第82回皐月賞。
土曜日の時点で中山芝は稍重発表。
雨の影響が残っていて、少し内が荒れ気味のようにも映る。
しかしレース当日は、このまま予報通りなら良馬場での開催となりそう。
先週の日曜メインの芝1200mリステッドの春雷ステークスが1分6秒8とかなり速かった。中山はBコース使用3週目で皐月賞当日で最終日となるが思った以上に芝の状態がよく、乾いてくればまた内有利の高速傾向になってくるかもしれない。
雨の影響が残ったままなら、少し時計がかかって各馬が内を避けて通るようなレースになる可能性もある。
いつもこんな感じで展開と馬場を読もうと頑張っているが一向にうまくいかず、妄言を吐き散らかすだけの日記になっている(苦笑)
特に最近は酷い見当はずればかりで、先週の桜花賞も出遅れた馬が多かったこともあって序盤の隊列がスンナリと決まり落ち着いた流れになった。
ある程度のペースで流れると思っていたので、ああなると外からの差しはほぼ出番なし。
一口に展開と馬場を読むと言ってもなかなか難しいもんである…。
とにかく混戦でどんな切り口からでも予想できそうだが、まずはダノンベルーガ。
キャリア2戦でまだ東京しか走ったことがなく、初の右回り初の中山が不安だというのは当然ある。更に、少頭数のレースしか経験していない。
が、この2戦を見る限りはそんなに不器用なタイプにも見えないので何とかこなしてくれると思いたい。
枠順に関しては微妙なところだが、当日に馬場が回復してある程度高速傾向に戻れば大外よりはいいのではないか。
前走共同通信杯は雨中の稍重のコンディションで勝ち時計1分47秒9上がり3F33秒7ならかなり優秀と言える。
軽い馬場での切れ味勝負だけの馬ではないと思う。
共同通信杯の勝ち馬は過去10年の皐月賞で(4.1.1.4)。
いろいろ不安要素があるのはどの馬もそうなので、単純計算で馬券圏内率60%のこの馬に頼るしかない…。
サトノヘリオス。
前々走のホープフルステークスは惨敗してしまったが、中1週で関東輸送の強行軍だったということで一応言い訳はきく。
前走のスプリングステークスは最後の直線で内の狭いところに入って少し踏み遅れる場面。
最後は伸びてきたが前残りの流れだったこともあり3着が精一杯で、何とか権利は取れた。
今回、スプリングステークスを逃げ切り勝ちのビーアストニッシドと若葉ステークス逃げ切り勝ちのデシエルトは兼ね合うと思うがどちらも外めの枠に入ったのでさすがにスプリングステークスほど緩い流れにはならないだろう。
2歳時には新馬戦こそイクイノックスに全く歯が立たなかったものの続く未勝利戦とエリカ賞、どちらも2000mのレースで2戦連続で2歳レコードをマークして勝利。
中山も今回で3度目となる。距離もコースももう慣れたもの。
末脚は堅実なのでもうひと押しを期待したい。
キラーアビリティ。
想定通りに馬場が乾き、また高速化傾向になるならこの馬にはお誂え向きな感がある。
未勝利戦での小倉の走りを見ても小回りコースの適性が高そうだし、枠も内の偶数番を引けた。
いい位置が取れるのも魅力。
ただ、ホープフルステークスのレベルは疑問が残るところだしまだ馬場もどうなるかわからない。
先週のような馬場ならかなり有力。
あと横山武史さんのことについては、敢えて触れないでおくことにする(笑)
イクイノックス。
やはり触れないわけにはいかない馬。
新馬戦と東スポ杯の内容は衝撃的で、当時はこの馬がクラシックホースとして2022年のジャパンカップか有馬記念に参戦してエフフォーリアに勝って世代交代するかも?とか思ったほど。
いくら天栄仕上げのぶっつけ参戦が関東有力馬のトレンドとは言え、ホープフルステークスも京成杯も共同通信杯もトライアルも一切使われずに出走とは思わなかった。
5ヶ月、初の中山、初の右回りで更に大外枠と厳しい条件が揃ってしまった。
勿論、そんなことはみんながわかっているのであとは純粋に能力をどこまで評価するかだけ。
サークルオブライフもサトノヘリオスも全く寄せ付けなかった新馬戦が今後伝説になるかもしれない。
ドウデュース。
前走弥生賞は2着。「レースを壊す馬がいた」とは武豊さんのレース後のコメント。
ロジハービンに騎乗していたMデムーロをチクリと批判するものだった(笑)
確かに道中ロジハービンがマクってきた時に少し煽りを受けた格好だし最後はボーンディスウェイと接触している。
致命的な不利とまではいかないが勝ち馬との着差が僅かなだけにある程度言い訳はきく敗戦だったか。
前走だけで距離が大丈夫とは言い切れないが、朝日杯FSで1分33秒台の勝ち時計があるので馬場の回復が早まって高速化した方がこの馬にはよさそう。
「弱点らしい弱点がない」というジョッキーのコメント通りなら距離の心配も不要と思いたい。
朝日杯FS勝ち馬も弥生賞組も最近のクラシックでは不振なのが気になるが、能力で打破できるか。
ジャスティンロック。
どちらかと言うと、少し時計を要する馬場で長く脚を使うような競馬が合っている印象なのであまり高速化してほしくないタイプだろう。
現状はそんな印象だが、まだ奥がありそうにも見える。
前走弥生賞が4着だが、早めに進出しようとしたところで例の「レースを壊した馬」に前をカットされる不利を受けた。
いったんブレーキをかけられながら、またジワジワと伸びてきたので実力は見せたと言える。
京都2歳ステークス勝利で賞金的には問題ない立場だったのでメイチの勝負には来ていなかっただろうし、前哨戦のレースとしては悪くない。
今回は内めの偶数番を引いたのでもう少しいい位置で競馬ができれば前進があるかもしれない。中山なら戸崎さんへの乗り替わりも頼もしい。中山ならいいだろう。中山なら大丈夫だろう!ww
ジオグリフ。
前々走の朝日杯FSは後方からになってしまったが前走の共同通信杯では先行策が取れていたので、今回もある程度の位置で競馬ができるはず。
福永さんに乗り替わったのも心強い。先週の桜花賞のライラックでは大きく出遅れてしまったが、基本的にゲートのうまい人なので心配しなくても大丈夫だろう。
右回りの小回りコースの札幌2歳ステークスが強い勝ちぶりだったので中山に変わるのはプラスになりそう。
ただ、当時のようにマクって押し切る形を再現するのはさすがに厳しいのでやはり位置取りが重要になる。
できればもう少し内の枠が欲しかったところで、そのぶん割り引いて評価したい。
前走でダノンベルーガに突き放されて評価が落ちた感じだが、コース変わりで巻き返せるか。
正直、スケールの大きさだけならイクイノックスとダノンベルーガの2頭が断然だと思うのだが、天候に馬場にコース経験に枠の並びに臨戦過程といろいろ問題も多い。
勝負気配「C」としときます。