sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

桜花賞 2021

第81回桜花賞

10日からBコース替わりの阪神。今週は天候にも恵まれたので、予想通り馬場は高速化した。

10日の芝のレースはスローペースばかりだったので断定はできないものの、内外のトラックバイアスもさほど極端ではなくフラットもしくは少し外有利と見る。

 

次に各馬の力量比較についてだが、ただでさえ3歳のこの時期の馬はキャリアも少なくて難しいところがあるのに近年は外厩調整の普及とノーザンファーム生産馬の使い分けの常態化により臨戦過程が多様化し更に難しくなっている。

当然未対戦のケースも増えているので、もうそれぞれのレースぶりから力量を想像していくしかない。

アーモンドアイ以降、前走から間隔を空けて外厩仕上げから直行する形がトレンドなのでトライアルを使ってきた組よりそちら側を優位と見たい。

 

 

まずはソングライン。

新馬戦で2着に敗れた後、じっくり間隔を空けて成長を促したのが功を奏し体を増やしてから2連勝。

その2戦の内容が素晴らしい。

 

前走紅梅ステークスは前半3ハロン33.5で1ハロンごとの計測では10秒台が2回入るという、明け3歳の牝馬限定戦の1400のレースとは思えないようなかなりのハイペース。

舞台が中京だったことも踏まえれば古馬のスプリント戦並みの流れだと思う。

その流れを好位から追走し、前にいた馬が止まっていく中であっさり突き抜けた。

上がり3ハロンもメンバー最速なので後続はお手上げ。展開としては2、3着馬に向いたはずだがこの馬だけ次元が違っていた。

 

前々走の東京1600の未勝利戦も中団から差し切り圧勝。

ペースが違うので単純比較はできないにしても、同じ日に同じコースで行われた1勝クラスの赤松賞の勝ち馬のアカイトリノムスメの勝ち時計より速いのだから大したもの。

 

紅梅ステークス勝利後は予定通りNF天栄での調整からここに挑む。

他の馬との力量比較が難しかったり、極端に速い上がりに対応できるかだったり、初の右回りがどうかだったり未知数の部分も多いがレースぶりからはかなりの能力を感じる。

 

今回の出走メンバーで、この馬は前走ルメール。サトノレイナスも前走ルメール

ファインルージュも前走ルメール。ククナも前走ルメール

どの馬の関係者も当然ルメールさんに乗ってほしいだろうが、体は1つしかないのだから乗り替わりは各陣営想定しておかねばならない。

ソングラインにおいては「代打の神様」を確保できたので騎手交代をネガティブに捉える必要はないだろう。

今の阪神の馬場と桜花賞の傾向を考えればこの枠もよかったのではないか。

楽しみな存在。

 

 

サトノレイナス

前走阪神JFは相手をソダシ1頭に絞ったような徹底マークで追い詰めたがあと1歩及ばず。

しかし関西初輸送を克服し、速い時計速い上がりのレースにもあっさり対応し能力の高さは存分に見せた。

ソングライン同様、今の阪神の馬場と桜花賞の傾向を考えればこの枠はマイナスにならない。

天栄仕様でのぶっつけも予定通り。

このところ重賞では結果が出ていないルメール騎乗だが、軽くは扱えない。

 

 

ソダシ。

札幌2歳ステークスはハイペースでパワーとスタミナが求められたレース。

アルテミスステークスは高速馬場でスローペースの上がり勝負となり速い上がりと瞬発力が求められたレース。

全く質の異なる2つの重賞を連勝して臨んだ前走阪神JFも好位から正攻法のレースで

勝利。

持ち時計も縮めたし、最後の直線で抜け出してから外からきたメイケイエールに馬体を併せにいって競り落としたところをサトノレイナスに内をスクわれる形になっても抜かせない勝負根性も見せた。

勝ちぶりは派手には映らないかもしれないが、レースセンスの高さは抜群。

 

内の偶数番を引き、おそらく平均ペースになるであろうここでも正攻法のレースがしやすい。

ただ、今日の芝のレースを見ていると抜け出したところを離れた外から何かに差しこまれる展開が懸念される。直線はうまく有力馬に馬体を併せに行きたいところだろう。

 

 

ククナ。

前々走シンザン記念は極端に内有利すぎる馬場で大外枠のこの馬は勝負にならず。

前走クイーンカップは東京1600とはいえDコースでのレース。東京の良馬場にしてはやや時計がかかる馬場だった。

 

それ以前のレースぶりと母がクルミナルという血統背景から、高速馬場で速い上がりを

求められる競馬が合っていそう。

今日の阪神外回りのレースでは32秒台の上がりが連発だったので、アルテミスステークスのような走りができれば浮上があるかもしれない。馬場への適性を見込む1頭。

 

 

ファインルージュ。

この馬も前走から間隔を空けての天栄仕上げ。

もともと短距離からのデビューだったので本当の距離適性はまだ読めない部分があるが、前走のフェアリーステークスはかなり強い内容だったしルメールも手放しで賞賛していた。

負かした2着馬もその後に重賞を勝ち、それが更にこの馬の評価を高めている。

 

未知数ながら楽しみな存在ではあるものの、この馬の脚質を思えばややレースの組み立てがしづらい枠に入ってしまったのではないか。

その辺りは福永さんの手腕で何とかしてもらうしかない。

 

 

アカイトリノムスメ。

ようやくこの血統から大物感のある仔が出てきた。

少しゲートが不安定な面があるがレースぶりは1戦ごとに上手くなってきている。

 

あまり大柄な馬ではないので、関西への初輸送を控えて調教後の馬体重が前走から据え置きだったのが少し印象が悪い。

初の右回り、初の関西、初の超高速馬場を克服できるか。

 

 

エリザベスタワー。

調教では口向きの悪さは改善傾向らしいが、実戦に行ってどうかはまだ何とも言えない。

欧州血統なので今の馬場への適性も疑問が残る。

 

いずれにしても、チューリップ賞の勝ち馬は2頭とも自分との戦いになる。

チューリップ賞よりペースが流れそうな分、この馬の方がまだメイケイエールより

レース内容に良化の余地はありそう。

上手く折り合って余計な消耗がなく運べれば食い込みがあるかも。

 

 

 

各馬の力量比較が難しく、今回の勝負気配は「C」とする。

 

ちなみに、先週は結果的にモズベッロを厚く買って的中させることができた。

池添さんもいい仕事をしてくれたが、だから今回もソングラインを狙うというワケではないので悪しからず(笑)