sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

ダービー 2021

第88回日本ダービー

例年通り今週からCコース。

内の傷んだ部分がカバーされるので、開催期間中に雨が少なくてずっと良馬場だった場合には極端に内有利の馬場になったりすることがある。

 

ダービーが外枠不利と言われているのはこの辺りが要因の1つだろうが、

今年はそれなりに中間の降雨もあり土曜のレースを

見ても外差しもしっかり勝負になっている。

内外の有利不利はそれほど気にしなくていいだろう。

 

 

次に展開についてだが、やはりバスラットレオンがカギを握る。

 

オッサンなので古い話を例えに持ち出して恐縮だが、2004年のダービーでマイネルマクロスが2400mのレースにしたら無謀なハイペースで逃げを打ちキングカメハメハのレコードに一役買ったということがあった。

これには理由がありその前走の皐月賞にて、戦前の展開予想でマイネルマクロスがハナに行ってレースを引っ張るからペースは流れるとの見方が大半だった。

しかし蓋をあけてみればスタートで出負けし逃げられなかったことでスローペースとなり、結果は当時人気薄だったダイワメジャーが勝利。

別に騎手だけの責任ではないが「逃げてナンボ」というタイプの馬だっただけに当時騎乗していた後藤Jが批判を浴びる結果となった。

それを受けてのダービーだったので、陣営からも騎手からも「今度こそ悔いのないように自分の競馬を貫き通す」という強い意志を感じたものだ。

 

今回のバスラットレオンも前走はスタート直後にアクシデント。

逃げる競馬を期待されて人気も背負っていただけにファンの失望も大きく、当然騎手だけの責任ではないが「このハゲー!」と

豊田◯由子ばりの誹謗中傷を浴びせる声もあった。

 

悔いが残る結果となってしまいマイネルマクロスと同じような経緯から、陣営も騎手も今回は期するものがある。

矢作師も「何がなんでも逃げる」と宣言。

ましてや大外枠。

もう自分の競馬に徹するしかない。

そして潔く散っていくだろう。

 

マイルの馬ということもありバスラットレオンが単騎で大逃げの形で離れた2番手以降は平均~やや遅めといったケースは考えられるが、レースを引っ張る馬がいる以上は馬群が一団となって極端にスローペースという流れにはならないと見る。

同型の動向次第では激流まであり得る。

 

 

 

1枠1番、ラッキーナンバーを引いたのは1番人気のエフフォーリア。

前走皐月賞は初の中山で力のいる馬場状態というあたりがこの馬にとって

未知の領域だったが、全くの杞憂に終わった。

 

皐月賞時は馬場の内が荒れており、逃げていたタイトルホルダーも4角を大きめに回って外めに出す形。

直後にいたエフフォーリアより先に馬場のいいところに持ち出すことで

この馬には荒れた最内を通ってもらおうという作戦だったらしいが、

その荒れた箇所を通ってあっさり突き抜けて3馬身差で勝利。

力の違いを見せつけた。

 

もともと共同通信杯百日草特別のパフォーマンスと相手関係から東京の良馬場が

ベストと評価されていた馬で、今回東京2400mに変わるのは大歓迎。

もはや粗探しのしようもない。

実は現時点ですでにコントレイルより強かったりして…。

いや、それは言い過ぎか(笑)

 

 

ヨーホーレイク。

末脚は堅実で毎回伸びてはくるものの、現状では展開や馬場に恵まれないと厳しい印象。

ただ、めぐり合わせの問題もありまだパンパンの良馬場で走ったことがない。

血統とレースぶりから東京2400mは間違いなく合う。

 

前走皐月賞は5着。

最後の直線に向いたところで外にいたアサマノイタズラとグラティアスを弾きながら進路を取る形。

前にいたダノンザキッドが想定以上に早く下がってくる不運はあったとは言え、

相変わらず強引な岩田ジュニアの騎乗ぶりだった。

そんな中でも上がり3Fは最速の脚を使っている。

 

今回は岩田ジュニアから川田さんに乗り替わり鞍上強化。

…いや、いくらなんでも鞍上強化と言っていいだろう!(失礼)

 

皐月賞が終わった時点で、ダービーで巻き返すならこういうタイプかと思っていた。

同時にサンケイスポーツの酒井氏も「ダービーでは買いだな」と言っていた。

確かに直接耳にした(笑)

 

毎回堅実に脚は使っているが届かないというレースが続いているので、

この東京2400mでようやく本領発揮するチャンスを得た。

Cコース変わり初週でも極端に内有利になっていないというのも

この馬にとっては好都合である。

 

 

ラティアス

前走皐月賞はスタート直後と4角で2回外に弾かれるような形。

ずっと外を回ったぶん厳しかったが、じわじわ伸びて6着で力のあるところは見せた。

 

その皐月賞京成杯からの直行だったので、ここは上積みを期待できる。

新馬戦は逃げ切り。京成杯も前で運んで勝っているが、行く馬がいないから行ったというだけでハナに拘るタイプでもない。

中山コースで8枠15番だった前走より、東京コースで4枠7番の今回の方がレースしやすいのは明らか。

 

レシステンシアの半弟だがこちらは父がハーツクライ。距離はこのくらいの方がいい。

まだ高速馬場で走ったことがなく持ち時計はないが、トビの大きい走りをするし東京の良馬場は向くのではないか。

スムーズに運べれば巻き返せる。

 

 

サトノレイナス

1600mのレースでソダシに連敗。

しかし決め手は確か。

弥生賞を勝ち菊花賞3着のサトノフラッグの全妹でもあり、当初参戦すると見られていたオークスでは距離延長とコース変わりで逆転できるという見方が強かったのも誰もが納得だろう。

 

外枠だが今の東京の馬場ならそこまで不利とは思わないし、一気の相手強化でも自身の脚は確実に使えるだろう。

 

とは言え過剰人気なのは確実で、全幅の信頼は置きづらく押さえまで。

今回のダービー参戦の経緯も、純粋にこの馬がダービーを勝てるとの自信があっての参戦と言うよりは調教師と騎手の思惑が絡んでの采配という面が強い。

 

もともと今年のルメールは3歳牡馬のクラシックパートナーとあまり縁がない。

おそらくサトノレイナスの参戦がなければキングストンボーイに騎乗していただろう。

 

一方、サトノレイナスとアカイトリノムスメを擁する国枝厩舎とすればオークスだけを取りに行くには勿体ない布陣。

 

どうやって里見オーナーを説得したかは知らないが、国枝師としてもルメールとしても

オークス→サトノレイナスルメール騎乗、アカイトリノムスメは別の騎手。ダービー→キングストンボーイにルメール騎乗。よりもオークス→アカイトリノムスメにルメール騎乗、ダービー→サトノレイナスルメール騎乗となる方が両方勝てる可能性が高いと考えるのは自然だろう。

 

有力3歳牝馬2頭の使い分けとルメール確保をうまく実現させた国枝師の政治力が光った。

そしてキングストンボーイは今回ダービーを回避。

しっかりナシがついている。

 

というワケで予想に影響させるべきかどうかは別にして、今回の参戦は国枝師とルメールの利害関係により実現させられたということには留意されたし。

しらんけどww

 

 

ディープモンスター。

とにかく荒削りで、ゲートが不安定だし小型馬で再度の関東輸送もカギだしモタれる面もある。

課題が多く、自分との戦いが続くが

終いは確か。

 

デビュー3戦目の梅花賞が危なげない内容でモタれる面もマシだったことを踏まえると、

データが少ないので想像の域を出ないが右回りより左回りがいいと思う。

東京2400mでの躍進に期待。

 

 

アドマイヤハダル。

これも前走皐月賞で見せ場。

若葉ステークスが圧勝だしエリカ賞でディープモンスターを下しており能力を侮れない。

これまでのレース内容を見てもソツなく立ち回っており競馬の上手さも魅力。

 

距離延長が課題になるのと、アイビーステークスが案外な内容だったので左回りも課題かもしれない。

 

グレートマジシャン。

デビューからルメールが乗っており、前走毎日杯を勝っていれば歴史は変わっていたかもしれない。

デビューからの2戦が東京で内容もよく、改めて左回りで真価を問いたい。

血統的に距離延長はよさそうで、乗り役さんに置かれましては余計なことをせず溜める競馬で一発狙ってもらいたい(笑)

 

 

土曜の芝のレースを見る限りは極端な内有利ではないし、レースを引っ張る馬がいてペースが流れる見込みならエフフォーリアの相手は差し追い込みタイプかと見て予想を組み立てたい。

 

ダービーはかなり相性が悪く、かれこれ12年当たっていない。一昨年などはロジャーバローズを買ってるのに外す始末(苦笑)

 

個人的に強気にはなりづらく、今回の勝負気配も「C」というところ。

 

いつもレース前になると内心自信はあるのだが結局当たらない。ダービーはそんなイメージである…。