第72回阪神ジュベナイルフィリーズ。
今週から阪神はBコース。
しかしそれでも傷んだ部分をカバーしきれておらず、直線では各馬内から2～3頭分
あけて通るケースが目立つ。
今回のメンバーは1200～1400までしか使っていない馬も多く、速めの流れになりそう。
馬場のいいギリギリのところをうまく取れる先行馬、もしくは決め手上位の差し馬が
有利。
ソダシ。
今年はあまり大物感を感じさせる馬がいないので、完成度を考えれば
やはりこの馬からになる。
札幌2歳ステークスは小回りの1800で緩みない展開。
アルテミスステークスは一転してスローペースのマイル戦。
全く質の異なる2つのレースを勝っているのは強み。
内目の偶数番を引けたし、行きたい馬を行かせて先行し
最後の直線だけラチから2～3頭分のところを取る競馬がしやすいだろう。
サトノレイナス。
サトノフラッグの全妹で血統は筋が通っているし、1600で連勝して順調にここまで来た。
ただ、まだ気性がかなり幼い。
新馬戦では最後の直線でフラついていたし前走も出遅れ。
外差し有利の当時の中山の馬場に救われた面もある。
ちょっとしたことでコントロールが利かなくなりそうな危うさを孕んでいる。
現状では「ルメールならたぶん何とかするだろう」というくらいしか買う理由がない。
この2ヶ月でどこまで精神が成長しているかがカギになる。
メイケイエール。
昨年のレシステンシアで痛い目に合ったがスタンスは変えない。
1200～1400までしか経験していない馬は基本的にこの阪神JFでは厳しい。
特にこの馬は常にかかり通しで、前走ファンタジーステークスは高速馬場に救われた感もある。
サトノレイナス同様、現状では「ユタカならたぶん何とかするだろう」という
くらいしか買う理由がない。
インフィナイト。
まだ不良馬場でしか走ったことがないし、モーリス産駒も初年度なので
傾向がよくわからない。
前走サウジアラビアRCは紅一点ながら善戦し、牝馬同士のここなら力は上とも思える。
良馬場で本領発揮となれば。
ユーバーレーベン。
粗削りながら能力は感じさせる馬。
特に前々走の札幌2歳ステークスは、スタート今ひとつで後方で運び途中から強引に
マクっていって勝ち馬のソダシにびっしり併せていく形。
最終コーナーから直線に向いて少し膨らんで置かれたが最後はまた差を詰めてきての2着。
かなり長く脚を使っている。
前走アルテミスステークスは内で押し込められる形でポジションを下げてしまい、
スローな流れの瞬発力勝負となったこともあり出番がなかった。
器用さがないので阪神1600でもう少しスムーズに運べれば巻き返せるはず。
緩みない流れも歓迎のタイプ。
…なのに鞍上乗り替わりは不安しかない（苦笑）
ちょっと昔なら、このくらいの人気の馬にデムーロ騎乗となると大いにそそられたものだが今はもうそんな面影すらない。
何とか頑張ってもらいたいが…。
ウインアグライア。
距離をこなしている内枠の先行馬なので侮れない。
前走アルテミスステークスも先行したものの、直線で外に出せず馬場の悪い内を
通ってしまった。それでも6着なので一定の評価はしていいだろう。
道中は距離ロスなく運んで直線での進路取りが上手くいけば面白い存在。
今週の始めごろはユーバーレーベンを買おうと決めていたのに鞍上を見てから
揺らいでしまっている自分がいるｗｗ
基本的には、1200～1400までしか経験していない馬が多いぶんペースは流れると
考えておきたい。
