例年通りCコース2週目での施行となる。
天候の崩れはどうやら大丈夫そうで、良馬場の見込み。
23日土曜日の芝のレースを見ると、中間の降雨と散水の影響で先週よりは少し時計がかかりトラックバイアスもフラットな感じがした。
ジャパンカップ当日にはまた内が復活してくる可能性があるので注視しておきたい。
東京芝2400mという同じ条件でCコース初週に施行される日本ダービーが1枠の成績がいいのと同じように、このジャパンカップも1枠が好相性。逆に8枠は成績が芳しくなく、全体的に内めの枠の方が成績がいい。
やはりコンディションのいい馬場でのレースという影響は大きい。
ただ、昨年は1枠2頭がイクイノックスとリバティアイランド。近年の勝ち馬ではコントレイルやアーモンドアイが内枠。キタサンブラックが2年連続で内枠だったこともある。
こういった事例が内枠の戦績がいいというデータを押し上げている面もあるので、あくまでも傾向として覚えておきたい。
あとは展開。近年だとパンサラッサだったりキセキだったり、レースを引っ張る馬がいるケースもあった。
今年はどうかというと、確たる逃げ馬がいない上に先行馬も少ないという構成。
何かが思い切った競馬をする可能性もあるが、基本的にはスローペース見込みでいい。
ヴェラアズールが勝利した2022年のような流れになるのではないか。
当時はユニコーンライオンくらいしか行く馬がおらず、スローペースで馬群もバラけず固まった隊列でのレースになった。
1~4着までを上がり3Fのタイムの上位4頭で占めるという瞬発力勝負。
今年もこれに近いイメージだと想定する。
そこで狙いたいのは⑤シュトルーヴェ。
前走の宝塚記念は道悪な上に外しか伸びない極端な馬場。結果的に最内枠がアダになった。
それに、G2を2連勝したのちの関西への輸送で馬体減りもあったので状態がピークアウトしていた。
あの1戦だけでは見限れない。当時惨敗したドウデュースやジャスティンパレスやローシャムパークやディープボンドなどはその後良馬場のレースで巻き返している。
それだけ宝塚記念が特殊なレースになってしまったということだろう。
そこを度外視すると、今年の2月に復帰してから前々走までの3戦勝の内容がかなりいい。昨年の去勢が奏功したのだろう。
東京の良馬場で2勝で、高速馬場専門かと思いきや中山の開催最終週の荒れ馬場でも勝っている。
2月のJCベストレース記念、3月の日経賞、5月の目黒記念といずれも上がり最速での勝利。
日経賞と目黒記念で負かした相手はG2の上位常連の馬たちで、決してメンバーレベルが低いとも思わない。
前々走目黒記念はCコース初週のダービーと同日。ダービーはスローペースとなりダノンデサイルが最内から抜け出しての勝利だったが、目黒記念も同じくスローペースとなった。
馬群もバラけずほぼ一団である程度好位にいないと厳しいレース。それを大外から差し切って勝利。
上がり3Fは32秒9。しかも斤量58.5キロを背負っていた。
ちなみに同日のダービーで最速上がりを記録したのは5着レガレイラで33秒2。
シュトルーヴェの決め手は相当なもの。
高速馬場でスローペースの上がり勝負に強く、今回は馬場も展開も得意な形になりそう。
日経賞とJCベストレース記念で馬群から抜け出して差してくる競馬をしていて大外一気一辺倒というタイプでもないので、枠もこれくらいでいい。
木曜日に発表された調教後馬体重は宝塚記念からプラス14キロで484キロ。
減っていたぶんはしっかり回復しているし、関東圏での競馬ならここからまた大幅に体重を減らすようなこともないだろう。
能力を発揮しやすい条件は整っている。
おそらく穴人気すると見込んでいたのだが、今のところ11番人気。
これは意外だった。
まぁ騎手の影響も強いのだと思う。
「G1はとりあえずガイジンとユタカとカワダ買っとけ」という多くの競馬ファンの考えがオッズを形成しているのだろう。
実際、的中率を上げるためには正しい考えだと思う。(回収率を上げるために、という意味でも正しいかどうかは別問題だが)
もしモレイラさんとかレーンさんあたりが乗っていたら5~6番人気くらいになっていたんじゃないか。
とはいえ、テン乗りならともかく日経賞で結果を出している鞍上なら不満はない。
この後有馬記念に出てくるようならそこでも楽しみがあるんじゃないかと思っている。
ここで馬券にはならないが5着とか6着くらいに頑張って、有馬記念でハンパに穴人気するというパターンがいちばんめんどくさいのでそれはやめてもらいたいww
しっかり馬券圏内か、もしくは惨敗かのどっちかにしてほしい。
…などと邪な考えを持ってしまう(苦笑)。
それはいったん置いておき、まずはこのジャパンカップでシュトルーヴェを推すことに集中したい。
③ドウデュース。
前走天皇賞秋でこの馬が出した上がりは32秒5。
G1勝ち馬で最速の記録とのことで、ド派手な勝ち方だった。
当然オッズ的にも抜けた1番人気だが、それでいてこれだけ不安要素が並べられる馬も珍しい。
おそらく前走でもうこの馬は後方から大外一気の競馬がベストという答えが明白になっただろうし、陣営も騎手もそういう競馬を示唆している。
自身が内めの枠で周りも差し脚質の馬が多いという枠の並びで、外から被せられて動きにくい隊列になってしまわないか?
そもそも後方一気で間に合うのか?
一生言われるのだろうが、実はマイラーなんじゃないか?とか前回でポイントを消費したので今回はダメな番じゃないか?とか。
他にも、所謂「ピンかパー」の馬なので軸には不向きでは?とか。
挙げだしたらキリがないが、国内の芝レースで良馬場で武豊騎乗という3条件が揃った時は馬券外なしの(7.1.1.0)という抜群の安定感を誇る。
今回は3条件全て揃っているのでさすがに信用していい。
そもそもジャパンカップ自体が堅い決着が多いレースで、1番人気と2番人気がどちらも3着以内に来なかったのは過去20年振り返っても1度だけ。
確かに枠の並びは不安だが、仕掛け遅れるような形になっても馬券内には…と思う。
⑩ドゥレッツァ。
使い分けの影響でどうもおかしなローテーションになっている。
3000m超だと少し長く2000mだとやや忙しい感じで、菊花賞馬だが本来はこの2400mくらいが最適距離なんじゃないかと思う。
このところ長距離輸送ばかりだったが今回はようやくホームコースで走れる。
デビューして間もない頃の成績とはいえ、東京芝コースは2戦2勝。
昨年のホンコンJCTでは先行して32秒7の上がりを繰り出し勝利している。
ややゲートが遅いことがあるのがネックだが、スタートが決まれば好位でうまく立ち回る競馬ができる馬。
菊花賞で逃げる形も一応経験している。
何も行かなければこの馬がハナもあるかもしれない。
鞍上も魅力。昨年の当レースのスターズオンアースの騎乗を見てもやっぱり頼りになる。
今回は本領発揮の場となる。
⑨チェルヴィニア。
直近2戦のオークスと秋華賞がどちらもレースを引っ張る馬がいる流れのレースだった。
今回はそれとはまた異なる全体的にスローという流れになりそうなので対応できるかどうか。
未勝利戦での記録とはいえ、一応東京芝1800mで先行して上がり33秒0を繰り出しているのでそこまで不安視する必要はなさそう。
重賞レベルでの対戦が少ないので何とも言えないところだが、今年のクイーンステークスでハンデ差があったとはいえコガネノソラとボンドガールがスタニングローズを下しているのでそれを無理やり物差しにすれば今年の3歳牝馬はハイレベルと言えないこともない。
半信半疑なところはあるが、このまま2番人気濃厚だし過去の傾向からは馬券に入れておきたい。
④ジャスティンパレス。
前走天皇賞秋は最後の直線で内を突く形。
結果的にドウデュースと同じように外の進路を選択していればもう少し迫れたんじゃないかと思わせる伸びだった。
距離が2400mに延びるのは歓迎だが、最近はスタートひと息で後方からという競馬が常態化しているのがネック。
今シーズンも先行意識の高さを見せているこの鞍上がどう乗ってくるかに注目。
うまく中団あたりにつけられれば前進があるかも。
⑧オーギュストロダン。
走ってみないとわからないのは大前提だが、BCターフで2.24.3の勝ち時計があるので机上の計算上は対応できることになる。
あとは、ディープインパクト産駒の牡馬は1度下降線をたどるとそのまま枯れていく傾向が強いという特徴があるのでこの馬もそれに当てはまるのかどうか、というのがネック。
本来は昨年で引退するプランだったのを撤回して現役を続けているというのも気になる。
信頼はしづらいが押さえには。
あとは、順調さを欠いて間隔が空きすぎているのが気になるが実績確かな⑭スターズオンアース。
未知数だし血統的にも日本の馬場は?ながらラッキーナンバーを引いた①ゴリアット。
今回は先行策に出てきそうな⑦シンエンペラーあたりまでが相手候補。
馬券は③⑤⑩、もしくは③⑤⑨⑩に絞りたい。
何なら⑤を軸にした馬券のみで勝負したいくらいの気持ちだが、さすがに危険なのでフォーメーションの3頭目くらいはもう少し広げてもいいかと思っている。