夏の新潟開催の最終レースとなる雷光特別。
今年の夏の新潟は水不足が懸念されるほど極端に降雨が少なく、最終週と言ってもあまり馬場が荒れておらず時計も速い。
例年の同時期ほど枠の内外の差はないという状況なので、難解である。
⑭イルルージュ。
前走の閃光特別はラクサパーナと雁行して逃げる形。
ピッタリ来られたことで中間のペースが厳しくなった。
それでも同じ位置にいたラクサパーナを4着に振り切り自身は2着。
テンのスピードはかなりのものだし強い競馬をしている。
今回は同条件でまた外枠を引き津村さんも継続騎乗で馬場もまだそこまで悪化していない。おそらく1番人気だろう。
人気を背負っている外枠の先行馬が早めに失速すると外ラチ沿いの進路が渋滞して波乱の結果になることもあるが、今回のこの馬に関しては大丈夫だろう。
軸として信頼する。
⑯フロスティクォーツ。
昨年の閃光特別で1度千直を使われており、結果は8着だが見どころはあったと評価している。
1枠1番から徐々に外に寄せていく形で運んだが、やはりなかなか進路が空かず厳しいレースになった。
勝ち馬ルルルージュが外ラチ沿いから抜け出したあとでようやく進路を確保できてジワジワと伸びたが、時すでに遅し。
そんなチグハグな競馬でも後半3Fは勝ち馬に次ぐ2位タイの脚を使えているので千直の適性は高いはず。
その閃光特別以来ダートに主戦場を求めているが、芝1200mの現級のレースで2着の実績がある。芝が向かないということはないだろう。
今回は絶好の枠を引けた。鞍上がちょっと心許ないが前進に期待。
⑨フラッシュアーク。
前走の閃光特別で初めて千直を使われ5着。
少し出遅れてしまったし、後半400m地点付近で近くにいた⑧と⑮が早めに手応えが怪しくなったことで進路取りに手間取るロスもあった。
それでも最後は上がり最速の脚で2着と0.1秒差のところまで差を詰めてきており、力のあるところを見せた。
勿体ない競馬になってしまったのでもう少しスムーズなら更にやれるはず。
枠は微妙だが、今のまま高速傾向ならそこまで不利にはならないだろう。
⑫オリアメンディ。
千直のキャリアは豊富だが、なかなか枠に恵まれない馬。
それでも堅実に脚を使えており、惜しい競馬が続いている。
近走に比べれば今回はかなりマシな枠を引けたので当然ここは前進を期待する。
ただ、気になるのは前走が珍しく全く見せ場のない大敗だった点。
今の新潟は馬場状態がいいので時計の壁があるのかもしれない。
そこの克服がカギになる。少しでも時計を要する馬場になれば。
⑥ユイノダンディズム。
このところ千直ばかりを使われ3戦連続で3着。
それだけでも安定感を評価されそうだが、更に凄いのがその内容。
3走前が道悪、前々走が開催最終週の荒れた馬場、そして前走が高速馬場とすべて異なる条件で走ってきている。
外枠だったのは前々走だけで枠に恵まれていたワケでもない。これは立派。
今回も微妙な枠を引いて扱いが難しいが、今の新潟なら極端に評価を落とすほどではないだろう。警戒は必要。
あとは、内ラチ沿いを奇襲したセルレアに敗れてのものなので評価は微妙だが現級の千直で2着の実績がある⑮ユナイテッドハーツ。
ハイレベルなメンバーだったはやぶさ賞で3着に健闘した⑦ミネヒメ。
常識的に考えて厳しそうではあるがビリーバーやクムシラコなど千直巧者たちの妹にあたる馬に杉原さん騎乗ということで一応警戒か、というところで⑧シーズアクイーン。
このあたりまでが相手かと思っているが、正直昨年ほどの自身はない。
生活に直結する問題である新潟市民の方々と違い不純な動機で申し訳ないが、「もっと雨が降ってほしい…」とずっと願いながら結局最終日まできてしまった(苦笑)
軸は⑭で行く予定だが相手も外枠中心でいいかどうかは難しいところ。
勝負気配「D」としたいが、相性のいいレースを当てたい意地もあるので「C」としておききます。