今週も中間にしっかり降雨があった。
京都競馬はCコース替わり初週になるが、土曜日の芝のレースを見ると内の傷みをカバーしきれてない。
やや時計を要し、外からの差しも決まる馬場になっていると判断する。
⑧ソーヴァリアント。
前走富士ステークスで初めて1600mを使われ3着。
これまで主戦場だった2000m前後のレースと比べると位置取りが後ろになったが最後までしぶとく伸びていた。
1,2着馬には切れで劣ってしまったが充分にマイル路線に目途が立つ内容と言える。
あまり速い上がりを記録したことがないので京都の外回り1600mに対応できるかどうかが課題になるが、今の馬場状態なら32秒台の決め手を要求されるようなレースにはならないだろう。荒れた馬場この馬にはプラスに働く。
陣営もコメントしている通り、良績のある右回りの方が向くタイプ。きょうだい達も
1600m前後で活躍している馬が多い。
距離2度目とコース替わりで前進あるのみ。
土曜日の夜現在、あまり人気はないようだが積極的に狙いたい。
⑨シュネルマイスター。
トップスピードに乗るまでに少し時間のかかるタイプで、前走毎日王冠でも内枠から少し窮屈な競馬になり直線でも進路の確保に手間取って脚を余して3着に敗れた。
5着だった昨年のマイルチャンピオンシップでも2枠4番での発走から最後の直線でエアロロノアにうまく外からブロックされたことも響いて窮屈なレースになってしまった。
今回も極端な内枠はイヤだと思っていたがこの枠なら心配ないだろう。
今年のマイラーズカップが強い競馬。4角の下り坂を利用して加速できる京都外回りコースはこの馬にピッタリな印象。
序盤はまた後方からになるかもしれないが、今の馬場なら直線に向くところでスムーズに外目に持ち出せさえすれば確実に伸びてこられるだろう。
⑯ナミュール。
1600mは(4.1.0.4)。
特に前走富士ステークスが強い勝ちぶり。デビュー当時から20キロ近く体重が増え、ついに本格化したか。
普段はわりと慎重な語り口の高野師も今回は珍しく強気で、陣営からも自信のほどがうかがえる。
ただ、昨年の秋華賞で4角で大きく外に膨らむ動きを見せており右回りにはやや課題を残す。
今の京都の馬場状態ならこの大外枠はマイナスにはならないのだが、この馬に関しては8枠16番で右回りのコーナリングの悪癖が出てしまうと…という不安はある。
それさえ克服できれば。
⑪セリフォス。
昨年のマイルCSは最後の直線で少し内でゴチャついたところがあったぶん大外一気がはまった面もあるが、上がり3Fのタイムはメンバーダントツで鮮やかな勝ちぶりだった。
今年の安田記念でも外からの差しが上位を占める中、内を突いた馬では最先着して2着。
中間に少し体調が整わずぶっつけになった点と、これまでレーンJとかなりピッタリ手が合っていた感じなので久しぶりに乗り替わってどうか、という点がやや不安ではあるが今のマイル路線で力上位なのは間違いない。
⑦エルトンバローズ。
内回りにはなるが京都1600mで勝ち鞍があり、前走毎日王冠でG1馬相手に勝利。
行きそうな馬が何頭かいてそれを見る形でレース運びのイメージもしやすそう。
ただ、毎日王冠は少頭数でも最後の直線はゴチャついていたしこの馬はスローな流れの中でうまく内ピッタリを回ってひと足先に抜け出したアドバンテージがあった。
ロスの大きかった2、3着馬とタイム差なしだったことを踏まえると、馬群がバラけやすい京都外回りに替わるとまだ厳しいのではないかと思う。
上昇中の勢いは警戒して押さえまで。
あとは、力関係的には不利に映るが荒れた馬場は向く①ソウルラッシュ。
休み明けではゲートの不安が常につきまとうが、過去2年のマイルCSで3着、2着と好走している実力馬⑥ダノンザキッド。
前走毎日王冠で「ヤラズ」と言われても仕方ないレースぶりながら上がり3F2位の脚を使った⑤ジャスティンカフェ。
このあたりまでで絞っていきたい。
マイルCSは相性のいいレースなので、ここでそろそろ当てておきたい。
勝負気配「B」としときます。