第22回アイビスSD。
5月の新潟開催はBコース使用で、この夏の新潟開催からAコース。
芝の貼り替え作業を実施した上に使われず保護されていたラチ沿いのグリーンベルトが解禁される。
その状況での開幕週でのレースなので、時計も速く先行した馬がなかなか止まらないのがアイビスSDの印象。
馬場が荒れていないので、内枠でもスムーズに運べれば勝負になったりすることもありそれが予想を難しくさせている。
基本的には外枠の先行馬が有利だが、昨年のバカラクイーンのように内枠から腹を括ってラチ沿いのグリーンベルトを一直線の競馬をする馬がまた出現するかもしれない。一応注意は払っておきたい。
シンシティ。
前走韋駄天ステークスで千直初挑戦だったが、強い競馬だった。
最終週の荒れた馬場で内枠から先手を取り、差しが上位に台頭する中で3着に粘りこんだ。
テンにかなり脚を使わされていたはずで、同じような枠から同じような競馬をしたスティクスが失速していることからもこの馬の粘りは評価できる。
あの先行力があれば、今回の枠と開幕週の馬場は大歓迎。
内から何か主張してきたとしても、外ラチ沿いのいい位置で競馬ができそう。
スタートが決まれば簡単には止まらない。
トキメキ。
昨年の当レースが4着。あまりいい枠ではなかったし、先行馬が止まらない中で差してきた馬では最先着を果たし、千直適性の高さを見せた。
前走の駿風ステークスも枠に恵まれたワケではなかったが、しっかり差し切って勝利。3勝クラスでは力が違っていた印象。
今回は開幕週でこの枠なら許容範囲だし、もう少しいい位置でスムーズに流れに乗れるはず。
持ち時計の壁はあるが、昨年以上を目指せる。
ビリーバー。
一昨年の当レース3着馬。昨年が案外だったが、使い詰めでデキも今ひとつだったか。
今年に入っての2走とも惜しい競馬が続いており、内容は悪くない。
千直では堅実に駆けるタイプだが、どうにも枠に恵まれないことも多くひと押し利かない競馬が多い。
今回は有力な先行馬が隣にいて自身も外枠の偶数番。一昨年だけ走れれば持ち時計も足りるはず。
終いは堅実なので、今年こそあとひと押し。
ヴェントヴォーチェ。
前々走の春雷ステークスが強い内容での勝利。重賞に手が届くところまで力をつけている。
一昨年のはやぶさ賞は1勝クラスの少頭数のレースとは言え圧勝で、千直適性の高さを見せている。
ただ、最近は1200mで控える競馬が板についている印象。久々の千直で流れに戸惑わないかという不安はある。
福永さんが新潟まで乗りに来るというのは心強い材料ではあるが押さえまでか…。
オールアットワンス。
昨年のアイビスSD勝ち馬。そこから不振が続いている。
しかし、前走韋駄天ステークスは枠を考えれば決して悪くない内容でやはり千直適性は高い。
不利な内枠から本来の先行策が取れなかった中で、進路を探しながらでもじわじわと伸びて6着。
今回もまた内枠なぶん割り引かざるを得ないが、開幕週なので前走時に比べれば条件はかなりマシ。
まだ見限れない。
ライオンボス。
千直の上位常連で、今年もトップハンデでの出走。
最近は荒れて時計を要する馬場だと崩れることもあり、やはりルミエールADや韋駄天ステークスよりもスピードを活かせるアイビスSD向き。
開幕週の新潟は得意な馬だが厳しい枠になってしまった。
スタートから普通に外ラチ沿いに寄せて行く競馬では厳しいだろう。
昨年のバカラクイーンのように一か八か内ラチ沿いのグリーンベルトを一直線…というような競馬をしてくるかもしれない。
というかやってみてほしい(笑)
警戒はしておきたい1頭である。
マリアズハート。
ルミエールADと韋駄天ステークスを勝利し、現時点で千直のタイトルホルダーと言える馬。
しかしこの2戦はどちらも外枠は引けたし、最終週で差しが利く荒れ馬場でのレースだった。
今回は開幕週で条件が大きく異なる上、内枠を引いた。
そう簡単には行かないだろう。
実績は確かなので、ここは真価が問われる。
新潟は天候も安定している予報なので、おそらくこのまま良馬場で行われるだろう。
内枠の実績馬にも注意を払いながら、外枠を引いた先行馬から入りたい。
勝負気配「B」とします。