sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

アイビスサマーダッシュ 2021

第21回アイビスサマーダッシュ

 

今年は福島競馬場が被災した影響で、春の福島開催は新潟で代替となった。

例年なら5月の新潟開催は3週のところ福島の予定が加わって4月からの

7週開催となり、更に全日程Bコースで行われた。

 

開催後半は芝の痛みも目立っていたのでどこまで影響が残るか注目していたが、

開催が終わって梅雨が明けて以降は天候にも恵まれたよう。

さすがに例年の開幕週ほどの高速馬場とはいかないだろうが水準程度の速い時計は

出ており、ある程度は順当に回復していると見ていい。

 

例年通り保護されていたAコースがこのタイミングで解禁となるが、

やはり基本は外ラチ沿いを通れた馬の方が有利。

ただし、韋駄天ステークスやルミエールADの時ほど極端な馬場差ではないだろう。

 

 

 

まずはビリーバー。

昨年の当レース3着馬。

今年は未知の3歳牝馬がいるものの、総合的には昨年よりメンバーレベルは落ちると見ている。

 

前々走の韋駄天ステークスは内枠から出遅れてしまい、進路もうまく外に持ち出せず

苦しいレースになってしまった。

同じように出遅れたタマモメイトウが鮮やかに差し切ったのが対象的でやや不満ではあるが、この馬自身もそれなりに脚は使えている。

 

昨年のアイビスSDが上がり最速。

今回はルミエールADや韋駄天ステークスの時のような荒れたコンディションではなく、

56~57秒台の決着にはなりそうもない。

速い上がりが求められるなら本領発揮の場となる。

 

 

 

まだ見限れないのがライオンボス。

前走はダントツのトップハンデ58キロを背負って荒れた馬場でのレース。

確かに厳しかったが、それでもこの馬自身は走り慣れた条件だけに不満の残る結果だった。

 

今回は別定戦なので前走から1キロ斤量が軽くなり、他の馬との差も軽減される。

スピードに任せて先行するスタイルのこの馬にとって時計が速くなるのも歓迎。

昨年のジョーカナチャンほどテンの速い馬も見当たらない。

枠順も悪くない。

 

条件は大きく好転するので巻き返しに期待。

 

 

ヒロイックアゲン。

昨年のルミエールADの勝ち馬で千直適性は確か。春にはオーシャンステークス

3着と差のない4着に健闘しており重賞でも通用するところを見せている。

 

それだけに前走の韋駄天ステークスがあっけない負け方だったが、枠順に恵まれなかったし極端に荒れた馬場もよくなかったのかもしれない。

昨年の稲妻ステークスでは1枠1番発走ながら上がり最速の脚を使って54秒台の

決着に対応しており、時計の速い馬場の方がよさそう。

 

本来千直では安定感のある馬なので、この枠からでも開幕週の今なら軽視できない。

 

 

 

タマモメイトウ。

前走韋駄天ステークスが鮮やかな勝ちぶり。近年千直での活躍が目覚ましい津村さんの

騎乗も光った。

 

出遅れたことと前が詰まり気味になったことで脚が溜まったのが

結果的に功を奏したが、それにしてもとにかく終いが切れた。千直適性も高かったということだろう。

 

今回は前走から斤量が3キロ増えるのと、速い時計を対応できるかという点が

大きな課題になる。

差し追い込みの形なら32秒台、あるいは31秒台の脚が求められる。

人馬ともに勢いのあるコンビで、克服なるかというところ。

 

 

オールアットワンス。

未知の3歳牝馬の中では最上位に見たい馬。

デビューからしばらくは1200mでもムキになって押さえがきかないようなところがあったが、このところは気性面で成長を見せている。

 

とは言え、危うさも残しているので1000mへの距離短縮はいい方に出るかもしれない。

陣営によるとコーナリングもあまりうまくないとのこと。

枠はいいところを引けたし斤量も魅力。

新しい条件で変わり身があるか。

 

 

モントライゼ。

2歳時から短距離で結果を出してきたが、年末の朝日杯FSで敗れてからは3歳になっても

成績は今ひとつ。

距離克服のため控える競馬を教えようとしていたフシもあるので仕方ない面も

あるか。

 

今回はアイビスSDに矛先を向けてきたということで、今後はスプリント路線に絞っていくのだろう。

ここで2歳時のように馬の行く気に任せた積極策に戻してくる可能性がある。

そういったレースができれば押し切ってしまうかもしれない。

 

ただ、控える競馬を覚えさせようとしていた影響がテンにどう出るかという点と枠順がやや不満な点からあまり強気にはなれない。

 

 

セピアノーツ。

1勝クラスながらここに挑戦してきた。

未勝利戦で千直勝ち鞍があるとは言え、さすがにここでは相手が強いだろう。

 

ただ枠順と斤量には恵まれたし、藤田菜七子騎乗ならスタート次第ではライオンボスの

ハナを叩くくらいのつもりで行き切ろうとする可能性がある。

 

常識的には厳しいチャレンジだが、展開のカギを握っているぶん少し不気味さがある。

 

 

 

今年は条件馬が多く昨年より全体のメンバーレベルは下がると見るのが妥当だが、

「夏は格よりデキ」という昔からある格言を重視するなら未知に魅力がある3歳牝馬

狙う手もあるか。

自分としては、千直適性の高い古馬牝馬の巻き返しに期待したい。

 

勝負気配は「A」とする。

ただし、これは自分が最近競馬を休んでいたのでややイレ込み気味なせいでもある(笑)