sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

朝日杯フューチュリティステークス 2020

第72回朝日杯FS

例年ならまだ開催3週目のところ、京都競馬場改修工事の影響で今年は開催7週目での

実施となる。

 

先週の阪神JFでも内ラチ沿いは荒れていて伸びづらく、ちょうどサトノレイナスに騎乗していたルメールがソダシを徹底マークしながら直線で突いてきたラチから1~2頭分くらいのところがまだ伸びやすい箇所とそうでない箇所の境界線だろう。

 

引き続きBコース使用の今週も当然ラチ沿いが荒れ気味の傾向はそのまま。

短距離で勝ち上がってきた馬も数頭いて平均ペースで適度に流れるだろうし、

真ん中~外の枠の差し馬に要注意。

また、例年なら距離短縮組はあまり相性のよくないレースだが今年はまた違ってくる可能性もある。

 

 

人気馬の中で上に見たいのはステラヴェローチェ。

先週の阪神JFサウジアラビアRC2着のインフィナイトが見せ場なく惨敗したことで、

サウジアラビアRCは道悪をこなせる馬が上位にきただけでレースレベル自体は大したことない、という声もある。

 

だがサウジアラビアRC当日は不良馬場だが東京競馬開幕初日で、まだそこまで

外差し有利と言えるような馬場ではなかった。

にも関わらず、最後方から大外一気であっという間に突き抜けて更に2着に

0秒5差つけたのだから並大抵のパフォーマンスではない。

 

横山典Jもレース後に「トビが綺麗な馬なので道悪は心配だった」とコメントしていたし、「バゴ産駒だから良馬場の速い時計には対応できない」だとか

サウジアラビアRCは道悪だから勝てただけ」とか決めつけるのはまだ早い。

良馬場は未知数ながらもスケールの大きさを感じさせる。

前走のようにまた後方からかも知れないし、何なら「ポツン」をやらかすかも

知れないが今の阪神の馬場ならそれでもいいと思っている。

 

 

 

他の人気どころにあまり惹かれる馬がいないので、それならば狙いたいのが

バスラットレオン。

 

勝利した新馬戦では、特に促してもいなかったがスタートセンスの差で自然とハナを切る形に。

少頭数でもあり超スローの展開だったが、逃げて上がりも最速では後続は何も

できなかった。

いくら開幕週とはいえ、札幌1800で上がり3F33秒6は2歳戦としてはかなり優秀。

いい瞬発力がある。

 

続く札幌2歳ステークスはオーバーペース気味で逃げたピンクカメハメハを2番手で追いかけ、後ろにいたソダシに目標にされるというキツい展開。

最後はバテて完全に脚が上がっていたが、小回りコースを利して何とか3着に粘れた格好。

1、2着馬はのちの阪神JFの1着馬と3着馬でもありさすがに厳しかった。

 

前走の京都2歳ステークスは、主張する馬を行かせて2番手。

緩めのペースで展開も向き、ラスト1Fまで先頭だったがそこからもうひと伸びが

なく6着。

 

ここ2戦、最後に失速するパターンが続いているので1800や2000は若干長そう。

1600に短縮してきたここで真価を問うてみたい。

スタートセンスがいいのでこれまでは自然と先行する形になっていたが、

新馬戦で瞬発力のあるところも見せており1600なら差す形になっても充分対応できると

見ている。

 

前走は札幌2歳ステークス時からプラス20キロ。

成長分を加味しても少し余裕残しの造りだっただろうし、上積みも見込んでいい。

 

 

 レッドベルオーブ。

前々走の未勝利戦、前走のデイリー杯2歳ステークスと2戦続けてマイルで2歳レコードを出しての勝利。


時計に関しては高速馬場が味方した面も

あるが、現時点での完成度と距離適性は高い。


少し気になるのは、前走終了後に福永Jが

「レースのダメージが残って、少し疲れが出ているように思う」とコメントしていた点。

その後、朝日杯FS当週になって調教師が

「馬に問題がないか確認するのに時間を要しただけで前走の疲れがあったということではありません」とコメントした。


何だか微妙に食い違っていて、状態面で

これ以上の上積みを見込んでいいのかどうか…。


完成度の高さに敬意は表しつつも、全幅の信頼を置くほどには至らない。



ロードマックス。

藤原厩舎の人気のない方だが要注意。

デビューした新潟でのレースでは先行していたが、前走京王杯2歳ステークスを見ると差す形の方が合っている。


その前走は1400のレースで外枠から控えて直線勝負。

追い出してからもすぐには反応せず伸びたのはラスト1F付近から。


少しモタつきながらもモントライゼにクビ差まで迫っており、距離がもう少しあれば逆転できたという内容。

勿論、上がり3Fは最速だった。


今回も外枠に入り、もうレースプランは

ほぼ決まっているだろう。

前半控えて終いに賭ける形で一発を狙う。



ジュンブルースカイ。

キャリア3戦だが、常に上がり3Fは2位以内。

萩ステークス東スポ杯で先着を許した馬はホープフルステークスで有力視される存在で、相手に恵まれていたとも言い難い中でのこの戦績である。


堅実な差し脚は今の阪神の馬場を考えれば魅力で、相性のよくない距離短縮組でも面白い存在。


ただ、デビュー時が440キロでもともと小柄な馬なので1戦ごとに馬体を減らしているのは懸念材料。

前走も最後はあまり無理をさせていなかったように見えたし、おそらくギリギリの造りだったのだろう。

馬体回復はカギになってくる。



その他の人気馬だが、ホウオウアマゾンはレッドベルオーブと同じく前々走と前走は高速馬場の恩恵があったと思う。


今回この枠なら外めの好位を取れそうだが、過去2走ほど楽な展開にもならないだろう。

レッドベルオーブを逆転し他の有力馬も抑えるには完璧な立ち回りが求められる。


ドゥラモンドはキャリア2戦ともスタートが遅く、まだゲートに課題がある。

能力は感じるが脆さも同居していそうで、関西への輸送も初で未知の部分が多い。それを不安点と見るか魅力と見るかで評価が別れる。

枠ももう少し外がよかっただろう。


京王杯2歳ステークス勝ち馬は朝日杯FSで好相性だが、過去に馬券になったのは主に差し馬。

脚を溜める形で距離延長を克服してきている。

今年の京王杯勝ち馬のモントライゼは短距離で先行して押し切る形で結果を残してきている馬。


最後は詰め寄られており距離が伸びれば

2着馬に逆転されそうな印象だった。

そもそも小倉2歳ステークス組はその後に距離延長をクリアできた馬はほぼ皆無で、ファンタジストですら朝日杯では4着が精一杯だった。

いくらルメールでも人気ほど信頼を置くには至らない。



あくまでも、各馬のレースぶりを見ての判断である。

決して、負けが込んでるから無理に穴を狙っているワケではない(笑)