sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

天皇賞(春) 2021

第163回天皇賞(春)
中間に降雨はあったが当日は良馬場で迎えられそう。
トラックバイアスはやや外寄りか?という程度。

今の阪神は開催が進んでも時計が速いので、当日の芝のレースの時計の出方には注目しておきたい。

新しく導入された芝3200のコースの特徴は掴みづらいが1周目外回り→2周目内回りなので短めの直線でフィニッシュする点。
京都はコーナーでの下り坂2回だが阪神はコーナーは平坦で直線での上り坂2回となる点から考えれば、無理やり例えるなら中山2500とか中山3600に近いイメージか。

この時期の淀の高速馬場で下り坂を利用できる例年のコースより阪神3200の今回の方が長距離適性とタフさを要求されそう。

「本質的には中距離で勝負できるスピードがあるが、長距離もある程度守備範囲」というタイプが有利なことが多かったが今回は変わってくるかもしれない。





実績からはワールドプレミア。
一昨年の菊花賞馬。あまり瞬時に切れるタイプでもないので、やっぱり距離は長い方がいい。
これまで大崩れしたことがなく、11ヶ月ぶりでいきなり現役最強メンバーとぶつかった昨年のジャパンカップでさえあれだけきつくイレ込みながら6着。
その次走の有馬記念も勝負どころで窮屈な形になり動けない場面がありながらもじわじわ伸びて掲示板は確保した。

長期休養明けの影響もあって状態が今ひとつだった昨年末に比べると、今回はもう1度休養したのち予定通りに日経賞を使ってからの参戦なので順調度合いは雲泥の差。
本来は広いコースの方がいいのだろうが、中山もある程度こなしているので阪神内回りなら問題ないだろう。
これまで戦ってきた相手のレベルを踏まえても、ここでは力上位と見る。



オセアグレイト。
もし距離が4000mなら軸で大丈夫だろうと思える馬。
馬場状態のいい京都競馬場での天皇賞(春)では日の目を見ることの少ない、ゴリゴリのステイヤータイプだろう。
コーナーでの下り坂がなく、直線の上り坂を2回通る阪神3200ならスピードは足りないが長距離適性のあるこの馬にぴったりマッチするのではないか。
実際、急な上り坂を2回通る長距離のレースで結果も出している。(昨年のステイヤーズステークス
ロング開催で中間に降雨もあったので力のいる馬場状態になるのも歓迎。

しかし、冒頭にも述べたように今の阪神の馬場は開催が進んでも信じ難いほどに良好。先週のマイラーズカップも1分31秒台の決着だった。
あまり時計が速いとスピード不足のこの馬には辛いので、天候と馬場の見極めがカギになる。
少しでも降雨の影響が出てほしい立場。



ディープボンド。
阪神での施行なので、当然例年より阪神大賞典と結びつきが強くなる可能性が高い。
その前走阪神大賞典は圧勝と言える内容で、昨年の同レース勝ち馬のユーキャンスマイルを全く寄せつけなかった。

クラシックでは少し足りず、道悪の長距離で変わり身を見せたことで適性もはっきりした。
もともと立ち回りがうまいタイプだし、大崩れは考えづらい。
前走は馬場状態に助けられた、という声も多いが極端に時計が速くならなければ問題ないだろう。



ディアスティマ。
まだ3勝クラスを勝ったばかりだが、ここ2走の内容が高く評価されている。
有馬記念と同日に同じ中山2500で施行された前々走のグッドラックハンデでは不利な8枠16番からハナを取り切り、
そのまま後続を寄せ付けず7馬身差の完勝。
前走松籟ステークスは今回と同じ阪神3200のコースで、こちらも後続を寄せ付けず完勝だった。

力関係は未知でも楽しみな存在。
レースぶりを見ると逃げる形がいいか?という印象なのでジャコマルやシロニイあたりの序盤の出方だったり、
道中で他の馬が動いてきた時の対応だったりがカギになりそう。
平均ペースで主導権を握る展開に持ち込みたい。



アリストテレス
前走阪神大賞典の敗因は馬場だと陣営も騎手もコメントしているが、前々走のAJCCは不良馬場を苦にすることなく勝利している。
馬場だけが原因ではなさそう。

前走はパドックからうるさかったし少し気性的に難しい面がある。
道中ではやや行きたがる素振りを見せていたし
失速もやむなしと言えなくもないが、それにしても見た目の手応え以上にじわじわと伸びた割にはラスト1ハロンの止まり方が呆気なかった。

菊花賞2着の内容が印象的なのでステイヤーとして評価されている感じだが、気性面からは2000~2400mくらいがベストではないか。

前走と同じ轍は踏むまいとルメールも考えて乗ってくるだろうから、今回はもう少し下見所から落ち着きがほしいところ。当日の気配に注意。


ユーキャンスマイル。
長距離適性は確かなのだが、2400前後のレースだと中距離の一流どころのスピードには敵わない点、右回りより左回りの方がいいタイプという点、京都コースは今ひとつという点からG1には縁がない。
そもそも適鞍もない。

そういう意味では、この馬がG1を勝つとすれば今回が最大のチャンスかもしれない。
同じ右回りでも明らかに京都より阪神の方が得意で、コース替わりは大歓迎。
前走阪神大賞典では勝ち馬に突き放されてしまったが、この馬は道悪はそんなに得意な方ではないので致し方なし。
良馬場でやれそうなのは何より。

あとは、そんなに器用さがある方ではないので内回りコースの勝負所を上手く捌ければ。



日経賞1、2着のウインマリリンとカレンブーケドールは、本質的に長距離適性があるとは思えないので今回は外したい。


三連複や三連単マルチの軸にはワールドプレミアが最適かと思うが、それとて全幅の信頼をおけるほどではなく今回も難しい。
個人的な勝負気配は「C」といったところ。


適度に時計を要すなら…→ワールドプレミア、ディープボンド、オセアグレイトあたりにはプラス。

高速馬場なら…→ユーキャンスマイル、ディアスティマ、アリストテレスあたりにはプラス。

…という見立てだが果たしてどうなるか。

あとで読み返してみたら全然的外れな予想だった、というオチにならないことを祈る(笑)