sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

天皇賞(春) 2022

第165回天皇賞(春)

阪神芝はロング開催でも内回りコースに関してはまだ内有利な傾向が続いている。

昨年も1周目外回り→2週目内回りの芝3200mのコースだったが、上位馬は全て

4角5番手以内だった。

良馬場であれば昨年同様に4角で5~6番手以内くらいまでには付けておかないと厳しい馬場になりそう。

 

ゴール前の上り坂を2回通るので、3角の下り坂を利用できる京都3200mよりもシビアに長距離適性が求められるコースな上にコーナー6回ということもあり多頭数の外枠は厳しくなる。

阪神芝の長距離のレースのデータを見ると案外8枠の好走率も悪くなかったりするのだが、そもそも長距離で多頭数になることがほとんどないので過信は禁物。

阪神大賞典を見てもわかるように、フルゲートになるケースは滅多にない。

このあたりは福永さんが親切に解説してくださっているのでyoutubeで調べてみるといい。

いや、自分は福永さんが解説してくれる前からこれくらい知ってましたよ!?(笑)

 

 

ただ、金曜日に降雨がありレース当日も雨の予報。

どれだけ道悪になるかはまだわからないが、1度馬場が重くなってまだ回復途上の段階でまた降雨となれば芝のレースは各馬が荒れた内を避けて走るほどに影響が出る可能性もある。

こうなると差し脚質だったり外枠の馬に注意が必要になる。

 

 

 

まずはディープボンド。外枠でも逆らわずにいきたいと思う。

前走で阪神大賞典を連覇したが着差からは辛勝と言う印象を受ける。

とは言え、休み明けのデキだったしいつもより1列後ろから運ぶ形だった。

当時の阪神は完全に内有利の高速馬場だったので、自分から動いていって外から差し切ったのだから強い内容。

昨年の阪神大賞典が道悪で圧勝だったことを踏まえると、本来は時計を要した方がいいタイプなので前走で速い上がりに対応できたのは収穫だった。

鞍上も「ここにきて瞬発力も出てきた」と評価している。

 

昨年の天皇賞春はディアスティマが緩みないペースを作る展開だったこともあり上がりが37秒台の消耗戦。その流れで1番先に動いていったのがこの馬で、最後まで止まっていないが勝ち馬の目標にされてしまった形だった。

 

長く脚が使えるし折り合いに不安もないので、この枠でも1周目の正面までにはある程度のポジションを確保してあとは勝負どころで自分から動いてロングスパート合戦に持ち込めば問題ないだろう。

もし道悪になってもむしろ好都合とさえ思える。信頼度は高い。

 

 

テーオーロイヤル。

青葉賞以来の重賞挑戦だった前走ダイヤモンドステークスが完勝。

最後の直線で抜け出すタイミングが早いかと思ったが、後続を全く寄せ付けなかった。

長距離適性は本物。脚質にも幅が出て3走前には逃げてマカオンドールを下している。

内回りコースの克服は課題になりそうだが、阪神自体は走り慣れているので過度な心配はいらないだろう。

 

枠の並びもディープボンドとタイトルホルダーが外枠に入ったことも含めて恵まれた印象。

道悪だけはやってみないとわからないが、それでも楽しみな存在。

 

 

タイトルホルダー。

陣営は作戦について明言を避けているが、やはりこの枠ならスタートから押してハナを取りに行くと思う。

幸い1周目が外回りなのでスタートから最初のコーナーまで距離があるし、最内枠のアイアンバローズもハナに拘るタイプでもないのでそれほど主張してこないだろう。

控える形でずっと外を回らされるのだけは避けたい。

 

内枠からスムーズに逃げることができた菊花賞のようにはいかないかもしれない。

序盤をどう乗り切るかがカギで、どうしても最後のひと伸びに影響する懸念はある。

 

昨年の菊花賞が最初の5F通過が1.00.0でやや速めで、そこから7Fと8Fのところでガクッとペースを落としてラスト4Fからスパートしていくという理想的なラップ構成だった。

休み明けの前走はどちらかというと溜め逃げのような形だったが、今回は最初の1000mである程度後続を離す形を取り中盤のどこかで14秒台のラップを入れたいところ。

 

 

タガノディアマンテ。

左回りは苦手だが、右回りだと長距離の実績も道悪の実績も充分で心強い。

前走京都記念は序盤はスローペースだったが後半5Fでずっと11秒台を刻むロングスパート戦の様相のレースで2着。内枠も生きた形だった。

 

ただ、どうしても行きたがる面があるので正直内~真ん中あたりの枠がよかったと思う。

距離にもコースにも適性はあるし瞬発力勝負ではなくロングスパートの形の方が合っているとは思うが、今回の枠は少し割り引き。

外を回らされる形で前にカベを作れずかかって消耗するリスクがある。

 

隣にタイトルホルダーがいるので、外から主張してくるようならある程度ついて行って直後のポジションに収まるのを狙う作戦もあるかもしれない。

 

 

アイアンバローズ。

他との並びで考えても枠に恵まれたと思う。

長距離を使われだしてからまだ2戦だが、位置取りが安定していて上手に競馬ができている。

極端な道悪にでもならない限り大崩れは考えづらい。

逃げるタイトルホルダーの後ろで、ラチ沿いぴったりの位置でじっとしておく競馬がイメージしやすいのでは。

 

ひと押し足りない状況が続いているし前走の阪神大賞典は勝ち馬とは着差以上の差を

感じる内容ではあるが、好枠で逆転できるか。

 

 

もし雨の影響が強くなるなら浮上しそうなのがマカオンドール、ディバインフォース、ヴァルコスあたりか。

 

マカオンドールはあまり器用さがないが毎回脚は使えている。

前走阪神大賞典も展開も馬場も向かないなかで最後はよく差を詰めた。

道悪はどうかわからないが、ゴールドシップ産駒なのでこなせると見たい。

外からの差しが決まるようになればプラスに働くだろう。

松山Jに手が戻るので、前走ほど後方ではなくある程度位置を取りにくる可能性もある。

 

ディバインフォースはステイヤーズステークス勝ち馬で長距離適性はあるものの、昨年の天皇賞春で全く見せ場なく敗れている。当時は中1週だった影響もあったかもしれないが、アテにしづらい面がある。

戦法が追い込みがほとんどなので不発に終わることもある。

しかし血統的には高速馬場より時計がかかった方がいいし、外が伸びるような馬場になれば終いの脚は侮れない。

 

ヴァルコスはかつて期待されていた良血馬。

いかにも長距離向きの走りで一昨年の菊花賞でもある程度人気になったくらいだが、故障が発覚しそこから長期休養。

今回で復帰後4走目。レース内容は徐々に良化しており復調の気配はある。

仕掛けてもすぐに反応しないところがあり、速い時計や速い上がりが求められるレースは不向き。

道悪で時計がかかり外からの差しも決まるような馬場になれば浮上できる可能性はある。

 

 

3強で堅い決着になるかと思っていたのだが、枠の並びと天候でわからなくなってきた。

来週から好きな新潟も開幕することだし、ここは控えめにいきたい。

勝負気配「D」です。

決してやる気がないわけではありませんのであしからずww