第73回阪神ジュベナイルフィリーズ。
このレースは基本的に1600m以上の距離経験がない馬には厳しい傾向。
距離経験があったとしても小回りコースしか走ったことがない馬も割引。
阪神外回りコースでキャリアの少ない2歳牝馬限定戦ということもあり、高速馬場でなければ真ん中~外枠の方が揉まれずに運べて戦績がよかったりする。
今の阪神はロング開催ということもあり、荒れ馬場とは行かないまでも水準程度に時計はかかっている印象。
土曜のメインレース、同じ阪神1600mのリゲルステークスではスローペースで前残りの展開かと思われたがそれでも最後は外からの差し追い込みで決着したのでやはり馬場の内も荒れている
例年通り1200m~1400mで勝ち上がってきた馬が多数いて、ある程度ペースは流れる見込みなのでセオリー通りに広いコースで決め手を活かせる馬から入りたい。
要するに外国人だけ買っとけば何とかなるということです。しらんけどww
新馬戦では超スローペースを先団でしっかり折り合って、完全な上がり勝負となった中であっさりと突き抜けてみせた。
2戦目の赤松賞でもスローペースで前残りの展開を1頭だけ桁違いの脚で差し切ってみせた。最後は流す余裕があったほど。
桁違いというのは見た目だけの話ではなく、このレースでの上がり3F最速はナミュールの33.0。2位はこの馬より後ろにいた4着馬が記録した33.4なのでダントツの数字。
全体の勝ち時計の1分33秒8もこの時期の2歳牝馬限定戦としてはかなり優秀で、単純比較はできないものの昨年のアカイトリノムスメの勝ち時計を上回っている。
今のところは折り合いに苦労するような素振りも見せていないし、大物感がある。
少しゲートに不安があるので内枠よりはこの枠の方がよかったと思う。
サークルオブライフと甲乙つけがたいが、赤松賞と同じコースで同じような展開だったアルテミスステークスの勝ち時計よりもこの馬の勝ち時計の方が速いということもあってナミュールが1番人気に推されているのかと思う。
サークルオブライフ。
デビュー戦は大差をつけられてしまったが、2着馬はともかく勝ち馬の強さは桁違いだったので仕方ない面がある。
続く未勝利戦では中山コースで途中から強引に捲って行ったにも関わらず、最後まで脚色衰えることなく上がり3F最速を記録して押し切り勝ち。
強い内容だったので前走のアルテミスステークスで7番人気だったのがちょっと信じられない。
そのアルテミスステークスだが、緩い流れとなり2着のベルクレスタに展開が向いたレースだった。
そんな内の先行有利なレースで、この馬だけが後方から伸びてきてまとめて差し切った。
上がり3F33秒台の脚を使ったのは唯一サークルオブライフだけなのだから大したもの。
関西圏は初となるが、輸送自体は経験しているし右回りも中山で経験済みなので問題ないと思いたい。
デアリングタクトやエフフォーリアを輩出しているエピファネイア産駒ということもあり、この馬も大物感がある。
ステルナティーア。
血統馬らしく、新馬戦から非凡な瞬発力を見せて勝利し前走で重賞に臨んだ。
その前走サウジアラビアRCは少頭数のスローペースとなる中で、勝ち馬コマンドラインに乗っていたルメールの道中でポジションを押し上げる判断が絶妙すぎた。
この馬自身は、途中で押し上げたそのコマンドラインをマークするような形で最後まで伸びてはいるが僅かに及ばなかった。
2戦とも確かな決め手を見せているので、阪神外回りコースは合っているだろう。
当然ここでも有力。
ただ、もともと小柄なタイプなので輸送を控えた調教後馬体重発表の段階で体重減だった点には少し不安を感じる。
ベルクレスタ。
新馬戦は2着に敗れているが、この馬自身はメンバー最速の上がりを記録してしっかり走れていた。勝ち馬は来週の朝日杯FSでも人気を背負うことになるセリフォスなので
結果は仕方ないだろう。
続く未勝利戦でもしっかり決め手を発揮して順当に勝利。
前走のアルテミスステークスは、過去2戦とは違う先行策に。
と言っても他に行く馬もいないからゲートを出たなりの位置を取った形で特に促していた感じではない。
展開はこの馬に向いたと思うが、勝ち馬のサークルオブライフの決め手に上回られてしまった。
あくまで結果論だが、少し抜け出すタイミングが早くなって目標にされてしまったし脚も溜まっていなかったのかもしれない。
厳しい結果になってしまったが、脚質に幅が出たのは収穫と見たい。
今回の枠の並びなら、デビューからの2戦のようにもう少し控えてタメを利かせる形で臨んでくるのではないか。
関西に舞台が替わるということもあり、勝負付けが済んだと決めつけるのは早計か。
パーソナルハイ。
ここ2戦は逃げる競馬になっているが、過去のレースを見る限りは何がなんでもハナに行きたいというタイプではないだろう。
レース運びは上手そうで、前走赤松賞も普通なら勝ちパターン。
今回はこの大外枠からどういう戦法でくるかだが、1200mや1400mで先行して勝ってきた馬もいるので無理には逃げずに行きたい馬を行かせて好位の外めで運ぶ競馬を選択するのではないか。
2000mで勝ち上がってきたので距離に不安もない。
他の有力馬達より前の列の揉まれない位置で競馬して早めに抜け出していくような形が取れれば面白い。
同じような位置からの瞬発力勝負だと分が悪いのでひと工夫利けば。
ウォーターナビレラ。
1600mの経験はあるが小回りの中山でのものなので、阪神外回りのような広いコースではどうなのか。
レース運びは上手いが小回り向きという印象は拭えない。
いかにも仕上がり早のタイプでこれ以上奥があるとも思えない。
今の阪神の馬場が向くとも思えない。
調教師と騎手の兄弟コンビでのG1挑戦ということで話題になるのはわかるが、どう見ても過剰人気。
応援はしたいが買ってはいけない馬。
キャリアの少ない2歳戦なので走ってみないとわからない要素がいつもより多いのは当然。思い切って決め撃ちして絞っていきたい。
勝負気配は「C」です。来週もたぶんそんなもんです。
人気でも仕方ない。とりあえず外国人から買っときましょう(笑)