sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

ジャパンカップ 2021

第41回ジャパンカップ

 

東京は先週からCコースだが、開催最終ということと中間の降雨もあり

極端に内有利といったようなトラックバイアスはなさそう。

時計も水準程度で、今回は馬場状態だけで極端に割り引きになるような馬はいないだろう。

 

展開は、基本的にはスローペースで流れそうなメンバー。

しかし大外枠のジャパンとワグネリアン陣営が積極的な先行策を示唆しているので、これらの馬と内枠でムーア騎乗のブルームの出方次第では少し序盤の隊列争いが激しくなって案外厳しいペースになるケースもあるかもしれない。

 

内の方に福永、ムーア、川田、Cデムーロルメールの面々が揃ったのでこのあたりのポジション争いにも注目。

 

 

 

まずはユーバーレーベン。

オークス馬だが前走秋華賞は全くいいところなし。

しかし阪神内回り2000mという条件自体不向きだし、そもそもオークス後の一頓挫で調整が狂い秋華賞はギリギリ間に合ったというより無理やり間に合わせた感じでまだレースに臨めるほどの状態ではなかった。

秋華賞終了後、早い段階でジャパンカップ挑戦を表明。その時点で次走は狙うべきだと思っていた。

1度使われてようやく上向いてきたここが勝負。

 

コース替わりも距離延長もこの馬にとっては大歓迎。

3歳牝馬は53キロで出走できるし、今年の世代のレベルなら充分通用する。

2000mでも脚を余したような負け方をした時もあるくらいで、2400mへの距離適性だけを見るならコントレイルとシャフリヤールより有利だとも思っている。

 

切れる脚はなく高速馬場での時計勝負や瞬発力勝負はやや不安なものの、かなり長く脚を使えるスタミナがある。

オークスでは残り1200mのあたりから早めに外に持ち出して進出し、4角あたりでいったん息を入れてから直線でまたGoサインというロングスパートを決めて勝利。

ジワジワとしか伸びないが父ゴールドシップの特徴をよく受け継いでいる。

 

ジャパンカップは内枠有利なのは間違いないが、この馬の脚質なら外枠でも問題ないだろう。

器用さもないので序盤はどうせ後方からになるだろうし、ペースが遅くて馬群がバラけない展開になればMデムーロお得意の「アレ」もやりやすいだろう。

何だよ、アレってww

 

伝わると思うけど一応述べると、途中で外から進出していって他の馬の隊列を少し揺さぶって動かしたところで空いたスペースに収めるという一時期Mデムーロさんがプチ流行を起こしたあの乗り方である。

 

オークスの勝ち時計は2.24.5で、翌週のダービーでシャフリヤールとエフフォーリアが記録したのがレースレコードの2.22.5。

2秒もの差があるがオークスの時は中間と前日に若干の降雨があった上にBコース最終日だったので、Cコース初週のダービーと比べると酌量の余地がある。

 

今の東京は極端な高速馬場ではないし、外からの差し追い込みも勝負になっている。

スローペースなら途中から動いていけばいいし、もしも思わぬハイペースにでもなれば控えて直線勝負でいい。

ジャパンカップと好相性の3歳牝馬。馬券はここから入りたい。

 

 

コントレイル。

前走天皇賞秋は乗り方がうんぬんといろいろ言われているが、正直エフフォーリアには力負けだと思う。

最後に少しヨレるようなところがあり、距離も2000mまでが適性の範囲か。

福永さんも昨年の菊花賞を回顧した時に、「本質的には1600~2000くらいの馬だと思うけど、能力だけで全く適性の外の距離のレースを勝ってくれた。」と言っていた。

そして今は「良馬場の東京2400mはベスト」と言っている。大丈夫かいなww

 

4歳牡馬のレベルもどんどん残念な感じになってきている。

もしコントレイルがいなければサリオスが皐月賞とダービーの2冠馬になっていたかもしれないのだが、そのサリオスは先週のマイルチャンピオンシップであのザマ。

スローペースの中、自分から動いていって逃げていたホウオウアマゾンを早めに捕らえて先頭に立っていく競馬をしたサリオス。

早々と後続に差されたのは100歩譲って馬場状態を言い訳にできなくもないが、最後はホウオウアマゾンにまで差し返されてて何ともお粗末な内容だった。

コントレイルも弱い相手に無双してただけなのかも…。

 

先ほど今年のオークスとダービーの時計の比較を出したが、コントレイルが昨年のダービーで記録した勝ち時計が2.24.1だった。これは前日の芝2400mの1勝クラスのレースの勝ち時計と変わらない。

年度が違うので単純比較はできないものの、Cコース初週の良馬場という条件は同じなのに今年のダービーの勝ち時計とは開きがある。平凡な記録と言わざるを得ない。

 

 

と、ここまでさんざんこき下ろしたけど現役馬屈指の実力があるのは間違いはない。

どうしても毎回大きな期待がかかってしまうので「無敗の3冠馬」の看板がこの馬にはちょっと重すぎたのかもしれない。

 

今回もまた内枠を引けた。(世間ではもらえたということになっているが)

ジャパンカップは1枠有利な上、偶数番なのもゲート内で待機する時間が少しでも短くなるならこの馬にはありがたい。

昨年のダービーのように、無理なくスムーズにいいポジションを取る競馬もイメージしやすい。今度こそ決める。

シャフリヤールと人気を分けるだろうが、エフフォーリア相手よりは勝てる可能性が高いだろう。

もう言い訳はできない立場…って天皇賞秋でも同じこと書いたな(笑)

 

 

シャフリヤール。

ダービーの時、この馬を軽視して痛い目にあった。

というのも、アルアインの全弟なので2400mは若干長いと判断したからである。

その昔、オルフェーヴルドリームジャーニーの弟だから東京コースは合わないとか言ってたあの頃からなんも進歩してないことに自分でもイヤになる(苦笑)

 

まあ本質的に少し2400mは長いか?という印象は今も変わっていない。

前走神戸新聞杯も大きな敗因は不良馬場だろうが、もしかしたら距離も敗因かもしれない。

 

しかし、少し運が向いたとはいえダービーを勝ち切り、東京2400mを2分22秒台で駆けたのは紛れもない事実。

当然、力を認めなければいけない。

この馬も内の偶数番を引けた。おそらくコントレイルを近くに見る形での競馬か。

 

神戸新聞杯の負け方はどうしても引っ掛かるが、藤原厩舎の休み明け2走目ならしっかり上昇してくるはず。ダービーのぶんだけ走れれば。

 

 

オーソリティ

デビューから2連勝して期待された良血馬だが、その後は左回りと右回りで別馬のようなレースぶり。

G1では全くいいところがなくて壁がある感じだが、有馬記念天皇賞春など適性外のところを使われているのも原因の1つだろう。

 

前走でアルゼンチン共和国杯を連覇となったワケだが、昨年今年ともいくら相手が強くないとはいえ完勝と言える内容。昨年は大外枠、今年はトップハンデだったがものともしなかった。

 

2月のダイヤモンドステークスで不覚をとっていることを踏まえても東京のこれくらいの距離の良馬場がベストなのだろう。

 

本来は先行力があるタイプなのになぜだか右回りだと位置取りから不安定。

それに比べると左回りは毎回安定していい位置で競馬できている。

コントレイルやシャフリヤールより前の位置で運んで単純な瞬発力勝負に持ち込ませない競馬ができそうな点は魅力。

 

ここまで4歳牡馬の不甲斐なさが目立つので、遅れてきた大物感のあるこの馬が

そのイメージを変えられるかどうか。

相手が一気に強くなって未知の部分もあるが要注意。

 

 

以上4頭立て!…と言いたいがもう少し。

 

アリストテレス

本来なら無敗の3冠馬と差のない競馬をしたこの馬にはもっと活躍してもらわないといけないはずなのだが、どうにもパッとしない。

 

年明けのAJCCこそ勝利したがその後は上の世代の強豪に通用せず、馬場や距離や展開や状態だのを敗因に挙げながら秋に至った。

しっかり立て直して臨めたはずの前走京都大賞典だったが、最後はマカヒキに差し切られる体たらく。

「全盛期のマカヒキならまだしも、8歳のマカヒキに今更負けるような連中なんざ全員G1では用ナシじゃ!」と感情的になってしまいそうなところだが、一応実績からは注意は必要か。

 

これまでのレースを見ていると瞬発力勝負では分が悪そうなので、横山武史に乗り替わった今回はもう少し積極的に運んでくる形か。立て直して1度レースを使われたことで上向いていればあるいは…というところ。

 

 

ブルーム。

「久しぶりに海外の大物が来た!」みたいな煽り記事があるが別にそこまで大物ではないので気をつけたい。この馬自身はG1を勝っていると言っても前哨戦レベルだし、

今シーズンはもう各国を回って10戦している。上積みも望み薄。

 

過去10年超ほど振り返っても、来日した大物と言っていいのはデインドリームコンデュイットくらい。そしてその馬ですらジャパンカップでは負けている。

やはり外国馬は相当厳しいと言わざるを得ない。

買える理由は内枠でムーアということだけ。本当にただそれだけですww

 

 

 

基本的には堅めの決着だと思っている。

もし想定外のハイペースにでもなればもしかしたら無欲の追い込み馬の食い込みが…とか無理やり考えたくなるが、だからと言ってユーキャンスマイルやマカヒキを積極的に狙えるかと言うとそれはない。

 

できる限り絞っての勝負になるか。

今回の勝負気配は「B」で。もういっそのことユーバーレーベンの複勝でいいのかもしれない…。

 

 

あとは阪神京阪杯も。

今週まではAコースで、先週も書いたが馬場は特に内回りコースの内側が荒れている。

CBC賞を逃げ切ったファストフォースがいて千直のアイビスSDを勝ったオールアットワンスもいるならスローペースになることははまずないだろう。

 

逃げと先行には馬場も展開も厳しいと見る。

ここはシヴァ―ジ、アウィルアウェイ、エイティーンガールの外差しに賭けてみたい。