sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

エリザベス女王杯 2021

第46回エリザベス女王杯

引き続き阪神芝はAコース使用。開催が進んで内が荒れてきており各馬のコース選択に注目。

内回りコースなのでペース次第にはなるが外差しの台頭も考えられる。

ロザムール、リュヌルージュ、レイパパレ、シャムロックヒルと前に行きたいタイプが揃っているので平均~やや速めの流れになるか。

 

 

アカイトリノムスメ。

アパパネの仔ということで前走はどうかと思ったが全くの杞憂だった。

古馬との初対戦となるが同世代の馬達が次々と古馬混合重賞で結果を出しているし、

この馬も通用する水準にあると見るのが妥当。

 

関西遠征も3回目で慣れたもの。前走で阪神内回りもこなして見せた。

今回は最内枠に入ったレイパパレを見る形で好位から運んでくるだろう。

母親は2200mは距離が長かったが、他のきょうだい達を見てもこの馬はむしろ1600mよりこれくらいの距離がベストだろう。

レイパパレとウインマリリンに不安があるのでアカイトリノムスメから入るのが無難なところか。

 

 

ウインキートス。

前走オールカマーは2着ではあったがグローリーヴェイズとレイパパレに先着し、目黒記念では超スローペースでもピタリと折り合って速い上がりに対応して勝利した。

日経賞は致命的な不利があったし、札幌記念は休み明けで少し余裕ある作りだった上に距離も2000mはやや忙しかった感じ。

やはり今年に入ってかなり力をつけている。

 

今回は8枠に入ったが、阪神2200mはスタートしてから最初のコーナーまで直線が長いので外から被されずに動きたい時に動けるポジションを取りに行けるという点では却って競馬がしやすいという面もある。

 

この馬自身はいつも好位を取って競馬できているし、隣におそらく逃げたいであろうロザムールがいて外の2頭はそれほど行きたいタイプではないので並びも悪くない。

他の有力馬は真ん中〜内めが多い。レース運びのイメージはしやすいだろう。

 

関西遠征が初となるのとどうしても見劣りする鞍上は不安要素だが、他の有力馬も不安を抱えており自身の実力をしっかり発揮できれば充分にチャンスがある。

丹内さんにおかれましては、是非とも今年の宝塚記念の映像を観ていただいてキセキの福永さんのレース運びを参考にしてもらいたいと思う。

 

 

ウインマリリン。

こちらはウインキートス以上に今年に入っての充実ぶりが目立つ。

道悪のAJCCこそ凡走したものの日経賞でカレンブーケドールとワールドプレミアを

押さえて勝利し、距離的に厳しい挑戦だった天皇賞春でも5着に健闘。

前走オールカマーも最後の直線でいったん前が詰まってブレーキをかける場面がありながら立て直してからまた伸びて勝ち切ったのだから相当強い内容。

 

先行力があってレース運びのうまいタイプで、狭いスペースでも怯まない根性もある。

中山巧者なので有馬記念に出走したとしても有力視できるほどの存在に成長している。

 

昨年、3歳の時点で当レース4着。

先着された相手がラッキーライラックとサラキアとラヴズオンリーユーだったことを思えば評価できる結果で、これらの強い牝馬が今年は不在なのだからウインマリリンにとっては大きなチャンス。

 

正直非の打ちどころがないくらいに思っていたのだが、

レース当週になって肘腫と発熱の影響であまり状態がよろしくないとの報道。

横山武史クンも「はっきり言っちゃいますけど」と前置きした上で忖度ナシの

コメントをしていた。

だからと言って「いやーはっきり言ってくれて助かるわ、これで安心して切れるわ!」とはならないのだが…。

 

中山の鬼なんだからここは堪えて回避して有馬記念に備える選択肢はなかったものか。

ただ、有馬記念は相手が強い上に武史はエフフォーリアに乗るからウインマリリンは乗り替わりになる。

だったら状態に不安があろうとも、牝馬限定戦で騎手も確保できるエリザベス女王杯の方がまだチャンスがあるだろう…という算段なのかもしれない。

何とも扱いに困る馬になってしまった。

 

 

レイパパレ。

6連勝で大阪杯を制したあとは宝塚記念で3着、オールカマーで4着という戦績。

ここ2走で控える競馬を試みているのを見ても、やはり距離には不安があるのだろう。

血統から考えても1600mでデビューさせたのは妥当だったと思う。

 

今回ルメールに乗り替わってどういう競馬をするか。

過去2走とも控える競馬でも力んで走るような面を見せており、今回は最内枠に入ったこともあり逃げの手に出てくる可能性もある。

前走のオールカマーで最後坂を上がったところでの止まり方を見るとあまり強気には

なれないのが正直なところ。

 

ルメールさんも「レイパパレに2200mはちょっと長いです」と忖度ナシのコメントをしていた。

いやー、みんなお茶を濁さずはっきり言ってくれて助かりますわ(笑)

 

まあ、それをどうにかするのが騎手の仕事だという意味を含んでいるようにも聞こえたのでその辺りに期待するしかないだろう。

 

 

ステラリア。

他に3歳がいないので一応この馬がハイレベル3歳世代の2番手ということになる。

ここ2走、オークス秋華賞はどちらもチグハグなレースになってしまった印象が強い。

 

オークスは大外枠から先行策をとったが、結果的に前の組には厳しい流れのレースになった。やや外差しの馬場になっていたことも災いしたと思う。

前走の秋華賞では溜める競馬で臨んだものの、内枠からやや出遅れたことで後方で動けないポジションになってしまった。

終いはそれなりに伸びたが、スローペースだったこともあって6着が精一杯。

2戦とも作戦、展開、馬場状態、枠順などが全く嚙み合わなかった。

 

忘れな草賞エイシンヒテンを問題にしなかったあたり、阪神内回りへの適性はあるはず。

今回はどんな作戦で来るかわからないが、松山Jならある程度位置を取りに行ってアカイトリノムスメを見るような形の競馬をしてくるか。

流れに乗れさえすればもう少しやれていい。

 

 

テルツェット。

1勝クラスからダービー卿CTまで1600mばかり使われて4連勝したが期待されたヴィクトリアマイルでは惨敗してしまった。

4連勝したレースはいずれもそこまで極端な高速馬場ではなかったので、速い時計が求められるレースは厳しかったか。

 

しかし距離を伸ばして臨んだクイーンステークスでは土砂降りの雨の中、小回りコースでも見事な差し脚で勝利。

 

1800mまでの経験しかないので過度な期待はできないが、少し時計を要する馬場の方がよさそうだしこの馬自身はラヴズオンリーユーの近親でもある。

案外、一気の距離延長に対応できるかもしれない。

 

 

ソフトフルート。

昨年の秋華賞3着馬で、昨年の当レースが6着。

時計や上がりが速すぎると厳しいが、秋華賞で上がり3F最速を記録したように

道悪や荒れた馬場の方が力を出せるタイプ。

 

今の阪神コース、特に内回りは3~4角にかけてかなり芝が荒れている。

少し時計を要し、外からの差しも伸びている印象を受ける。

現時点では脚質的にどうしても展開頼みになってしまうが、今回は前に行きたい馬が揃っているのでもしハイペースにでもなれば馬場状態と展開はこの馬に向きそう。

 

 

週の始めごろはウインマリリン軸で決まりかな、くらいに思っていたのにずいぶん変わってしまった。

状態悪いなら出てくんな、と言いたいがこればかりは陣営もいろいろ思惑があるだろうから仕方がない。

 

ルメールさんと武史クンの忖度なしコメントをどこまで重視するかで予想が変わってきそうだが、自分は無視はできないと思っている。

何とも煮え切らないので、今回も勝負気配は高くない。「C」とする。