sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

大阪杯 2023

第67回大阪杯

先週は雨で道悪だったが今週は土曜日曜とも好天で気温も上がる見込み。

 

昨年がAコース8週目だったが、先行馬が揃ったメンバー構成でペースが流れたにも関わらず外からの差しには厳しいレースとなった。

今年も同じくAコース8週目になるが、結局は内がまだ頑張れる馬場で時計もそこそこ速くなりそう。

 

 

まずはジャックドール。

前走の香港カップは鞍上の乗り替わりもあって期待されていたが、ゲートがうまくいかずまさかの出負け。持ち味を出せずに終わってしまった。

 

前々走の天皇賞秋は難しい立場だったとは言え、大逃げしたパンサラッサの2番手以降は前半1000m通過が60秒程度。イクイノックスやダノンベルーガ相手に瞬発力で勝負する形になっては持ち味が発揮できない。さすがに消極的すぎだと当時の鞍上が批判を浴びたのも仕方がないか。

 

過去2走はいろいろと噛み合わない競馬になってしまっているが今回は3走前以前の走りを見直せる。

 

昨年の当レースが5着だったが、同型が揃っていて厳しいペースでの逃げになったし落鉄の影響もあった。5連勝中で詰まった臨戦過程も少し影響したのかもしれない。

今年は昨年ほど先行争いが激しくなりそうな顔ぶれではないし、ハナを主張する可能性のあるノースザワールドは大外枠に入った。

ジャックドール自身、札幌記念では控える形でも結果を出しているので仮に1600m~1800mでも先行するスピードがあるノースザワールドが腹を括って主張してくればそれをラビットにして2番手で運ぶ形も取れるし無理に来ないのなら自身がハナに行けるだろう。

 

内の偶数番に入ったノースブリッジも積極策に出てくる可能性があるが、天皇賞秋でパンサラッサに競りかけるくらいの勢いで積極的に出ていって結果失敗したのでそこまで競りかけることはしないのではないか。

どちらかと言うと時計がかかる馬場の方が向いている感じでもあるし、テンのスピードはノースザワールドの方が速いだろう。

 

ジャックドールのスタートさえまともなら隊列はすんなり決まると見る。

今回は自分の競馬ができる見込み。そうなればこの鞍上の体内時計とペースの判断力を信頼する一手。

 

 

マリアエレーナ。

前走金鯱賞はスローペースで一団となった馬群の内で進路をなくし、何とか外に出そうとしたところでワンダフルタウンに接触して終了というレースだった。

前々走の愛知杯は道悪に泣かされたし、勝ち馬の絶妙な進路取りにもやられた感じ。

3走前の天皇賞秋も1角の不利でかなり引かされたのが痛かった。

 

チグハグな競馬が続いているが、昨年の小倉記念の内容から良馬場の右回り2000mならまだ見限れない。

 

その小倉記念だが、2着以下を5馬身突き放し時計も優秀で圧勝。

2着ヒンドゥタイムズと3着ジェラルディーナを全く寄せつけなかったのでG3と言ってもそれほどメンバーが手薄だったわけではない。

しかも厳しめのペースになり前にいた馬が総崩れで差し追い込みが台頭する流れの中、先行して抜け出したのはこの馬だけなのだから展開に恵まれたわけでもない。

 

今回は道悪の心配はまずないし、高速化するのならむしろ歓迎。

内の偶数番を引き、小回りの2000mでうまく好位で立ち回れればこのメンバーでも見劣りしない。

この馬もジャックドール同様に今回は自分の競馬ができそう。

 

 

スターズオンアース。

正直、オークス後の怪我からの休養明けだった秋華賞は厳しいと思っていた。

いざレースが始まって、スタートで少し出負けした上に挟まれる形になり大きく後手を踏んでしまった時には「もう終わった…」と確信したのだがそれでも最後は差のない3着まで差を詰めてきたのだから恐れいった。

 

能力はかなり高い上に強靭な精神の持ち主で、まだ底を見せていないのでこのメンバーの中でも楽しみ。

ただ、クラシックを戦った同世代のナミュールやスタニングローズがその後パッとしないのでまだ現4歳牝馬世代のレベルについては少し不安なところもある。

その点がどうか。

 

 

ヴェルトライゼンデ。

コントレイル世代の1頭で、長らく故障に苦しんでいたが復帰してから充実一途。

前々走のジャパンカップは勝ち馬と0.1秒差の3着。前走日経新春杯は59キロを背負っても危なげない勝ちっぷり。

 

鳴尾記念を好時計で勝利しており2000mにも不安はない。

最近は差し一辺倒ではなく好位での競馬もできており戦法に幅も出た。

枠もいいところを引けた。

 

と、ここまでの要素だけなら軸でもよかったくらいなのだがカギになるのは右回りがどうかという点。

3走前のオールカマーは極端に内偏重の特殊な馬場の影響が大きかったとは言え、実際にこれまで大きく崩れたのは全て右回り。

左回りの安定感に比べると不安視せざるをえない。

陣営もそのあたりには言及していて、ある程度は右回りへの不安を認めつつも父ドリームジャーニー阪神内回りの鬼だったのでこのコースは合っているはずだとのコメント。

レース運びも巧くなってきているし過度に心配する必要はないが、一応頭に入れておきたい材料である。

 

 

ヒシイグアス。

G1での戦績が(0.2.0.2)で着外の2回も4着と5着。

大崩れしたことがないし負けたのは強い相手ばかり。かなりの能力がある。

 

昨年の宝塚記念2着のあと、体調回復に手間取って8ヶ月ぶりの実戦となった前走中山記念だが終わってみれば危なげない勝利だった。

前走比プラス14キロで余裕残しでもあっただろうがさすがにG2では力が違ったか。

 

体質の問題でなかなか詰めて使えないようだが、大阪杯への臨戦過程自体は昨年より今年の方がいいとも思える。

 

ただ、今の馬場を考えれば少しイヤな枠に入ったと思う。

外を回しては厳しいのでうまく捌いてこられるかがカギになる。

できればもう少し、外差しでもある程度やれる馬場になってほしいところ。

 

 

ジェラルディーナ。

昨秋3戦は内容と結果ともに充実している。有馬記念は出遅れて致命傷に思われたがよく差を詰めて3着。エリザベス女王杯は道悪で外差しの馬場で大外枠が奏功した面はあるものの、ウインマリリンを差し切って鮮やかな勝ちぶり。

オールカマーでは内々を巧く立ち回って勝利。

今ならどんな競馬でもできそうで、最内枠も不安はないだろう。

 

どちらかと言うとパワーを要する馬場の方が合っていそうだし、スタミナや底力を問われるレースで結果を出しているので今回の軽い馬場での時計勝負になった時がどうかという懸念はある。距離ももう少しあった方がいいかもしれない。

 

昨年の鳴尾記念で2000mを1分57秒台で駆けてヴェルトライゼンデの2着にきているのである程度は対応可能とは思うが、少し心配ではある。

 

 

ポタジェ。

昨年の当レース勝利以降、全くいいところがないが前走金鯱賞は59キロを背負っていた割には内容は悪くなかったので復調気配を感じさせる。

 

昨年同様に内の先行有利な馬場になりそうなので、この馬の持ち味が生きる可能性はある。

ただ、土曜日の芝のレースを見ると急激に高速化している感じなのでできればもう少し上がりがかかってくれた方がいいだろう。

先週の雨の影響が残っていて理想的なシチュエーション、というわけにはいかないかもしれない。

 

 

減点材料が少ないのはジャックドールとマリアエレーナかと思っているが、そう思い描いた通りにいかないのも競馬というもの。

ジャックドールがまたスタートを失敗するリスクもなくはないし、マリアエレーナにはまたぞろ内で詰まる場面を見せられることになるかもしれない(苦笑)

 

罠臭を感じつつ、今回はこの2頭を中心に組み立てたいと思う。

勝負気配「B」としておきます。