場たっぷりだったラフィンヌクロンヌあたりがセーフティーネットになってくれるはずである(笑)