第71回朝日杯FS。
先週の阪神JFの結果はレシステンシアの強さが特例だと見なし、
今回も距離延長組はセオリー通り嫌っていきたいと思う。
サリオス。
先週の阪神JFの時にも触れたが、サウジRCの内容は秀逸。
東京独特の高速馬場でのタイムなので時計は過信しない方がいいとは言え、
ダノンプレミアムの2歳レコードを破ったのは評価していい。
まだ東京でしか走ったことがなく輸送も初だが、極端な脚質の馬ではなく
立ち回りが上手なタイプなので大崩れは考えにくい。
内から先手を主張するであろうビアンフェを行かせて好位で運べそう。
レッドベルジュール。
前走デイリー杯2歳Sは京都外回りの直線での合流点で最内に進路を取り突き抜けるという勝ちぶり。京都特有のレース運びであり他場での再現性は低いものの、差して1馬身半突き放し上がりは1頭だけ33秒台なので末脚は確か。
6月以来の実戦で28キロ増だったことを考えれば今回の方がより動ける体になっていると見たい。
1枠1番だった前走で出遅れているので、やや外めの偶数番というのもこの馬にはいいのではないか。新馬戦では先行して勝っているのである程度スタートがまともなら
前走ほど後方の位置取りにはならないだろう。
タイセイビジョン。
毎年この時期になると「武豊J、朝日杯FS初勝利なるか!?」という話題が出る。
その影響で過剰人気になっている感のある馬。
前走の京王杯2歳Sは緩い流れで前残りの展開の中、道中頭を上げて行きたがるのを
何とかなだめて控え最後は突き抜けてみせた。
好内容ではあったがやはり距離の不安は消えない。昨年のファンタジストとイメージが被る。
武豊Jは距離が不安視されている馬を乗り切らせるのが上手い印象なのでその点で
どこまでやれるか。
ビアンフェ。
先週の阪神の芝が内の先行有利の傾向。今日の阪神の芝のレースでも前残りの決着ばかりだった。阪神JFでのレシステンシアの残像もあってか、過剰人気気味。
この馬はマイル未経験な上、1200でしか勝ったことがない。前走の京王杯2歳Sも
スローペースで自身に有利な展開だった。
同じようにマイル未経験で先週の阪神JFを逃げて勝ったレシステンシアだが、
レシステンシアの場合はファンタジーステークスでハイペースの展開を2番手で追いかけ、他に先団にいた馬は全滅する流れの中で押し切り勝ちという内容なので到底同列には扱えない。
人気を背負っているサリオスは好位で運ぶ見込みだし。緩い流れを作れたとしても早めに後続に来られる形になり厳しいのではないか。
前走は京都コースで自身より切れのある馬にやられた印象。
坂のある阪神に変わるのはこの馬にはプラスに働きそう。
陣営は控える作戦を示唆していたが、結局「特に細かい指示はしない」とのことだそうでどう運んでくるか見ものである。
しかし、最近は徹底的にG1レースからデムーロを締め出しにかかっている。
先週の香港マイルでデムーロから乗り替わったアドマイヤマーズが勝利。
大きいレースに限って言えば流れが悪すぎる。Fさんじゃあるまいしww
ペールエールもデムーロからの乗り替わりで、さてどうなるか…。
ウイングレイテスト。
約4ヶ月ぶりで重賞初挑戦で一気に相手強化だった前走で見せ場たっぷりの2着。
デビューしての2戦が道悪だったので良馬場で走れたのもよかったのだと思う。
陣営と騎手の期待も大きい馬で、ここでも楽しみはある。
ただ、追い切りでちょっと想定外の事態に巻き込まれて誤算があったよう。
修正はできた、とのことなので大きく割り引くほどの要素ではないと見たい。
トリプルエース。
1200で勝ち上がってきた馬で前走が1600初挑戦。
4着だったが、2回ほど進路を切り替える場面がありながら勝ち馬と2着馬に内から抜け出されたあとも最後まで外からじわじわ伸びていた。距離はこなせるだろう。
調教後馬体重が前走からマイナス12キロということが話題になっているが、デビューから大幅に増やし続けながらここでのマイナス体重なので過度に気にする必要はないだろう。むしろメイチの仕上げかもしれない。
内容は悪くないけど勝ち切るまではいかない馬が今回ビュイックに乗り替わった。
内の偶数番でうまく立ち回れれば穴として怖さがある。
ジュンライトボルト。
1勝馬で強気には押しにくいが、前走のレースぶりを見てもマイル適性はありそう。
この馬が走る時は道悪が多く、その点では運がない。
未勝利戦とはいえ、阪神1800で良馬場だったデビュー2戦目がなかなかの内容。
陣営のコメントでは「右回りの方がよさそう」とのことなので右回りの良馬場での
レースで前進を見込めば穴で一考という存在。
2歳戦なので未知の要素も多いが、サリオス軸が妥当か。
久々にG1での外国人ワンツースリー決着もあると思います。