sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

新潟12レースと菊花賞と…。

今年の夏の新潟は天候に恵まれずっと良馬場での開催だった。

その影響で開催が終わるまでずっと全体的に時計が速く、千直コースの馬場差も例年より緩和傾向で内や真ん中あたりを突いた馬でも伸びるというレースが続き予想が難しかった。

 

10月の開催が近づくにあたってようやく雨の日が増えてきて、開幕週の先週も芝は稍重で少し時計を要していた。

そして今週も20日金曜日と21日土曜日にまとまった降雨。

ここにきてようやく開催後半の新潟芝らしい馬場になってきたと判断していいだろう。

22日日曜日の新潟の最終レース、千直の3歳以上1勝クラスが今週いちばんの勝負レースになる。

今夏の新潟千直での高速決着が合わなかった実績馬の巻き返しに期待したい。

 

 

まずは⑬オリアメンディ。

馬場が荒れて時計を要する状態の千直のレースではいつも終い確実に伸びてくる馬。

 

今年5月の新潟開催も雨が続いて時計を要するコンディションでのレースが多かったが、枠順に恵まれない中でしっかり脚は使えている。

今年の夏の2戦は惨敗だったが、高速馬場が合わなかったのが大きな原因。

なので雨予報は大歓迎。おそらく55秒を切るような勝ち時計にはもうならないはず。

昨年の雷光特別でも、外枠が上位を独占するレースでメンバー中最速の脚を使って5着。内枠でただ1頭掲示板に入ってみせた。

 

今回嶋田純次Jに手が戻り、今度こそ本領発揮。

 

 

⑮ユイノダンディズム。

5走前に千直初挑戦。そこからずっと同じ条件を使われ今回で6戦連続の千直参戦となる。

この間、3走前に8枠15番が1度あっただけであとはひと桁馬番ばかり。

そんな状況でも堅実に走って適性の高さを見せている。

 

4走前は菜七子さんの神騎乗もあったとはいえ1枠から外ラチ沿いの進路を取り切って3着まで追い込んできたし、3走前に負けた相手は上位のクラスでも好走。

直近2走も枠を考慮すれば悪くない内容。

 

現級の千直では上位の力があるのは間違いない。ここ3走が斤量58キロだったのが今回は減量器用。

外枠と54キロでひと押しを。

 

 

テセウス

近2走前は高速馬場が合わずに惨敗。スタート自体は速いのだが、そこから周りのスピードについて行けていない感じだった。この馬も雨は歓迎のタイプ。

3走前は馬場はこの馬向きだったが枠が最悪。

 

直近3戦の敗因ははっきりしている。

昨年を振り返ると雷光特別が2着。その後に10月の新潟で千直を連闘して2戦連続3着。現級の千直では条件さえ向けば力上位。

時計を要するコンディションでの千直では安定した先行力がある。

 

願わくば昨年同様に杉原さんに乗ってほしかった、という点と枠がもう少し外なら、という点で少し割引だが巻き返しに警戒。

 

 

⑨フロスティクォーツ。

前走雷光特別は非常にもったいない競馬。

外枠発走からいったんは外ラチ沿いの進路を狙うも前が開かず、結局は馬場に真ん中あたりに進路を切り替える形。

当時の馬場状態だからこその3着という見方もできるが、千直への適性は高い。

 

微妙な枠になってしまったぶん割引だが、進路取りさえスムーズなら上位に来てもおかしくない存在。

 

 

本来なら8枠の馬を厚く買いたくなるところだが、今回はアテにしづらい馬ばかり。

3頭とも押さえまでとしたい。

あとは、現級での実績がある⑪ユナイテッドハーツや、序盤にポジションを取り切れれるかがカギの⑦イルルージュあたりも相手候補。

 

 

馬券は13ー15ワイドが大本線となる。10、13、15のワイドボックスという作戦もいいだろう。

三連系を買うならなるべく絞っていきたいところ。

勝負気配「A」とします。

 

 

続いて菊花賞

京都競馬は先週の秋華賞時が稍重での開催。

20日の金曜日にも降雨があった影響で、土曜日の芝のレースを見る限りでは少し時計がかかり気味で馬場も内外でそれほど有利不利は大きくなさそうな印象だった。

 

菊花賞当日は晴れの予報なので再び高速化してくる可能性もある。

Aコース使用3週目なのでそこまで大きく傾向が変わってくるとは思えないが、一応推移は見ておきたい。

 

今年からまた菊花賞本来の京都3000mだが、このコースはスタートしてすぐコーナーなので多頭数の外枠は不利とされる。

今回は人気になりそうな馬がほとんど外枠。

更に、ダービー馬と皐月賞馬が関西初参戦という状況。

近年は菊花賞で関西初となる関東馬でも結果を出すケースも増えてきているのでそこまで心配はないのかもしれないが、それでも不安は残る。

人気馬の中から軸を選ぶならどれを推すか悩ましい状況になった。

 

 

マイネルラウレア。

京都競馬場の改修工事が今年まで行われていたので、現役の馬で京都コースを経験した馬自体が少ない状況。

そんな中でこのマイネルラウレアは1回だけとは言え京都競馬場を走っている。内容もよく、京都コースが向いている感じがある。

 

春の京都新聞杯で5着だったが、1~4着までタイム差なしで5着も0.1秒差という接戦となったレース。

この馬は直線に向いたところで進路を切り替えざるをえないロスがあって最も外を回る形になった。上がり3Fは最速だったのでもう少しスムーズなら、という惜しい競馬。

 

勝ち馬のサトノグランツを物差しにすればここでも力は足りるはず。

Bコース初週の神戸新聞杯で敗れているように極端な高速馬場だと厳しいが、土曜日の芝のレースの感じならこの馬にはちょうどよさそう。

ゴールドシップ産駒でもあり、距離適性に期待する。

 

 

リビアングラス。

前々走の京都新聞杯は3着。4着馬のマキシが早めに捲ってくる展開でペース以上に逃げには厳しい形だったがよく粘った。

前走の阿賀野川特別も内回りコースで後続に早めに来られて楽逃げという形には見えなかったが、迫られたらそのぶんだけまた伸びるという感じで最後まで交わされなかった。

まだ強くなりそうで、ここでも楽しみ。先行力があるのは大きな魅力。

 

できれば馬場はもう少し高速化傾向になった方がいいように感じる点と、パクスオトマニカやトップナイフなど同型の出方がカギになる点が不安材料。

 

 

⑪サトノグランツ。

実際に京都外回りコースで勝っている実績があり、前走の神戸新聞杯では時計、上がりとも速い決着にも対応した。

前々走のダービーでも11着とは言え厳しい大外枠から上がり3Fでメンバー中2位の脚を使えている。

 

ほぼ毎回安定して自分の力は出せているので、人気馬の中では最も信頼しやすい存在か。

 

 

⑰ドゥレッツァ。

クラシック不出走組では唯一3勝クラスを勝っている。

未勝利戦でサトノグランツを下している点も踏まえれば力は足りるはず。

大外枠は正直イヤな枠だが、鞍上に期待して目を瞑る手はある。

 

 

⑭ソールオリエンス、⑦タスティエーラ、⑫ハーツコンチェルト、⑮ファントムシーフは正直協調材料に乏しいと思っているので押さえまでとしたい。

 

 

毎年ほぼ全馬が距離初経験なのに加えて、今年はコースもほとんどの馬が未経験。

積極的に狙いたい馬が少なく、勝負気配「C」としておきます。

 

 

 

 

秋華賞 2023

京都競馬はまだ開催2週目。14日土曜日の芝のレースも高速傾向が続いている。

ただ、14日土曜日夕方から15日日曜日の朝にかけて雨予報。

今の京都ならさほど影響はなさそうで、レース時は良~稍重くらいか。

 

今年からまた京都内回り2000mでの施行となるが、阪神での代替施行だった過去2年を除いた2020年以前のレースを見るとペースが流れるケースが多い。

 

今年も前で競馬したいタイプが揃った印象。

特に、⑭コンクシェルは前走ローズステークスで4番手で運んで大敗。

昨年の菊花賞で距離誤認と言われるほどの大逃げを打った幸Jに乗り替わって、思い切った競馬をしてくるだろう。

最内の①フェステスバントも簡単に引くとは思えない。

ペースは速くなるだろう。

馬場と展開を決め打ちしてなるべく絞って勝負したい。

 

 

⑥リバティアイランド。

桜花賞オークスも、何だかんだ不安を感じながら結局軸にしてきた。今回も逆らわずにいきたい。

 

ほとんどのメンバーと対戦済だし新しい勢力もこの馬を脅かすほどではなさそう。

雨の影響も極端な道悪でない限りはそこまで心配なさそうだし、あとはどういう競馬(どういう勝ち方とも言えるが)を想定するかだけ。

それによってこの馬の相手を決めていく作業になる。

 

桜花賞の時のようにスタートからなかなか進んで行かないようなケースだと先行馬が頑張るケースが考えられるし、オークスの時のように6番手あたりで運べる形なら前に行ってる組は確実に早めに捕らえに来られるだろう。

 

こればかりはゲートが開いてみないとわからない部分はあるが陣営は桜花賞の時の仕上げを反省しているかのようなコメントをしており、なるべくならああいう競馬にはしたくないという意図が感じられる。

 

当然、騎手も内回り2000mということを意識しているだろうし、ハイペースの流れを中団あたりから運べると思う。

この馬が先団を捕らえたあと、2~3着に差し馬がくるようなレースをイメージする。

 

 

 

⑮ヒップホップソウル。

前走紫苑ステークスはいつになく正攻法の競馬。

ただ、前半1000m通過が58秒1の速い流れを4番手で追走する形になってしまった。

この馬以外の先行グループは壊滅状態のレースだったが、2着に粘ったのは立派。

勝ち馬モリアーナは全てがうまくいった形だったので最も強い競馬をしたのはこの馬という評価で間違いない。

 

今回は枠の並びを考えればあまり逃げ馬を深追いせず、好位~中団あたりでの競馬になるだろう。

前々走のオークスで一瞬突き抜けそうな手応えで伸びかけてから最後に失速したあたり、距離も2000mくらいがベスト。

もし雨が想定より降ったとしても道悪も克服済。

 

関西圏への参戦が初という点だけが不安材料だが、コース自体は東京のような大箱より小回りの方が合っていそう。

1戦ごとにレース内容が良化して競馬が上手になってきているのが心強い。

 

 

 

⑤ドゥーラ。

あまり上がりが速くなるとどうか?という理由で秋華賞では厳しいかと思っていたが、

ある程度降雨があるという予報なのでこの馬の評価を改めたい。

 

道悪にまでなるとわからないが、適度に時計や上がりがかかる分にはプラス材料。

札幌で強い競馬をしているので小回りコースは苦にしないし、ペースが流れる展開も好材料

しぶとい差し脚が活きる場面があるだろう。

 

 

できれば以上3頭まで絞りたいのだがもう少し。

…ということで②ハーパー。

桜花賞までのレースを見ると1600mは明らかに忙しい感じだった。

2400mのオークスでは道中追っつけどおしになりながらも最後までしぶとく伸びて2着。

2000mの距離で、時計や上がりが速すぎない馬場になれば理想的だろう。

 

共同会見ではルメールさんが先行策を示唆。

確かに、リバティアイランドに勝つためには早めに立ち回ってリードを保った状態で最後の直線を迎える形がいいだろうがそれは他の陣営も考えているはず。

内回り2000mということもあって前がかりの展開になればあまり早く抜け出すとリバティアイランドのいい目標になってしまうケースも考えられるので難しいところ。

 

桜花賞の時のように位置を取るよりオークスの時のように序盤行きたくてもそれほど前に行けない形の方が奏功する可能性もある。

このあたりは鞍上の判断力に期待したい。

 

 

エミュー

不良馬場だったフラワーカップで大外一気を決めている。

目立つ実績はそれくらいで普通に考えれば厳しいが、思ったよりも雨が降って外差しが決まるような馬場になれば浮上してくる可能性がある。

おそらく後方からになるだろうから、この大外枠も内に入るよりは却っていい。

 

ハービンジャー母父スペシャルウィークという血統構成だけならディアドラと同じで、道悪の鬼かもしれない。天候と馬場状態次第では購入を検討したい馬。

 

 

 

リバティアイランドが桜花賞の時のように前半もたつくなら、④コナコーストや⑫ドゥアイズあたりが先行して残る目もありそう。

 

どう読むかが難しいが、自分はデアリングタクトが三冠を達成した時の秋華賞のような決着を想定して馬券を買おうと思う。

勝負気配「C」としときます。

 

 

あとは、新潟7レースで資金調達といきたいところ。

夏はほとんど雨が降らなかったが明日の新潟は早速雨予報。

 

前走が好内容好騎乗だった⑬ニシノコニャックが杉原さん継続騎乗ということで期待したい。4枠発走からスムーズに外ラチ沿いの進路を取れたものの、当時の馬場では6着が精一杯だった。

今回のこの枠から、少しでも雨の影響があれば前進可能と見る。

 

この馬を軸に⑰ラクサパーナ、⑱モメチョッタあたりを2列目に置いて何とか当たらないものだろうか…。

 

 

 

 

 

 

 

スプリンターズステークス 2023

先週の中山は22日金曜日にかなりの降雨があり、23日土曜日は道悪でのスタートとなった。その後天候も回復し24日日曜日には良馬場発表となったが少し馬場が荒れている印象だった。

 

しかし今週はほとんど雨が降っていないので、Cコースということもありまた内の先行有利で時計も速めの馬場傾向になると見る。

30日土曜日の中山のメインレースでは追い込み馬が勝利したが、ずっと内を立ち回り最後だけ巧く外に持ち出して差し切る形。

スプリンターズステークスはペースが流れるだろうが、それでも外差しは厳しいだろう。

昨年の当レースの時のような状態を想定して予想したい。

 

 

①ナムラクレア。

何だかんだ言ってもやっぱり軸はこの馬にしたい。

昨年のスプリンターズステークスは内を通った馬が上位を独占する中、外を回って5着という結果。

その前走の北九州記念で詰まる場面があったので同じ轍は踏むまいと安全に行き過ぎたのが災いしたか。

 

力上位なのは間違いないし、高速決着でも道悪でも結果を出していて馬場不問なのも心強い。

今回の最内枠をうまく活かせるかどうかは微妙なところだが信頼したい。

ビッグアーサーの再現だけは勘弁してほしいところww

 

 

⑤ウインマーベル。

昨年の当レースの2着以来冴えない成績だが、大敗したレースはどれも敗因がはっきりしている。

 

シルクロードステークスは59キロを背負って高速馬場の外枠で出遅れ。

高松宮記念は極端な道悪に泣かされた。

前走のキーンランドカップはスタート直後に挟まれる形になりいきなり最後方まで下がってしまったのが致命的だった。

今年に入って4戦しているが、まともに競馬できたのは京王杯SCだけ。

 

今は1200mより1400mの方がよさそうな印象も受けるが、今の中山なら極端に高速化することもなさそうなので充分対応可能だろう。

スタートさえ普通なら好位で運べる馬。巻き返せる条件は揃っている。

 

 

⑦オールアットワンス。

1年の休養明けで大幅馬体増の前走アイビスSDが強い勝ちぶり。

開幕週とはいえ、決して有利な枠順でもなかったが鮮やかだった。

ここにきて本格化してきた感がある。

 

一昨年のアイビスSD勝利時は先行、今年は差しということで今回はどういう競馬になるかだが、千直で結果を出している馬が1200mに使われるとテンのスピードの違いでそれほど促さなくても先行できることが多い。

(連勝中のジャスパークローネもそういう例。)

 

なので、出たなりで行きたい馬を先に行かせて先団直後の絶好位で競馬ができそう。

当然距離の克服が課題になるが、成長が伺える今ならこなせても、と思う。

 

 

③ピクシーナイト。

一昨年のスプリンターズステークスが2枠4番から先行して抜け出す形でレシステンシア以下を2馬身突き放して勝利。時計も1分7秒1と優秀だった。

当時と同じだけ走れればまず勝ち負け確実だろう。

 

…と思うのだが信頼を置けるかどうかが何とも微妙なところ。

故障から復帰して3戦。長期ブランク明けで道悪だった高松宮記念は仕方ないが、前々走の京王杯SCは直線で詰まって進路の確保に手間取ったし前走セントウルステークスは開幕週の阪神で出遅れて万事休す。

復帰してからまだまともに競馬ができていない。

しかし今年4戦目となるここも鞍上は続投。

馬は復調気配だし、得意の中山ならそろそろ戸崎さんも結果を出してくれる頃か…と思うのだが不安は尽きない(苦笑)

今回、G1でいきなりブリンカーを初使用というのも微妙なところ。それなら前走や前々走で試せばよかったのにと素人ながら思ってしまう。

徐々に良化をたどって復活できそうな雰囲気はあるので押さえまで。

 

 

⑩マッドクール。

前走CBC賞が不可解な負け方だったが、陣営いわく「熱中症のような症状が出ていた」とのこと。

素直にそこが敗因とするなら見直しは当然と思える馬。

 

前々走の春雷ステークスは道悪で57.5キロを背負って厳しい条件ながらのちの重賞勝ち馬に勝利。初めての中山1200mでいきなり結果を出したのも評価できる。

3走前のシルクロードステークスは3着だったが、先着されたのはのちの高松宮記念の1、2着馬。

誰も行く馬がおらず押し出される形で逃げる競馬。その結果目標にされた感があり

展開次第で逆転できそうな印象を受けた。

 

個人的にはこの厩舎をあまり信用していないので、前走の敗因を熱中症だけに限定していいか微妙なところなのだが巻き返しに警戒はしておきたい。

 

 

⑥ママコチャ。

前走北九州記念で1200mを初めて使われて2着。

少し時計が速すぎたか。

追走にはそこまで苦労しなかった、とのことなので距離2度目で慣れが見込めるし枠もいいところを引けた。

 

川田さんに乗り替わりということで過剰人気になっている感はあるが押さえてはおきたい。

 

他にもアグリやメイケイエールなど有力どころがいるし、いくら内有利の馬場でも外枠を全て切ってしまっていいのか難しい。

 

しかし、昨年のような馬場になると読んでいる以上は内枠中心に馬券を組み立てて勝負したい。

勝負気配は「C」としておきます。

 

 

 

 

 

 

 

雷光特別 2023

夏の新潟開催の最終レースとなる雷光特別。

今年の夏の新潟は水不足が懸念されるほど極端に降雨が少なく、最終週と言ってもあまり馬場が荒れておらず時計も速い。

例年の同時期ほど枠の内外の差はないという状況なので、難解である。

 

 

⑭イルルージュ。

前走の閃光特別はラクサパーナと雁行して逃げる形。

ピッタリ来られたことで中間のペースが厳しくなった。

それでも同じ位置にいたラクサパーナを4着に振り切り自身は2着。

テンのスピードはかなりのものだし強い競馬をしている。

 

今回は同条件でまた外枠を引き津村さんも継続騎乗で馬場もまだそこまで悪化していない。おそらく1番人気だろう。

 

人気を背負っている外枠の先行馬が早めに失速すると外ラチ沿いの進路が渋滞して波乱の結果になることもあるが、今回のこの馬に関しては大丈夫だろう。

軸として信頼する。

 

 

⑯フロスティクォーツ。

昨年の閃光特別で1度千直を使われており、結果は8着だが見どころはあったと評価している。

1枠1番から徐々に外に寄せていく形で運んだが、やはりなかなか進路が空かず厳しいレースになった。

勝ち馬ルルルージュが外ラチ沿いから抜け出したあとでようやく進路を確保できてジワジワと伸びたが、時すでに遅し。

そんなチグハグな競馬でも後半3Fは勝ち馬に次ぐ2位タイの脚を使えているので千直の適性は高いはず。

 

その閃光特別以来ダートに主戦場を求めているが、芝1200mの現級のレースで2着の実績がある。芝が向かないということはないだろう。

今回は絶好の枠を引けた。鞍上がちょっと心許ないが前進に期待。

 

 

⑨フラッシュアーク。

前走の閃光特別で初めて千直を使われ5着。

少し出遅れてしまったし、後半400m地点付近で近くにいた⑧と⑮が早めに手応えが怪しくなったことで進路取りに手間取るロスもあった。

それでも最後は上がり最速の脚で2着と0.1秒差のところまで差を詰めてきており、力のあるところを見せた。

勿体ない競馬になってしまったのでもう少しスムーズなら更にやれるはず。

枠は微妙だが、今のまま高速傾向ならそこまで不利にはならないだろう。

 

 

⑫オリアメンディ。

千直のキャリアは豊富だが、なかなか枠に恵まれない馬。

それでも堅実に脚を使えており、惜しい競馬が続いている。

近走に比べれば今回はかなりマシな枠を引けたので当然ここは前進を期待する。

 

ただ、気になるのは前走が珍しく全く見せ場のない大敗だった点。

今の新潟は馬場状態がいいので時計の壁があるのかもしれない。

そこの克服がカギになる。少しでも時計を要する馬場になれば。

 

 

⑥ユイノダンディズム。

このところ千直ばかりを使われ3戦連続で3着。

それだけでも安定感を評価されそうだが、更に凄いのがその内容。

3走前が道悪、前々走が開催最終週の荒れた馬場、そして前走が高速馬場とすべて異なる条件で走ってきている。

外枠だったのは前々走だけで枠に恵まれていたワケでもない。これは立派。

 

今回も微妙な枠を引いて扱いが難しいが、今の新潟なら極端に評価を落とすほどではないだろう。警戒は必要。

 

 

あとは、内ラチ沿いを奇襲したセルレアに敗れてのものなので評価は微妙だが現級の千直で2着の実績がある⑮ユナイテッドハーツ。

 

ハイレベルなメンバーだったはやぶさ賞で3着に健闘した⑦ミネヒメ。

 

常識的に考えて厳しそうではあるがビリーバーやクムシラコなど千直巧者たちの妹にあたる馬に杉原さん騎乗ということで一応警戒か、というところで⑧シーズアクイーン。

 

このあたりまでが相手かと思っているが、正直昨年ほどの自身はない。

 

生活に直結する問題である新潟市民の方々と違い不純な動機で申し訳ないが、「もっと雨が降ってほしい…」とずっと願いながら結局最終日まできてしまった(苦笑)

 

軸は⑭で行く予定だが相手も外枠中心でいいかどうかは難しいところ。

勝負気配「D」としたいが、相性のいいレースを当てたい意地もあるので「C」としておききます。

アイビスサマーダッシュ 2023

例年通り、夏の新潟の開幕週での施行となるアイビスSD

 

新潟芝は5月の開催中はBコース使用。

内ラチ沿いから数メートル外に仮柵を設置したコースとなっている。そのためフルゲート頭数も16頭。

そして夏の開催からはAコース。仮柵が撤去され保護されていた内ラチ沿いの未使用の部分が解禁される。フルゲート頭数も18頭となる。

この差は大きく、開催最終日に施行される韋駄天ステークスやルミエールADと同じイメージで予想しない方がいい。

この点を基礎知識として押さえておきたい。

 

特に今年の5月開催時は開幕から毎週雨が降っていた。

そのため最終日の韋駄天ステークスもかなり荒れた馬場でのレースとなった上に、人気を背負った外枠の先行馬が思いのほか早く失速したことで外ラチ沿いが渋滞し各馬とも捌くのにやや手間取るという特殊な展開でもあった。

前日の1勝クラスの時計より遅い決着だったのもこのあたりが要因だろう。

 

そして今週の新潟は5月とはうって変わって今のところ全く降雨なし。

開幕週の割には少し時計を要していた昨年よりも高速化傾向になりそう。

昨年のアイビスSDは韋駄天ステークスの2,3,4着馬が上位を占める結果となったが、今年はそこまでリンクしないと見る。

 

 

⑭スティクス。

前走韋駄天ステークスは1番人気で7着。大外枠から先手を取れたが、かなり早くに手応えが怪しくなり外ラチ沿い渋滞の一因を作ってしまった。

少し間隔が空いていた影響もあったかもしれないし結果と戦績から見れば少し太め残りだったのかもしれないが、何より荒れた馬場が向かなかったのではないか。

 

昨年の当レースが5着。内ラチ沿いに進路を求めた組の中では最先着。

1200mで1分6秒台の勝ち時計があり、昨年のCBC賞では斤量48キロで逃げ切ったテイエムスパーダの2番手を取る速力も見せている。

高速馬場の方が向くのは間違いない。千直の適性も高い。

今回も外枠を引けた。前走から変わり身を期待できる。

 

 

⑰シンシティ。

前走韋駄天ステークスが2番人気で11着。この馬もスティクス同様にかなり早い段階で失速してしまい、外ラチ沿い渋滞の要因となってしまった。

 

昨年の当レースが今回と同じ8枠17番発走から2着。その前走、昨年の韋駄天ステークスが厳しい枠からでも先行し3着。

どちらも走破時計は54秒台。荒れて時計を要する芝より高速馬場の方が合っているのは間違いない。

再び好枠を引き、巻き返せる。

 

 

⑱レジェーロ。

昨年の4着馬。2年連続で好枠を引けた。

前走韋駄天ステークスは内枠から厳しい形でも6着まで伸びてきており、千直への適性は高い。

 

今回はさすがに韋駄天ステークスの時ほどは外に進路を取った先行馬があっさり止まることはないと思うので、捌きやすいはず。

外枠の有力馬を見る形で差し脚を活かす競馬ができれば昨年以上もある。

 

 

⑯ファイアダンサー。

これまで千直を3度使われて全て内枠という不運の持ち主。

それでも稲妻ステークス4着に駿風ステークス5着。

前走韋駄天ステークスも最内枠から一気に外ラチ沿いに切れ込んで脚をためる形だったが、なかなか前が開かずまともに追えたのはラスト50mほど。それでも2着に追い込んできた。

他の馬もスムーズさを欠いていたのがラッキーだったという見方もできるレースなので素直に評価していいかは微妙なところだが、千直への適性は高い。

ようやくいい枠を引けたので今回はチャンス。

 

しかし、馬場の問題もあるとは言えまだ1度も32秒台の脚を使ったことがない。

1200mの戦績を見ても持ち時計は平凡でどちらかと言うと時計を要した方がいいタイプか。

高速馬場や速い上がりへの対応がカギになる。

 

 

④ロサロッサーナ。

まだ2勝クラスの身だが全2勝は千直での勝ち鞍。

前々走の1勝クラスも圧倒的だったが、昨年5月の未勝利戦の勝ちぶりはもっと鮮烈。

勝ち時計の54.8は翌日の韋駄天ステークス(2022)と同タイム。斤量51キロとは言え恐れ入る。

 

戦績にムラがあるので怪物扱いするかどうかはひとまず保留中だが、底知れぬ能力を感じている。

テンのスピードは上のクラスでもすぐ通用しそうだし、この枠でも開幕週なら先団につけられるだろう。思い切って内ラチ沿いを選択する可能性もある。

 

昨年の閃光特別が4着。スタートで少し立ち遅れた影響もあった。その後の雷光特別で18着だったので昨夏は状態も下降線だったのだろう。

今年は立ち直っているし、あの閃光特別以来もう1度津村さんが乗ってくれるのは何とも心強い。

 

存分に夢を見たいと思う。

正直、人気どころ以外ではもうこれしか狙う気がしない(笑)

 

 

⑮マウンテンムスメ。

昨年のルミエールADはかなり強引な競馬ながら2着と能力は見せた。

今年の韋駄天ステークスは内枠からさすがにルミエールADと同じ轍は踏めないと内ラチ沿いを行く厳しい形ながら9着なら合格点の内容と言える。

 

ただ、昨年の当レースが行き切れず8着。時計を要する馬場の方が向くタイプなのかもしれない。

高速決着への対応はカギになる。

更に、北海道で2戦してからの連闘という臨戦過程も不安材料。

能力は認めても、今回は克服すべき課題も多い。

 

 

トキメキやロードベイリーフやオールアットワンスなど、他にも注意を払った方がよさそうな実績馬がたくさんいて絞りづらいところ。

開幕週ということもあり枠の内外の差もそこまで極端ではないだろう。

難しいレースだと思う。

 

しかし自分は津村さんと外枠買っとけば当たるんじゃね?とか考えてしまっている。

過去の成功体験に縛られそれに固執して失敗するとかいう醜態を晒すかもしれないが、結局そういう買い方をしてしまいそうであるww

ちょっと冷静にならないと、と思う。勝負気配「C」としときます。

 

 

 

 

宝塚記念 2023

宝塚記念

過去2年間は京都競馬場改修の影響で開催4日目に施行され、内有利の高速決着だったが今年からは従来の開催8日目の施行に戻る。

まずはこの点を念頭に置いて考えた方がいい。

 

宝塚記念は時期的な問題で道悪になることもしばしばあり、そうなると外からの差し追い込みが台頭するケースも多くなる。

開催8日目に行われた宝塚記念はクロノジェネシスが圧勝した2020年が直近になるがこの時は道悪だったのでうまく馬場のいい外めを通れた馬が上位を占める結果に。

はっきりと外枠有利だった。

 

対して、リスグラシューが勝利した2019年は開催期間中の雨量が比較的少なく宝塚記念当日も良馬場。開催8日目で少しパワーを要する馬場ではあったが完全に内の先行有利の決着に。時計も速かった。

 

今年は中間の降雨が少なく、レース当日も晴れの予報。

このまま行けば2019年の馬場状態に近いイメージでいいだろう。

外枠に入ったユニコーンライオンとドゥラエレーデがレースを引っ張り、速いペースで流れるだろうがそれでも先行馬が簡単には止まらないと見る。

 

当日の見極めも必要だとは思うが素直に内、先行有利な馬場というのをメインシナリオとしたい。

 

 

⑫アスクビクターモア。

前々走の日経賞は大きく出遅れたうえに不良馬場も向かず。

 

前走天皇賞春は日経賞に比べればマシだったものの、少し出遅れてリカバーに脚を使ったしタイトルホルダーをがっちりマークする作戦を取ったことも結果的にアクシデントで下がってしまう形になり裏目に出てしまった。

いずれも致命的な不利と言うほどではないように思えたが、細かいロスの積み重ねが最後に響いたか。本質的に3000m超の距離も長そう。

 

今回距離短縮となるのはプラスで、良馬場でやれそうなのも何より。

自身はハナに拘るタイプではなく、飛ばしていく逃げ馬を行かせて番手で追走する形でダービー3着と菊花賞勝利の実績がある。

特にダービーは外差し傾向の馬場で1着ドゥデュース2着イクイノックス4着ダノンベルーガと決め手自慢の差し馬達が上位を独占する中、先行した馬でただ1頭だけ3着に粘りこんで見せたので強い競馬だった。

今回も外枠の2頭が思い切った競馬をしてくる見込みなのでダービーや菊花賞と似たような形でしぶとさを活かす戦法を取りやすい。

更に、陣営が語っているようにここ2戦ゲートが不安定なので外めの偶数番を引けたのもプラス。

 

明け4歳3戦目になるが、その3戦の中で間違いなくこの宝塚記念が最もいい条件。

ある程度まともにスタートを切れさえすれば馬券内は固いだろう。

 

 

⑤イクイノックス。

関西が初、阪神コースも初と初めてづくしだが海外遠征もしっかりこなしているし早めに栗東入りして環境に慣れさせる対策も施されている。エフフォーリアのイメージと被るところがあるがそれほど心配しなくていいだろう。

 

前走逃げたことを不安視する声もあるが、行く馬が他にいなかっただけで無理に行かせたワケではない。

むしろ脚質に幅が出たと前向きにとらえていいくらいではないか。

 

有馬記念のようにいったん控えてマクっていく形でも、流れ次第では先行する形でも臨機応変に対応できるだろう。

いろいろと不安要素は指摘されていて、単勝1倍台前半を背負うほどの鉄板かと言われると微妙な存在ではあるが力は認めざるをえない。上位評価は当然。

 

 

ジャスティンパレス。

阪神コースの戦績が(2.0.1.0)。

唯一勝てなかった菊花賞も、スタートしてすぐコーナーを迎える阪神3000mで多頭数の外枠からの競馬で3着なので強い競馬をしている。スタートからのリカバーはうまくいったが勝負どころで下がってきた馬を捌くのに手間取るロスもあり惜しい内容だった。

 

阪神大賞典天皇賞春と2戦連続で上がり最速を記録しており決め手勝負に強い。

有馬記念で崩れているところを見ても、パワーを要するコンディションになると少し不安だが今の充実ぶりなら過度に心配しなくても大丈夫だろう。

 

 

⑭ブレークアップ。

前走天皇賞春は差す競馬だったが、本来は安定した先行力が持ち味の馬。

小回り向きの器用さもあるし距離も3000m超よりもう少し短い方がいいだろう。

 

近走で崩れたのは枠の並びが最悪だった有馬記念くらいで、あとは強い相手でも堅実に走れている。

今回は外めの偶数番を引き、大外の2頭がレースを引っ張るならこの馬もアスクビクターモア同様に行きたい馬を行かせての3~4番手で先行する形が取りやすいだろう。

 

そういう競馬なら鞍上と手も合っていそうだし、馬場と展開を味方にして思った以上にしぶとさを発揮する場面があるかもしれない。

 

 

⑪ジェラルディーナ。

大阪杯から中2週で海外遠征したあとの今回ということで、やや厳しい臨戦過程だと思う。

更に、脚質から考えて今の阪神の馬場が向くとは思えないのでここは勝負切りといきたい。

 

しかし、先週の芝のレースを見るとペースが流れていたとはいえ外差しの決着となるケースもあった。

重馬場のエリザベス女王杯で大外一気を決め、出遅れた有馬記念では長く脚を使って3着まで追い込んできたように時計を要する馬場で終いを活かす競馬が合っている。

非根幹距離にも強い。

 

自分のメインシナリオ通りなら買いづらいところだが、レース当日に阪神芝が外差し傾向になってくるようなことがあればあっさり掌返しする準備は一応しておきたい。

 

 

⑥スルーセブンシーズ。

ステイゴールド系のドリームジャーニー産駒に池添さん騎乗でGP参戦という時点で、多くの予想家さん方が穴として指名している影響もあってか穴人気になってしまっている。狙おうと思っていたがちょっと扱いが難しくなってしまった(苦笑)

 

格下なのは確かだが、前走の中山牝馬ステークスで見せた上がり3F33.8という数字は中山1800mでは滅多に見られないもの。

小回りで直線に坂のあるコースへの適性が相当高いのだろう。

 

阪神コースはこれまで2回遠征して2回とも惨敗しているが、今回で3度目で慣れは見込めるし早めに栗東入りする対策も取られている。

本格化している感じがあり、ハイレベルな現5歳牝馬世代の最後の大物かもしれない。

過度な期待はかけづらいが押さえてはおきたい。

 

 

他にもディープボンドやジオグリフやヴェラアズールやダノンザキッドなど相手候補はたくさんいて難しいが、基本的には昨年のダービーと菊花賞の上位組が強いと見る。

土曜日の東京メインでも菊花賞4着のドゥラドーレスが順当に勝利していた。

 

アスクビクターモアとイクイノックスとジャスティンパレスを中心に、あとはうまく絞って買っていきたい。勝負気配「B」とします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安田記念 2023

2023年の安田記念

ただでさえ強いメンバーが揃っていて難解なのに、天候も金曜日から土曜日の午前中まで雨が降ってその後は晴れる予報ということで馬場状態の変遷も大きなカギになってくる。

どういう具合に予想を組み立てていけばいいかわからなくてウンザリしてしまいそうだが向き合っていくしかない。

 

東京競馬場の芝は金曜日の時点で既に不良の発表。土曜日の午後から晴れたとしてもせいぜい重に回復するくらいが精一杯だろう。

そのまま天気予報どおりに日曜日も晴れた場合、安田記念の時間帯には稍重もしくは良馬場まで回復しているだろう。

 

仮に良発表まで回復するなら時計も速くなってくるかもしれないので注視したい。

更に、内から乾いてくるので内が有利で外がやや伸びにくい馬場になるかもしれない。

 

これがメインシナリオだが、当然外差し馬場になる可能性もあるので土曜日と日曜日の芝のレースを見て判断するしかない。

 

 

どちらのパターンになってもやれそうと思えるのは⑫ナミュールか。

前走ヴィクトリアマイルは例の挟まれた不利が本当に致命的なものだったのかどうかで物議を醸した。

前々走の東京新聞杯同様にある程度位置を取って競馬をしようとしていたように見えたので、やはりスタート直後にいきなり下げさせられたのは痛かったと思う。

最後の直線でも窮屈な形になり、結局外のディヴィーナが進出するのを待ってからの追い出し。7着が精一杯だったのも仕方なし。

 

東京新聞杯の時のような競馬ができれば、回復途上で内伸びになった馬場も向く。

更に、展開や馬場次第で差す競馬もできる馬。

 

道悪についても、案外やれると思っている。

昨年のエリザベス女王杯は道悪で極端な外差し馬場。上位にきた馬のほとんどが自身より外を通って進出してきており苦しい形ながらも5着。じわじわと伸びてはいたし敗因は馬場よりも距離に求めたい。

昨年の桜花賞では内有利な高速馬場で大外枠というのもあって敗れているので、極端な高速決着ではない1600mのレースなら案外どんなケースにも対応できるのでは?と思っている。

 

 

①ナランフレグ。

1600mは長いイメージがあるが、昨年の当レースは9着とはいえ勝ち馬と0.4秒差のところまできている。

安田記念にしては緩いペースで勝ち負けするには32秒台の脚が求められるレースになったので、さすがに上位の馬には切れ負けしたし大外枠も痛かった。

更に、致命傷にはならなかったもののスタート直後に隣のサリオスが外にヨレた煽りを食って自身が外に弾かれる不利もあった。悲観一辺倒になるほどの内容ではない。

 

昨年の高松宮記念が重馬場で勝利。今年の高松宮記念が不良馬場で4着。

いずれも荒れた内を強襲するという内容で、馬群の中や狭いスペースでも怯まない根性がある。左回りも合っている。

 

今回の安田記念は大外だった昨年とうって変わって1枠1番。

そして昨年ほど速い上がりと時計が求められる馬場にはならないだろう。

レースの時間帯に回復途上で内有利な馬場になっていればこの馬の得意な競馬のスタイルとマッチする。

どうせ人気もないので詰まるのも覚悟の上で腹を括ってインを強襲する競馬に徹すれば面白い。

仮に外差し傾向の馬場になっていたとしても、荒れ馬場や道悪を苦にしないこの馬はポッカリ空いた内に突っ込んでいけばいいのだから結局やることは変わらないはず。

鞍上ともずっとコンビを組んでいるし、迷いがないのは強みになると見たい。

 

 

⑤ソダシ。

1600mのレースでは芝ダート両方含めても1度も馬券圏外に崩れたことがない。

道悪だとどうか?と懸念していたが想定通りに天候と馬場状態が変遷するならば、恩恵を受けられそう。

 

大外枠だった前走に比べ今回はずいぶんと競馬しやすい枠に入ったし、安定した先行力があるので最後まで内のグリーンベルトを通れるだろう。

 

ソダシの立場からすれば、想定外に雨が長引いたり外差し傾向の馬場に変わっていくような事態は避けたいところ。

 

 

③ジャックドール。

調教師が単純なタイムを引き合いに出して1600mは大丈夫だと机上の空論を展開させているのが不安だが、結局は走ってみるまでわからないというのは仕方がない話。

 

前半4Fを47秒程度で刻んだ経験しかなく45秒台とかになった時に対応できるのか、など課題はあるが同型のウインカーネリアンが外枠に入ったのでプラン自体は組み立てやすくなったはず。

 

うまく序盤のペースの違いに対応して、ハナか2番手あたりで流れに乗れればこの馬も馬場の恩恵がありそう。

 

想定外に雨が長引いたり外差し傾向の馬場に変わっていくような事態は避けたいところ。

 

 

⑩ソウルラッシュ。

昨年の当レースが13着だが、これは最後の直線でドン詰まりになって進路を失ったのがすべて。

これを除けば強い相手にも大崩れせず安定して走れている。

 

あともうひと押しあれば、というところだがこの馬は道悪の実績が豊富。

内有利の馬場になってしまうとまた差しそこねて負けるパターンが怖いが、予想外に雨が長引いたり外差し傾向の馬場にでもなれば一気に浮上する。

 

 

⑭シュネルマイスター。

今年は中山記念から立ち上げて休み明け2走目でマイラーズカップを使われた。

このマイラーズカップをどうしても勝ちたかったのか、ここがこの春の目標だったのか。真意はわからないがなぜか早めの栗東滞在を敢行するという念の入れよう。

その結果見事にマイラーズカップを制したのはいいのだが、安田記念を目指していたのなら奇行としか思えない。

 

前走をメイチで勝ちにいった印象が強く残ってしまって買いづらいが、実績馬だしルメールさんなら当日しっかり馬場を読んで走りやすいところを選択してくれるだろうという期待はあるので押さえには。

 

 

他にも、良馬場でしか走ったことがないのが不安だが昨年のマイルCSの決め手が桁違いだったセリフォス、ヴィクトリアマイルで荒れた内を突いて勝利し馬場への対応力も見せたソングライン、8枠17番は痛いが東京新聞杯が好内容で侮れないウインカーネリアンなど粒揃いで絞り切れない。

 

なので、馬場が向くか向かないかである程度割り切って取捨を判断していこうと思う。

 

今自分が想定している通り、回復途上で少し時計を要する内有利の馬場になった場合は

①ナランフレグ、⑫ナミュール、⑤ソダシを中心に。

 

馬場の回復とともに外差し傾向になってくるなら⑭シュネルマイスター、④セリフォス、⑱ソングラインに①ナランフレグと⑫ナミュールを加えて買う。

 

雨が長引いて安田記念が不良や重での施行となった場合は軸を⑩ソウルラッシュにする。

 

G1馬10頭の豪華メンバーと言われているが、案外道悪の実績のある馬が少ないので予想がしづらい。

更に当日の天候も予想しづらいということで、勝負気配「C」としときます。

ひっそりと1ー12のワイドでも買って楽しんでみようかと思う。