第22回チャンピオンズカップ。
良馬場なので中京ダートはいつものように時計がかかっている。
先行馬がある程度揃っているのでペースは流れそうだが、先行有利なコースなので
あまり後方からだとペースが速くなっても厳しい。
基本的にはある程度いい位置で競馬できる馬から入りたい。
オーヴェルニュ。
前走みやこステークスは差し追い込みのワンツー決着だったがペース自体はそれほど
速かったわけでもないので、ちょっと負けすぎの感はあるが休み明けでまだ状態が今一つだったとのこと。
前走から良化を見込んで、ここでは当然主役候補。
何と言っても中京ダートは(3・0・0・0)。
大幅に馬体を減らして大敗したフェブラリーステークスから馬体重を回復させて臨んだ5月の平安ステークスが大楽勝。
1月の東海ステークスもハイペースで差し追い込みが台頭する展開でこの馬自身は悠々と先行抜け出しで圧勝している。
乾いたダートよりも雨で締まって時計が速くなったダートの方が得意なタイプなので
今の中京の馬場がどうかだが、別に乾いたダートが極端に苦手というわけではない。
中京のダートは、例えば全体の時計は速い割に上がりは極端にかかるケースがあったりして他の競馬場と比べると特殊な面があるのでコース実績が抜群なのは心強い。
さてはキミ、中京の鬼ですね!?
デビュー当時は450キロにも満たない細い馬だったので、ここに来てどんどん体が増えてきているのもむしろ好感が持てる。
そして鞍上も福永さんに戻り、再び中京の鬼(馬)と中京の鬼(人)のコンビとなる。
ベストの舞台で躍進する。もし雨でも降れば更にプラス。
テーオーケインズ。
昨年末のベテルギウスステークスではオーヴェルニュに敗れて2着。
その後東京大賞典に挑戦し6着といったんは古馬の壁に跳ね返された。
しかし明け4歳から躍進。3連勝で帝王賞を制しあっという間にG1馬となった。
今年はここまで雨で締まった速いダートでの強さが際立つが、それ以前の走りを見ても時計のかかる良馬場を極端に割り引く必要はない。
前走休み明けで臨んだJBCクラシックが4着。コーナーがきつく小回りで直線も園田競馬場と同レベルの短さの金沢競馬場でのレースだったので、出遅れて流れに乗れなかったのが致命傷となった。
もともとゲートがやや遅いクセがあるので、今回もスタートがカギになる。
内目でゲート後入れの偶数番を引けたのは何より。
抜群のスタートとまではいかなくても、少し出が遅い程度であれば中京コースなら
極端に後方に置かれることはないだろう。
課題ははっきりしているので、ある程度の位置で流れに乗って運べさえすれば帝王賞で2着以下に0.6差つけた実力を見直すのは当然。
ソダシ。
「誰が何を言おうが、結局のところは走ってみないとわからない」という一言で今回は全て片付いてしまう(苦笑)
陣営もコメントしているように、もともとシラユキヒメの白毛一族から芝でこんなに強い馬が出たことの方が突然変異みたいなもので親もきょうだいも近親もみんなダート馬。血統的な説得力は充分すぎるほどある。
しかし、過去に芝からダートに転向して成功したG1馬は確かに存在するが初ダートでいきなりG1を使って勝利した例はない。
最近だとモズアスコットはまず根岸ステークスを試されたし、古いところだとクロフネやヴァーミリアンやメイショウボーラーなんかもまずはG3やオープン特別から試されている。
調教ではともかく、いざ実戦で砂を被るとどうなるかもわからないのでいろいろと壁はある。
ただ、最内枠に入ったので思い切って逃げの手に出てくるかもしれない。
芝の1600mを1分31秒台で走れるスピードがあるのだから、もしそれをダートでも活かせたなら他のダート馬達のスピードではついて行けない可能性もあると思う。
アイドルホースなので1番人気になっていて馬券的には扱いづらいが、「ひょっとしたら誰もついてこれないくらいの強さを見せるかも…」という期待感もある。
チュウワウィザード。
昨年のこのレースを勝利し、なかなか勝ち切れない馬というイメージを払拭させた。
今年春のドバイWCでも2着の実力馬。
前々走帝王賞は海外遠征明けのレースでレース後に骨折が判明、前走JBCクラシックがその怪我からの休み明けという事情があり直近2戦の敗戦は酌量の余地がある。
ダート界の絶対王者と呼べるほどの存在ではないものの右回りより左回りの方が得意でもあり、ここは本領発揮の場となる。
新興勢力との力関係はカギになるが堅実には走ってくるだろう。
クリンチャー。
右回りに比べると左回りは今一つで、今回もその克服はカギになってくる。
みやこステークスを圧勝したのちに臨んだ昨年の当レースでは、先行馬を早めに捕らえて長くしぶとく脚を使うというこの馬の競馬が全くできなかった。
あまり強気には推せないところだがこの馬、不思議と川田さんが乗った時はいつも強い競馬をしている。(川田騎乗時3・0・0・0)
大好きな(?)鞍上を迎え、本来のこの馬のスタイルで競馬できれば左回りでも一発あるかもしれない。知らんけどww
カフェファラオ。
どうしても距離の不安があるし、この大外枠も痛い。
うまく馬の後ろにつけて折り合えるかが最大のポイントになる。
ただ昨年の当レースを使った時はまだ前哨戦を勝ちにいかないといけない立場だった。
今はG1馬となり賞金面の問題がなくなったことでプラン通りの調整がしやすくなたのは大きな違いだろう。
この枠からどう乗るかが難しいが、昨年よりは間違いなくいい状態でここに臨めるはず。
ソダシがスピードに任せて逃げでも打って、ペースが速くなってくれでもすればこの馬にとっては競馬しやすいかもしれない。
メイショウハリオ。
前走みやこステークスは逃げたアナザートゥルース以外の先行馬が思った以上に早く失速したことが幸いしたものの、見事な差し切り勝ちだった。
とは言え上位にくるには展開が向かないと厳しそうな印象。
ソダシの圧逃劇というシナリオを少し折り込んでおくならば、後続を突き放して圧勝する馬の2,3着に来るのは大勢決した後に伸びてくる差し追い込みというパターンが考えられる。
そういう場合にはこの馬のようなタイプの出番があるかもしれない。
常識的に考えればダートの実績馬から買いたいのは当然なのだが、ソダシの評価をどうするかで予想がガラッと変わってくる。
本線は中京の鬼コンビのオーヴェルニュから入りたいと思う。
勝負気配は「C」です。
先週のユーバーレーベンは結構自信ありだったのにあのような結果になってしまい、
まだ少し消沈を引きずっている感じである(苦笑)