sphalt’s blog

馬券下手なオッサンのブログ。気まぐれで雑記もある…かも?

皐月賞 2024

近年の皐月賞は雨の影響を受ける年が多く馬場の内めが荒れて外差し決着になっている。

さて今年はどうかということだが、開催最終日でBコース3週目という条件は同じでも近年の傾向とは違ってきそう。

 

中間に降雨はあったもののまだ馬場はそんなに荒れておらず、13日土曜日と14日日曜日とも晴れの予報。

土曜日の中山の芝のレースは少頭数のスローペースばかりだったので速い流れになるとまた違うだろうが、内を通った馬がしっかり伸びていた。外からの差し追い込みは厳しい印象。

緩い流れなので勝ちタイムは平凡だが、先行した馬でも速い上がりを出していた。

 

今年の皐月賞は先行したいタイプも揃っているし、ある程度ペースが流れれば久々に高速決着もあるかもしれない。

そうなるとパワーとスタミナよりスピードが求められ、2000m以下で結果を出している馬の方が対応しやすいかもしれない。

 

 

⑧ジャンタルマンタル。

前走共同通信杯は2着で初の敗戦だった。

しかし初の関東遠征、経験したことのないスローペースの瞬発力勝負、距離延長と様々な課題があったのを全てクリアし収穫のある内容だった。

レース後の川田さんの「今日のところはジャスティンミラノの方が強かったということです」というコメントからも手応えがうかがえる。

 

レース運びが上手な馬なので中山コース自体は問題ないだろう。

枠も真ん中の偶数番を引けて、先行したい馬を何頭か行かせて先団直後の好位で運ぶ競馬がイメージしやすい。

 

2000mの距離克服に関しては川田さんも大きな課題であると認めていたが、今年の中山の馬場ならジャンタルマンタルには有利に働くだろう。

雨の影響が少なく、そんなに荒れていない馬場での皐月賞はサートゥルナーリアが勝った2019年以来。(2022年をどう見るか微妙だがこの時も馬場の内が荒れて外差し決着だった)

距離の不安はスピードと立ち回りの巧さで相殺してなおかつお釣りがくると見る。

連複系やマルチの軸に最も向いている馬という評価。

 

 

③エコロヴァルツ。

前走共同通信杯は序盤から強烈にかかりっぱなしで厳しかった。逃げたパワーホールに巧くペースを落とされ、経験したことのない遅い流れになったのも災いした。

それでもバッタリとは止まらず5着だったのだから一定の評価はできる。

 

それまでの3戦、右回りで強い競馬をしているのでまだ見限らずここは見直したい。

特に前々走の朝日杯FSは道中でぶつけられて最後方付近まで下がる不利がありながら最後はよく2着まで追い込んできた。

 

G1の今回はさすがに前走のような極端なスローペースにはならないだろう。

今の中山の馬場なら1600mで厳しいレースをした経験も生きてくると思う。

逃げと追い込みでそれぞれ好走歴があって今回どんな競馬をしてくるか読みづらいが、内枠を引けたのでポジションには拘りすぎずうまく前に馬を置いて折り合う形さえ取れれば巻き返せる。

 

 

ジャスティンミラノ。

スローペースでの究極の上がり勝負しか経験したことがないので「スロ専かも」と不安視されている。こればかりはやってみないとわからないが、個人的にはそういうイメージではない。

中山は初めてになるが馬場が例年より傷んでいないのでそこはこの馬にはプラスだろう。

 

新馬戦で問題にしなかった当時の2着馬ヘデントールがその後、未勝利戦と1勝クラスを全く危なげなく連勝。

 

そのヘデントールに前走で0.5秒離された2着のヤマニンアドホックが13日土曜日の9レース山藤賞(中山2000m1勝クラス)で勝利。その2着のショーマンフリートは

共同通信杯惨敗からの巻き返し。そして3着馬が弥生賞4着のエコロレイズ。

 

超強引な三段論法(いや四段? いや五段になるか?ww)だが3歳牡馬は共同通信杯組がハイレベルという見立てになる。

 

毎レース条件が違うんだからそんなに単純じゃないのは重々承知しているが、こうでもしないと絞っていけないので仕方ないと割り切っていきたい。

ヘデントールはダービートライアルでも1番人気になりそうな馬なので、ジャスティンミラノが勝った新馬戦は伝説の新馬戦となることを期待する。

 

 

⑩レガレイラ。

ホープフルステークスの芸当は今更言うまでもなく強いの一言。

新馬戦ものちの重賞勝ち馬セットアップに完勝。

しかも小回りの函館1800mで流れも逃げたセットアップに向いたレースだったので恐れ入る。

 

ただ、能力は確かだが本質的に2000m以上の距離の方が合っているように思う。

唯一敗れたアイビーステークスが超スローペースの究極の上がり勝負になりダノンエアズロックとホウオウプロサンゲを捕らえ切れなかった形。

今の中山の馬場はこの馬にはややマイナスだろう。

 

鞍上の乗り替わりも不安視されている。

これほどの人気馬にG1で初騎乗なので、いきなりこれまでと違った形の競馬をするというような大胆な選択はしないのではないか。ルメールと北村の差がどうこうではなくそこがネックになりそう。

 

もともとゲートは大して早くないので今回も中団~後方で運んで外差しの競馬ならちょっと届かないというケースも考えられる。

能力だけで全部クリアしてしまう可能性もあるが全幅の信頼は寄せづらい。

 

 

サンライズジパング

戦績を見ると、なんでデビュー時はダートを使っていたのか不思議な馬。

判断材料にできるレースが実質2戦しかない上に、3月に弥生賞を使う予定だったのが軽傷とはいえ故障で回避したことで状態面もよくわからなくなりいよいよ謎の馬になってきた。

それでも買いたくなるのは若駒ステークスホープフルステークスの内容から底知れぬものを感じるからである。

 

前走の若駒ステークスは道悪がよくなかったのか、道中から全く進んでいかずという体たらく。

しかし、直線に向くと一気に加速し他の馬が止まってみえるほどの決め手で圧勝してみせた。

馬券を買っている側からすると、逆手応え詐欺みたいなレース。

こうなると結局道悪が向いたのかどうかもよくわからないが、あれだけ進んでいかなかったのならおそらく良馬場の方がいいのだろう。いずれにせよ、当時のメンバー中では能力の違いを見せつけた。

 

そして前々走のホープフルステークス

この時は先行策だったが、最後の直線で外からレガレイラに一気に来られた時に抵抗して一緒にグッと伸びてくる根性を見せた。

しかし、前にいた2着馬シンエンペラーが大きく外にヨレたことでゴール手前でレガレイラとシンエンペラーに挟まれる不利を受けた。

あれは致命的で、不利がなければもっと際どい勝負になったのは間違いない。

 

状態はどうなのか? 時計や上がりが速くなるとどうなのか? 今回はホープフルステークスの時のようにちゃんと位置が取れるのか? そうなると最内枠は諸刃の剣か?

…などなど推しづらい要素が満載だがそれでも買い目に入れたくなる存在。

 

 

⑨アーバンシック。

前々走の百日草特別はスタートで寄られる不利を受けて後方からの競馬。

完全に前残りの展開だったがダントツの最速上がりで勝ち切ってみせた。

 

前走の京成杯も後方からだったが、ただ1頭33秒台の上がりを繰り出して2着だった。

明け3歳の中山2000mでの33秒台なので立派なもの。

最後の直線で勝ち馬のダノンデサイルに乗っていたお父さんの温情があったように見えなくもないが、決め手が非凡なのは確か。

鞍上は皐月賞と好相性。もう少しスムーズな競馬ができればあるいは。

 

 

毎年そうだが絞っていくのが難しい。

共同通信杯組を上に見るなら軽視せざるをえない弥生賞組だが、怖さはある⑫コスモキュランダと⑭シンエンペラー。

 

前走毎日杯の勝ちぶりが話題の②メイショウタバル。特殊な馬場だったので評価が難しいし今回は前走のようにあっさり単騎逃げが叶いそうなメンバーではない。

回避や除外を繰り返しながらで状態もどうか?というところ。

前走の好時計をどう評価するか。

 

展開と馬場状態頼みでアテにしづらいが、新馬戦もきさらぎ賞も相当強い内容で能力はありそうな⑰ビザンチンドリーム。

 

何とか絞り込んでこのあたりまでか。

 

13日土曜日の芝のレースを見る限りはまだまだ中山の馬場状態は見た目よりよさそうなので、それを前提に予想をしていきたい。

 

今のところはワイド③-⑧を狙いたいと思っている。

これに3連複をどう絡ませるか、というところ。

 

たぶん大丈夫だろうと思うが、明日になって急に外差しが決まりだしたりしたらもう脳内はカオスである(苦笑)

手のひらを返して外枠の差し馬を狙うシナリオも一応は視野に入れておくべきか…。

 

勝負気配「C」とします。

 

 

 

 

 

 

 

 

桜花賞 2024

この時期の阪神競馬は大阪杯の週からBコース変わりで桜花賞の週はBコース2週目というのが本来のスケジュール。当然、今年からはこのスケジュールに戻っている。

 

京都競馬場が工事中だった2021年~2023年までの3年間は春の阪神競馬はロング開催。

その影響で大阪杯の週までAコースで桜花賞の週からBコース変わりというスケジュールだった。

微妙な違いなのだが、過去の傾向と今の阪神芝の傾向を見るとこの差は大きい。

 

過去3年間の桜花賞は圧倒的に内有利なコンディションになり、外からの差し追い込みにはかなり厳しい馬場になっていた。

昨年のリバティアイランドは大外一気じゃないかと思われるかもしれないが、歴代の桜花賞の勝ち馬の中にはのちの3冠馬古馬になってからも同世代以外の相手にG1を何勝もする馬がいるのでそういう存在は過去の馬場傾向を探る上では判断材料にしない方がいい。

 

近年だけで考えても昨年のリバティアイランドや2020年のデアリングタクトや2019年のグランアレグリアなどは特別な例外なので、そういう馬がいる年は2着以下の上位馬を参考にすべきだろう。

 

これを踏まえると、昨年の桜花賞は完全に内の先行有利の前残り決着と言える。

 

2022年も勝ち馬スターズオンアースは差しだが外を回さず内めの狭いところを割ってくる競馬だったし、次走で2冠を達成しその後も強い相手に好走を続けているのだから馬自身も確かな実力の持ち主。

2着と3着は内をうまく先行してきた馬であり、距離適性も1600mは長いか?と思わせる感じで当時のメンバーの中ではどちらかというとスプリント寄りのスピードの勝ったタイプだった。

 

2021年もソダシが先行押し切りでレコード勝ち。

 

そして今年は…という話だが、Bコース変わり初週だった大阪杯の週は29日金曜に雨。

桜花賞がある今週も3日~4日にかけて雨が降った。

週末の降雨はなさそうだが、6日土曜日の外回りのレースを見ていると結構外差しが決まっておりラチ沿いを突いてきた馬はやや伸びを欠くシーンもあった。

 

こうなると直近の桜花賞の傾向よりも一昔前の傾向を顧みるべきだろう。

今回のメンバーを見ると先行したいタイプが結構揃っており、ハイペースまではならなくともある程度流れそう。

広いコース向きの決め手があって、先々は1600mより長い距離になっても活躍できそうなイメージの馬から買っていきたい。

 

まずは⑫ステレンボッシュ

前走阪神JFは最後の直線で少し進路を切り替えざるをえないロスがありながら勝ち馬アスコリピチェーノに際どく迫る2着。

惜しい競馬だった。

2歳時の赤松賞では少しコントロールの難しさを見せたが当時の鞍上にも問題があったし、シュトラウスを制御して東スポ杯を勝利した今回の鞍上なら大丈夫だろう。

 

前走は枠の並びも影響して道中から少し窮屈になっていたので今回は馬場を踏まえてもこの枠の方がいいだろう。

もっと距離が伸びてもやれそうな馬。不安材料は少ないと思うので軸に向いている。

馬券はここから入りたい。

 

 

⑪ライトバック。

とにかく激しい気性がネックで、2歳時の2戦はゲートはまともに出ないし鞍上とは喧嘩しっぱなしで常に制御に苦労する状態。

前走エルフィンステークスはかなりマシになりある程度の成長は伺えたものの、まだ危うさを感じさせる内容だった。

それでもこの戦績なのだから恐れ入る。

 

そのエルフィンステークスで負かした相手は次走でチューリップ賞を勝つスウィープフィート。

 

前々走のアルテミスステークスはまともな競馬ができていない中、能力だけで4着にきたというレース。

コントロールの難しいこの馬にとって最内枠もよくなかった。

 

そして3走前、新潟1800mでの新馬戦。

昨年の夏の新潟は一時水不足が心配されたほど雨が少なく、開催が進んでも断然内の先行有利な状態が続いていた。

メンバーのレベルは低かったとはいえ、この新馬戦も例に盛れず内の先行有利な完全な前残りの決着となるところだった。

それをライトバックが大外一気を決めたというレース。

しかも出遅れて最後方からだったし、直線でも進路を確保するのに手間取った。

直線だけの競馬というよりほとんどラスト200mだけの競馬といった感じ。

上がり3Fは32秒8。同じ日の芝外回りのレース(千直を除く)でこの数字を出せたのはメインレースの関屋記念に出走していた馬の一部のみ。しかもそのうちの1頭は勝ち馬アヴェラーレで中団の内から上手く抜け出してきてのもの。

この馬、もしかすると怪物かもしれない。

 

制御不能になって自滅するリスクが消えることはないが、それでも狙いたくなる馬。

G1である今回はこれまでに比べれば格段に流れが速くなるはずだし、そうなれば折り合いもつきやすくなるだろう。枠もアルテミスステークスのように内で窮屈になるよりはこれくらいの方がいい。

 

怪物じゃなかったとしたら「短い夢をありがとうございました」と割り切ろうと思うww

最後に、大事なことなので繰り返しておく。

去年の夏の新潟芝であんな芸当ができる馬はそうそういません! 多分ですけど(笑)

 

 

アスコリピチェーノ。

阪神JFは2着馬の方が強い競馬をしたと思っているのでステレンボッシュの方を上に見たが、この馬もマイラーとしての完成度は高い。

 

前走の阪神JFはうまくスタートを切れたがそれまでは2戦とも出遅れていたという点と、あとはやっぱり鞍上で少し評価を下げるが相手からは外せない。

 

 

②クイーンズウォーク。

陣営は早い段階で「オークス向き」と評価していたよう。

実際に共同会見でも調教師、騎手ともにいかにも次のオークスが本命の狙いというのを匂わせるようなコメント。

あと、この枠からどういう競馬をするのかも難しそう。

 

弱気なのは気になるが、それでもこの厩舎とこの騎手のコンビで1600mの重賞ならマークしないわけにはいかない。

さんざん「もっと長い距離向き」と言われているがグレナディアガーズの下で馬格も500キロ以上あるので案外あっさりとマイルをクリアしてしまう可能性もあるのではないか。

 

以上、4頭立てです。

 

…としたいがもう少し。

 

⑱チェルヴィニア。

この馬を新馬戦で2着に下したボンドガールが土曜日のNZTで2着に敗れたので力量比較が何とも微妙なところ。

アルテミスステークスは強い勝ち方だったので一定の評価はしたい。

 

ただ、そのアルテミスステークス以来のレースになってしまい陣営もまだ万全ではないと認めているし結局1度も右回りを使えないままの桜花賞参戦になってしまった。

不安な点も多い。

過去3年の桜花賞のような馬場ならこの枠は絶望的だったが今年に関してはそこまでマイナスにならなさそうなのが救いか。

 

⑦スウィープフィート。

阪神JFが7着でエルフィンステークスがライトバックの2着。

チューリップ賞は勝利したものの、メンバーレベルはかなり落ちた印象で力関係的に不利に見える。

ほぼ毎回出遅れているのも不安。鞍上が替わった前走ですらそうだった。

 

それでも、終わってみれば「やっぱり永島まなみと武豊の差は歴然だったなぁ…」と思わせてくれるかもしれないという期待感はあるが果たしてどうか…。

 

⑧コラソンビート。

前々走の阪神JFは勝ち馬をマークするようにうまく伸びてきたし前走Fレビューも先団直後の内でソツのない立ち回り。

レース運びがうまいので堅実さを買う手はある。

 

ただ、どうしても距離の不安はつきまとう。一昨年の桜花賞でスプリンターのナムラクレアが3着にきているように、昨年までの馬場ならよかったかもしれないが今年に関しては距離延長組は割引としたい。強気にはなりにくい。

 

 

何にせよ2021年~2023年の桜花賞は参考にしない方がいいと思っている。

あと、2020年に関してもBコース2週目だったとはいえ雨で酷い道悪で勝ち馬は3冠馬

サンプルにするには特殊すぎる。

参考にするならそれ以前のレースの傾向だろう。

 

そうやって予想していくと、今回は堅めの決着になると思う。

過度な穴狙いは控えたい。

勝負気配「B」とします。

 

ワイド⑪ー⑫を狙いたい。

あとは三連複で潔く⑪と⑫2頭軸を買うかヒヨって②⑨⑪⑫ボックスとか買うか。でもそれだと⑱や⑦や⑧をカバーできない。

買い目を広げづらいので悩ましいところ。

 

穴馬から流してる方が考えるの楽やんこれ、とか思ってしまう。

でもそんなこと言ってるクセに、先週の大阪杯でルージュエヴァイユを狙ったのに相手を買い漏らしてハズした愚か者であるww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪杯 2024

阪神競馬は今週からBコース。

Bコース替わり初週での施行は2020年以来だが、京都競馬の改修が終わったことで本来のスケジュールに戻った形。

 

28日~29日にかけてまとまった降雨があったがさすがに回復も早く30日土曜日の午前の時点で良馬場の発表。週末は気温も上がるようだしこのまま行くと更に高速化していく可能性がある。

 

内の先行有利で外を回りすぎると厳しい馬場という想定でいいだろう。

加えて今回はジャックドールやレイパパレといった強い逃げ馬がいない。

ペースもあまり速くはならない見込みで立ち回りの巧さを重視したい。

 

あとは世代間のレベル比較も重要になる。

今年はドバイWCデーと重なったことで現役最強クラスは馬も騎手もこぞって遠征中。

それならば本来は中心になるはずの現4歳牡馬のレベルがかなり疑わしく、それがオッズにも現れている。

 

力関係の評価が非常に難しいが、ここは自分は5歳牝馬世代を推したい。

スターズオンアースやナミュールと鎬を削っていた世代であり桜花賞3着のナムラクレアもスプリント路線で活躍している。

 

4歳牝馬世代はリバティアイランドとブレイディヴェーグ以外はまだそこまで評価できないし、5歳牡馬世代もイクイノックスとドウデュースが強すぎるので最強世代というイメージがあるがその2頭以外に主役級がいるかと考えれば微妙なところ。

混戦でいつも以上に取捨選択が大変なレースなので、こういうアプローチで絞っていきたい。

 

 

まずは⑤スタニングローズ。

10ヶ月半ぶりというのはどうしても不安だがそれでも狙ってみたい。

陣営は仕上がりに自信を持っており、調教師も「私は人気はなくても個人的に自信がある場合は吹きまくります(笑)」と前置きした上で強気なコメントを連発していた。

 

昨年の明け4歳時の2戦が物足りないが、前走のヴィクトリアマイルは出遅れて全く流れに乗れなかったし前々走の中山記念も抜群のスタートだったが外枠から控える形になったのが結果的にアダになった。

 

本来は競馬が上手で機動力があるタイプ。

枠はいいところを引けたし鞍上もいい。

今回と同じ阪神内回り2000mで施行された一昨年の秋華賞ナミュールとスターズオンアースを負かしている実力馬。

 

臨戦過程以外は条件的にピッタリという印象。

復調しているならここでいきなり通用してもおかしくない。

 

 

⑬ルージュエヴァイユ。

枠はもう少し内がよかったので残念だったが、それでも見直したい馬。

 

前走京都記念は見せ場なく敗れたが休養明けで余裕残しの状態だったし力のいる馬場もよくなかった。

エリザベス女王杯で2着にきているが内枠を活かして距離ロスなく完璧に立ち回れての結果。本質的には2200mは若干長く1800~2000mくらいがベストだろう。

雨の心配もなさそうで、時計がある程度速くなりそうな良馬場で競馬できるのもこの馬にはプラス。

 

デビューから中山で圧勝しており小回りコースは苦にしない。

4走前のエプソムカップでは、スタートしてすぐコーナーの東京1800mで大外枠という厳しい条件だったが腹を括った先行策に出て2着に粘った。

3走前の府中牝馬ステークスは出遅れが響いた形だが、今ならゲートさえ決まればどんな競馬でもできそう。

 

ここ1年で大敗したのは3回。前走の京都記念と道悪が厳しかった愛知杯と直線ドン詰まりで何もできなかったメイステークスとどれも敗因は明確。

 

来週の桜花賞に出走予定の同厩アスコリピチェーノと共に栗東に早めに入厩して調整されており陣営も勝負をかけてきているのが伺える。

 

あとは、この鞍上ならただ漫然と外を回ってくるだけの競馬はしないと信じたい。

元主戦のあのお方に戻る可能性もあったので、そうならなかったのはむしろ買い材料だと思っている(笑)

仮に好位の外めを追走するような運びになったとしても、内枠に人気馬が集まっているので内がゴチャついたりするケースもあるかもしれない。

 

とにかく、枠順以外は特に不安なところは感じない。

日程に余裕がなく馬体維持に苦労しながらの調整だった3歳春の時点でもフローラステークス5着オークス6着と恰好はつけている。本格化した今なら力は足りる。

 

 

③タスティエーラ。

弥生賞皐月賞で強い競馬をしていて小回りを苦にしない立ち回りの巧さがある馬がこの内枠。

鞍上も松山さんならきっちり先行させてくるだろう。

となると、いくら4歳牡馬クラシック勢のレベルが疑わしいとは言っても軽視するわけにはいかない。

 

前走有馬記念は6着だが多頭数の外枠で厳しい条件だった上に最後の直線ではジャスティンパレスに寄られて挟まれる不利。あれがなければ馬券に絡めたかまでは微妙なところだがもう少し差は詰められたはず。

当時先着された有馬記念1~5着の馬は皆海外遠征か引退で今回不在。

有馬記念組の中ではこの馬が最先着ということになる。

 

まだ信用しきれないところはあるが毎回大崩れなく自分の力は出せている点は評価したい。

 

 

⑥ジオグリフ。

振り返ってみると、一昨年の皐月賞を勝利して以来適条件で使われたレースがほとんどない。

前走中山記念は久々の適鞍だったが3着。先着されたのがマテンロウスカイとドーブネなので物足りないがダートに転戦したあとの休み明けの芝復帰レースだったので酌量の余地はある。今回は上積みを期待できるはず。

 

昨年の宝塚記念は出遅れて厳しいレースになったが直線に向いたところでは手応えよくイクイノックスに並んで伸びかけていたように見えた。

そこから止まったのは距離の問題だろう。

 

中山と札幌で強い競馬をしているので阪神内回り自体は向いている。

距離も1800~2000mあたりがいい。

イクイノックスとドウデュースに勝ったことのある数少ない馬なのだから復調していれば侮れない。

 

 

あとは、時計が速すぎるとどうかという不安があるので当日の芝が思ったより時計を要するコンディションであれば評価を上げたい。

 

 

プラダリア。

G2大将でG1では壁があるというイメージはどうしてもついてくる馬。

とはいえ昨年の宝塚記念は6着で悪くない結果だし、外を回った馬が上位を独占するレースだった中で内を突いてきた組では最先着なので強い競馬だった。

有馬記念は大敗したがそもそも枠が厳しかった。

 

宝塚記念有馬記念に比べれば今回のメンバーは軽くなるので殻を破れる可能性は充分ある。

ただ、本質的には2000mよりもう少し距離があった方がよさそう。

あまり高速化するとマイナスだろう。少しでも時計を要してほしいところ。

 

 

②ローシャムパーク。

前々走のオールカマーが強い勝ちぶり。タイトルホルダーとゼッフィーロを破ったのも評価できる。

「現役最強候補」などという声もあるがここでは果たしてどうか。

あまりビュッと切れるタイプではなくジワジワと加速して長く脚を使うタイプに見える。

勝利した函館記念オールカマーも道中からスムーズに外めを追走し直線も外から差し切るレースだった。

 

器用さにはやや欠けるのでこの内枠は微妙なところで、むしろマイナスになる可能性もある。

ルメールさんが乗れないのもマイナス。そして替わりに関西G1で1番人気の戸崎さんということで不安はつきない。

 

Cルメール不在、川田将雅不在、武豊不在、坂井瑠星不在なら戸崎さんの出番でもおかしくないがここは押さえまで。

 

 

⑨ステラヴェローチェ。

エフフォーリアやタイトルホルダーの影に隠れてはいたがこの馬もクラシック上位の実績がある。先日の金鯱賞では2年ぶりの復帰戦となったヨーホーレイクが3着。

何だかんだで6歳も強い世代だと言える。

 

前走が久しぶりの勝利だったが1800mのレースでも少し行きたがっていた。

ここは押し出されるようにハナ、というケースもあるかもしれない。

ブランクが長かった影響もあって現在のこの馬の距離適性がはっきりしないのでアテにはしづらいが一応警戒はしておきたい。

 

 

あとは⑩ソールオリエンス、⑦ハーパー、⑪べラジオオペラ①ミッキーゴージャスあたりも強気には狙いづらく相手までと思っている。

 

やや強引に絞り込んでみたが、改めて難しいメンバーだという印象。

勝負気配「C」としときます。

 

馬券としては三連複フォーメーション⑤⑬→③⑤⑥⑬→②③⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑬といった感じにしたい。このまま買うか3列目をもう少し削ってそのぶんワイドにするか、攻め方は当日またじっくり考えることにする。

 

 

高松宮記念 2024

高松宮記念は2020年から昨年まで4年連続で道悪でのレース。

今年も雨予報だが、23日の土曜日は雨が降っているものの24日の高松宮記念当日は

大して降らない可能性も出てきた。 

 

中京は馬場読みが難しく、レース中にも雨が降っているくらいの道悪なら馬場の外の方が伸びやすくなり外枠が有利となり雨が止んで回復途上だと内から乾いてきて内有利の馬場になる傾向がある。

 

今年の高松宮記念に関してはおそらくレース当日はそれほど雨の心配はなさそう。

更に京都競馬場の改修工事があった影響で昨年までは年明けから中京で競馬が開催されていた。今年からは従来通り京都開催が復活したので、今年に入ってまだ中京競馬は3週しか施行されていない。

当然過去3年に比べると馬場の傷み具合も少ない。

 

当日は稍重くらいだろうが、それでも結局内の先行有利な馬場になるだろうと見込んでいる。

もちろん、想定以上に雨が降った場合はまた慎重に傾向を見極める必要がある。

 

 

まずは⑩ビクターザウィナー。

初来日で左回りも初めてということで未知数なのは承知で狙ってみたい。

 

レース映像を見ると毎回スタートが抜群に速いので、テイエムスパーダやモズメイメイあたりが主張してきたとしてもハナは取り切れるだろう。

ペースが速くなっても逃げさえうてればとにかくしぶといし、途中からハナを叩かれて厳しい展開になった昨年の香港スプリントでも4着。

ハイレベルな香港短距離勢の一角をしめる存在。

 

日本と香港ではタイムの計測方法が若干異なるらしいので一概には言えないものの、レコードが出そうなほどの高速馬場は避けられそうなのもビクターザウィナーにはプラスだろう。

想定通り良~稍重で少し時計を要する程度で内の先行有利な馬場傾向ならこの馬から入りたい。

 

 

②マッドクール。

昨年のように外差しが決まりやすい馬場になるとこの枠がアダになるかと思っていたが、どうやらその心配はなさそう。

 

昨年の皐月賞当日のかなり悪い馬場での春雷ステークスを勝利しているので道悪は問題ないだろう。

毎回いい位置でレースができており競馬が上手なタイプなのでレース当日の馬場とピッタリマッチする可能性がある。

 

昨年のCBC賞は夏負けがあったとのことだしシルクロードステークスは逃げたというより逃げさせられた展開がアダになった。本来中京は得意なコース。

 

自分のメインシナリオ通りの馬場ならワイド2-10を厚く買ってみたい。

 

 

③ナムラクレア。

今までは前哨戦の鬼みたいな戦績だったが、前走の京都牝馬ステークスは2着。

プラス10キロで余裕残しの状態だったし悪くない臨戦過程。

 

ただ、期待通りに状態が上がってきていないのか調教師も騎手もとにかくコメントのトーンが低い。そこは心配だがそれでも軽視はできない。

 

何と言っても馬場不問なのが心強い。傾向が読みにくい雨の中京となれば尚更である。

不良馬場だった昨年も外枠を活かしてうまく走れていたが勝ち馬の大駆けにやられてしまい2着。

今のところは当時ほど酷い雨にはならない見込みなので、今年はこの枠でよかったのではないか。

 

共同会見の様子を見ていると買う気が失せるのだが、杞憂に終わってほしいところ。

 

 

⑥ルガル。

明け3歳限定戦とはいえ不良馬場で圧勝した実績があり、一方で1分7秒台前半の持ち時計もある。馬場は問わないタイプに見えるし1200mの適性も本物。

 

前々走の京阪杯、前走のシルクロードステークスも好位から運ぶ競馬で強さを見せた。

あまり戦績にムラもなくこれと言った弱点はないようにも見えるが、それでも軸にしづらいのはやはりゲート。

 

近走はマシになってきているし、西村Jに乗り替わってからはスタートがやや遅くてもしっかりリカバーできているがまだ出遅れの不安は拭えない。

そこだけがカギになる。

この馬を軸にする、あるいは重い印を打つ場合は「出遅れたらしょうがない」とある程度覚悟を決める必要があるだろう。

 

 

⑭ママコチャ。

ソダシの全妹で、陣営も語っているように良馬場の時計勝負がベストだろう。

ここは厳しいかと思っていたが、今年の中京は馬場がいいし雨が早くに止むようなら充分に出番がある。

 

馬場が回復して内有利になればこの枠は微妙だが、中京での馬場読みが絶妙な川田さんなら何とかしてくれるだろうという期待感がある。

当日の芝のレースを見て、時計が速くなってくるようなら評価を上げたい。

 

 

あとは、右回りに比べると左回りの実績が微妙だし中京であまり乗ったことがないルメールさんというのも微妙だが、充実期を迎えている⑤トウシンマカオ

 

ハーツクライ産駒の1200m以下の成績はパッとしないが鞍上の進言もあってここに矛先を向けてきた⑧ソーダズリング。

 

思ったより時計が速くなれば中京の高速決着は大得意な⑪メイケイエールあたりも相手候補。

 

 

高松宮記念は近年荒れることも多いが今回はそうでもないと思っている。

内目を巧く立ち回れそうな馬を狙いたい。

今年に関しては天気予報通りなら過剰な穴狙いは禁物かと思っている。

勝負気配「C」としておきます。

 

とは言え、まだ天候がはっきりしないのでもし雨が強くなって外差し傾向にシフトしてくるようなら⑮ディヴィーナと⑫ロータスランドに注意したい。

 

特に⑮ディヴィーナは左回り得意。その中でも中京は特に成績がいい。

道悪にも実績がある。

スタートにも折り合いにも不安を抱えるが雨が長引けば距離短縮、馬場悪化、枠順と全てがいい方に向く可能性がある。

当日の天候次第ではガッツリ狙いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェブラリーステークス 2024

この府中開催は降雨が少なく今週もほとんど雨が降っていない。

ダートは乾燥して時計を要し上がりもかかるコンディション。

先週も稍重発表ながらその傾向は変わらず外からの差し追い込みも決まっていた。

 

予報を見る限りは特に天候が荒れることもなさそうで、ダートの傾向は先週から大きく変わるとは考えにくい。

一昨年のように、1分33秒台の高速決着である程度先行できないと厳しいというレースにはならないだろう。

 

昨年のフェブラリーステークスがレース当週中は雨の予報もあったものの結局降雨はなくダートは乾燥して1分35秒台の決着。

勝ち馬のレモンポップはそもそも力が上だったとして、2着馬と3着馬は外からの追い込みだった。特に3着馬のメイショウハリオはいくら実力馬とは言え絶望的な出遅れから大外一気で間に合ったという内容。

やはり乾燥して時計、上がりともかかるコンディションの東京ダート1600mなら長く脚を使える差し追い込みタイプが向く。

馬場のイメージは一昨年より昨年の方が近いということを踏まえて予想を組み立てたい。

 

 

狙いは⑩タガノビューティー

左回りのダート1400m~1600mは得意で、特に東京はベストと言える。

戦績にムラがあるのは脚質の面である程度仕方ないところ。

 

前走の根岸ステークスはそれを考慮しても負け過ぎの感はあるが、自身出遅れた上に

前の組は隊列がすんなりと決まってスローペースになったのでどうしようもなかった。

度外視とまではいかないまでも、あれが実力ではない。

 

その根岸ステークスから中2週だが当時より今の馬場の方が向く。

また、短距離で逃げて勝ってきているドンフランキーがレースを引っ張りイグナイターも先行態勢が見込まれるので流れが極端に遅くなることはないだろう。

 

昨年の根岸ステークスは4着だが、明らかにメンバーレベルが高かったし昨年の武蔵野ステークスもドライスタウトの2着。

 

これまで戦ってきた相手を考慮すれば今回のメンバーなら上位に来られる力がある。

馬場や展開も「ハマる」とまではいかずとも前走のような最悪のシチュエーションは

避けられるはず。

馬券はここから入りたい。

 

 

⑤オメガギネス。

除外対象だったのでこの馬が出走の可否はある意味レースそのものより注目だった。

ただ、早い段階でルメールさんを確保していたようだしサンライズホークとシャマルが別のレースに回ることも陣営はある程度リサーチ済だったのかもしれない。

 

昨年のグリーンチャンネルカップは雨で時計が速くなったのが向いたとはいえ今回と同じ東京ダート1600mで圧勝。

デビュー2戦目は時計を要するコンディションの中山1800mで勝っていて馬場は不問。

しかもこの時は出遅れて位置を悪くしてしまい、レースとしては完全に2着馬が逃げ切って勝つパターン。それを直線だけで差し切ったのだからかなり強い競馬だった。

通算(3.2.0.0)で2着に惜敗したのは2回とも1800mだった。少し力んで走っているようなところもあったし、1600mの方が向く可能性が高い。

 

あまりゲートが速くなく、毎回出遅れ気味なのでそこが不安だがあのお方からこのお方に乗り替わるのだから何とかしてくれると信じたい。

実績的には格下だが上位評価は当然。

 

 

⑭ウィルソンテソーロ。

過去1年の戦績とレース内容を改めて振り返るとチャンピオンズカップで12番人気だったのが信じられない馬。

その前々走のチャンピオンズカップは出遅れたが腹を括って終いに賭ける競馬で2着。

前走の東京大賞典は11月のJBCクラシックで大井の特殊な砂にアジャストしきれず敗れた反省から思い切った逃げに出て2着。

脚質に幅も出て充実している。

 

持ち時計の面からあまり時計の速い馬場になるとどうかと思っていたが、どうやら心配なさそう。東京ダート1600m自体は2勝していてコースも問題ない。

枠もコース形態を考えればレースしやすそう。7枠はフェブラリーステークスと好相性でもある。

 

チャンピオンズカップで馬券を当てることができた思い入れもあって、ここは原優介に乗ってほしかったところだがケガもあったのでこればかりは仕方ないか。

 

ただ、個人的な感情を差し引いても乗り替わりがプラスに働くとはあまり思えないのでそこだけがケチのつくところ。

 

 

⑬レッドルゼル。

フェブラリーステークスは4年連続の参戦で2021年4着、2022年6着、2023年2着。

確かに、1600mは若干長いだろうが過去3年の中で乾いて時計を要するコンディションだった昨年が最も好内容なので今年も期待できる。

 

おそらく馬のリズム重視で急かさずに中団~後方で運ぶ競馬をするのでこの枠も悪くない。

昨年の武蔵野ステークスフェブラリーステークスのぶんくらい走れれば好勝負になる。

 

 

⑨ペプチドナイル。

以前は逃げをメインの戦法としており自分の競馬ができないと脆さもあったが、

最近は控える競馬ができておりそれに伴いムラな面も改善してきている。

 

1800m以上が主戦場だが過去には小回りの函館1700mで強い競馬をしたこともあるので

ここにきて初の1600mがいい方に出る可能性がある。

 

もちろん、これまでと比べて一気の相手強化なので過度な期待は禁物だが1600mの流れでこれまでよりもう1列後ろで運び差し脚を活かす競馬ができれば面白い。穴で一考。

 

 

⑪キングズソード。

前々走のJBCクラシックが強い勝ちぶりだったが、砂を入れ替えたばかりの特殊な馬場だったこともありその傾向をいちはやく掴んだモレイラさんの好騎乗も勝因だったと思う。

同じ大井2000mの前走東京大賞典では見せ場なく敗れているのでこれはもう騎手の差か。

いずれにせよまだ全幅の信頼はできない。

 

東京1600mは初めてだが4走前に騎乗した川田さんのジャッジでは「1800mは若干長い」とのことだったので距離短縮はいい方に出るかもしれない。

強気には買いづらいが押さえには。

 

 

 

④ドゥラエレーデ。

適性は芝なのかダートなのか? いや、適性はムルザバエフだ!などと言われるほどに好相性の鞍上が諸事情によりここに間に合った。

 

切りづらいところではあるが今回は疑ってかかりたい。

近2戦の3着は大井2000mと中京1800mですんなり先行できてのもの。

東京1600mだと流れが全然違ううえ、今回は他に先行したいタイプも結構揃っている。

過去2走ほどスムーズに運べるかどうか。そして序盤に少しスムーズさを欠くとどうなるのか。

真価が問われる1戦になる。これも押さえまで。

 

 

地方馬と芝からの転戦組に関しては、来ても驚けないもののやはり厳しいと思っている。

歴史を振り返っても馬券になったケースの方が圧倒的に少ない。

 

ミックファイアはまずJDDのレベルが疑問で強気には推しにくい。

イグナイターは安定感があってJRA勢にも勝っている。JBCスプリントも制していて実績は申しぶんなし。

ただ、やっぱり1600mはどうかというところ。

盛岡1600mの南部杯で4着、2着の実績があるが、盛岡のダートは速い時計が出るケースも多く過去の南部杯を見ても1600m以下の距離がベストというタイプの馬が3着以内にきた例が結構ある。

 

他の競馬場の1600m以上のダートコースとの親和性には疑問符がつく。

イグナイターにとってはもう少し締まったダートの方がよかっただろうがそれも叶いそうにない。この点を克服できるかがが大きなポイント。

 

芝からの転戦組では、ガイアフォースは確かに怖さがある。

母はダートで走っていたし母父クロフネという血統から、ダートが合いそうというのも理解できる。

昨年の天皇賞秋が5着だが勝ち馬が強すぎただけでこの馬も従来のレコードより速い走破時計。しかも勝ち馬イクイノックスに早めに捕らえにこられる厳しい展開での結果なので力のあるところは見せている。

路線が違うとはいえ、戦ってきた相手のレベルがそもそも上という見方もできる。

 

ただ、これまでダート未経験で初のダートがいきなりこのフェブラリーステークスという臨戦過程で馬券に絡んだ例は2001年のトゥザヴィクトリーまで遡る。

 

近年は芝から転戦してきてこのフェブラリーステークスで馬券になっている馬も数頭いるが、ソダシにしてもモズアスコットにしてもエアスピネルにしても、古くはメイショウボーラーにしても皆最低でも1回はフェブラリーステークスの前にダートを使われてからの参戦だった。

ガイアフォースもシャンパンカラーもここが初のダート。

もし来たらイレギュラーと割り切るしかないと思っている。

 

馬券は⑩、⑤、⑭、⑬、⑨の5頭に絞りたいところだが果たしてそううまくいくかどうか…。

勝負気配は「B」としときます。

 

 

 

 

 

東西の金杯 2024

今週から京都競馬が開幕。中間の降雨はほとんどなく、5日金曜日発表のクッション値は9.3。

関東の方は引き続き中山開催。Aコース使用の年末の有馬記念ホープフルステークスの時も降雨が少なく馬場状態は良好だった。

そして正月中も降雨はほとんどなし。更に年始からCコースに替わる。

5日金曜日発表のクッション値は10.1。

 

6日も天候は大丈夫そう。今年は東西ともに、開幕週の良馬場というイメージを例年より強く持った方がいいだろう。

 

 

まずは京都金杯

基本的には内枠の先行馬を狙うつもりだったが、思ったより行きたいタイプが揃った。

④トゥードジボンかセルバーグがハナに行く有力候補。

前走が勿体ない競馬になってしまった⑪セッションも今回こそはと先行してくるだろう。

⑮ドーブネや⑰フリームファクシも外枠に入ってしまったので積極策だろう。

開幕週なのでそれでも先行勢に注意だが、あまり外を回さなければ差しの台頭がありそう。

 

 

というわけで②コレぺティトール。

前走元町ステークスが快勝。それまでジワジワと馬体を減らしていたのでプラス12キロだったのもよかったのだろう。

鞍上お得意のイン突きもピッタリはまったとは言え、時計も上がりも優秀で本格化を思わせる内容だった。

 

その前走は1800mのレースだったが、4走前に札幌1500mで勝った時のルメールさんのジャッジが「距離はこのくらいがよさそう」とのこと。

3走前と前々走は1600mで少し足りずに敗れているがどちらも最後の直線で大外を回しての結果で、自身の脚はしっかり使えている。

1600mが向かないということはないだろう。

 

今回、この枠順でこの鞍上なら外を回さず内を突いてくる競馬だろう。

京都外回りなら他のコースより捌きやすいし、少し前が速くなってくれれば理想的。

斤量も最軽量の54キロと恵まれた。ここは狙う。

 

 

⑭アルナシーム。

この馬も前走が本格化を思わせる内容。もともと小柄な馬なので徐々に馬体を増やしているのもいい傾向だろう。

枠はもう少し真ん中寄りがよかったが、今なら1600mでも極端に置かれることはないはず。

 

もともと、超出世レースとなった2021年の朝日杯FSで4着に入った素質馬。

ハイレベル世代の遅れてきた大物的な存在にならないものかと期待している。

 

 

⑪セッション。

降雨がほとんどない開幕週の良馬場である以上、ある程度ペースが速くなったとしても先行勢を無視するわけには行かない。

その先行勢の中ではこの馬を買いたい。

 

前走キャピタルステークスは控える競馬になったが、外枠とはいえ少頭数だったしスタートもよかった。やや消極的な騎乗だったと思う。

実際序盤の位置取り争いが最後まで響いて4着どまり。

 

今回はまた坂井Jに手が戻り、これまでの競馬を見ても先行してくるだろう。

自身は逃げたいタイプでもないので、行きたい馬を何頭か行かせて好位が取れれば理想的。1分31秒台の持ち時計もあり高速化も望むところ。

 

 

⑦タイムトゥヘヴン。

このところ、後方から大外一気にかける競馬しかしていない。

珍しく外を回さずに直線に向いた前々走の富士ステークスではずらり前が壁と、何とも流れが悪いので鞍上の乗り替わりはプラスに捉えたい。

 

中京開催だった昨年の京都金杯では直線でインを突く形を取り、捌きに手間取りはしたが上がり3Fメンバー最速の脚を使って7着。必ずしも大外一辺倒という馬ではないはず。

毎回自分の脚は使えているのであとは捌きひとつ。

初めてなので何とも言えない部分はあるが、京都外回りコースは向くと見ている。

穴はこの馬。

 

 

⑮ドーブネはトップハンデ58.5キロがキツいしこの枠も脚質を考えればマイナス。

直近2走1600mで連勝しているが、スローな流れでマイペースが叶ってのもの。

ここは厳しいと見る。

 

⑰フリームファクシは力んで走る面があるので距離を詰めてきたが、この外枠からうまく制御できるかが疑問。

 

⑱アヴェラーレは偽ルメールとか揶揄されているルメートルさんが全くの未知数なのに開幕週での大外枠。馬の力は認めるも狙いづらい。

 

馬券は②コレぺティトールからがいいと思っている。

 

 

 

あとは中山金杯

こちらは枠順と脚質でがっちり絞っていきたいと思う。

 

まずは②アラタ。

昨年の当レースが、前走からプラス24キロで状態は今ひとつだった中で4着。

少し立ち遅れ気味のスタートから道中は中団。最後も外を回して伸びてくる形だったが過去の中山金杯の傾向通り外を回した馬には厳しいレースになった。

 

その後の金鯱賞で巻き返したように力はあるし、狭いスペースを割れるところも見せた。

今回は内の偶数番を引けたので、昨年の巴賞のようなレース運びができれば昨年より前進できる。

 

 

⑪ゴールデンハインド。

おそらくもう腹は決まっていると思う。オークスの結果と内容を見れば、この馬はやはり強引にでもハナに行った方が持ち味が活きるタイプだろう。

 

もちろん同型がカギになるが、主張してくるとすればホウオウアマゾンくらいか。

1400mや1600mでも先行するスピードの持ち主なので少々厄介だが、最近は以前ほどの行きっぷりは鳴りを潜めているしあちらは斤量58キロに対してゴールデンハインドは54キロ。

レース序盤のホウオウアマゾンとの争いさえ制することができれば逃げの手は叶うはず。Cコース替わりを味方にできる。

 

 

③リカンカブール。

人気しないだろうと思っていたのだが、さすがに日本の競馬ファンは研究熱心であるww

前走チャレンジカップは7着。馬体増もあったが、何よりもスタートで躓いたのが痛恨。後方から上がり2位の脚は使えているものの届かなかったのも無理はない。

 

最近はちょっとゲートが不安定で差しや追い込みの競馬になっているが、もともとはいい位置で競馬ができる馬。一昨年の神戸新聞杯では強い相手に対し、逃げて見せ場を作っている。

現時点でも重賞で力は足りるはず。

 

それだけに、内枠を引けた今回こそ何としてもスタートを決めたい。

鞍上乗り替わりがひとつのキッカケになってくれれば。

 

②③⑪のワイドボックスで勝負しようと思っている。

 

勝負気配はどちらも「C」としときます。

 

 

 

有馬記念 2023

近年の有馬記念は馬場が荒れて時計、上がりとも要するコンディションでの開催が多い。

更に、先行したいタイプが外枠に入る並びになるケースも続いていて差しや追い込みの決着がトレンドになっている。

実際、過去に逃げて馬券になったケースを見ると直近でも2017年のキタサンブラックまで遡る。

 

ただ、今年の馬場は違った傾向になると思う。

近年は開催中に降雨があったが今年の中山開催はここまでほとんど雨が降っていない。

先週の芝のレースを見てもまだ内も残っていたし時計も速め。

外からの追い込みが決まったケースもあったのでトラックバイアスも過度に気にする必要はないだろう。

近年では最も馬場の傷みが少ない状況での有馬記念となりそう。

 

枠の並びを見ても今回は逃げたい馬が外枠に入ったワケでもないので、昨年や一昨年に比べればある程度ペースは落ち着くだろう。

 

 

④タイトルホルダー。

有馬記念は3年連続の出走。3度めの正直か、今回やっと希望通りの枠を引けた。

強力な同型だったパンサラッサはもういないし、外枠を引いた有力馬に乗っている外国人ジョッキー達が位置を取るためにスタートから少々強引にでも出してくるだろうがタイトルホルダーのハナを叩くところまでは来ないだろう。

 

前走で大逃げを打ったアイアンバローズは少々厄介でずっと絡まれる可能性があるが、3600mの前走と2500mでしかもG1の今回で同じ競馬をするのは簡単ではない。ある程度兼ね合うのではないか。

 

いずれにせよ、過去2年と比べれば条件は大きく好転する。

枠に恵まれなかったり凱旋門賞惨敗後の挑戦だったりで難しかっただけで、休み明けで使われた日経賞を連覇しているように本来中山2500mは得意とするコース。

今年こそ自分の競馬ができる。

 

 

ジャスティンパレス。

今年に入って本格化し、第一線で安定した成績を残している。

イクイノックスとスルーセブンシーズ以外には先着されていないのだから上位評価は当然。

 

ディープインパクト産駒の4歳以上牡馬は有馬記念で全く振るわないが、ジャスティンパレスは過去に惨敗した馬とはタイプが違う。

有馬記念天皇賞春などの長距離G1で結果を出している馬が強いレースでもあるのでこの馬に関してはディープインパクト産駒の相性の悪さは心配いらないだろう。

 

枠順抽選会では5枠10番に決まった瞬間に横山武史Jは「ヨシっ!」といいリアクション。

真ん中あたりの枠がよかったとのことで、陣営の希望も叶った。

インタビューにもあったように、前走天皇賞秋で出遅れているので後入れの偶数番を引けたのもよかった。

スタートが決まれば好位からでも競馬ができる馬。どんな流れにもある程度対応できるだろう。

大崩れは考えにくい。

 

 

⑮スルーセブンシーズ。

最初はこの馬を軸にしようと思っていた。

しかし有馬記念はフルゲートの7枠と8枠はやはり不利で、枠順抽選会での池添さんの反応を見ると買いづらくなってしまう。

 

それでもイクイノックスがここまでの馬になった以上、宝塚記念2着の価値は当時より上がっている。

今年イクイノックスに最も迫った馬という事実は相当に重いもので、しかも直線で捌きに手間取る場面があっての結果なのでスムーズならもっと際どい勝負になっていたのは間違いない。

 

その後の凱旋門賞でも窮屈な競馬になりながら馬群の中からしぶとく伸びて4着。

例年に比べれば天候に恵まれロンシャンにしては速めの時計が出る馬場コンディションに助けられたというのはあるだろうが、それでも近年の日本馬が惨敗続きの現状を鑑みれば立派なもの。

短期間で相当力をつけている。中山コースも大得意で枠以外は買い要素しかない。

 

枠順抽選会後には池添さんが「枠の並びはそんなに悪くないと思う。」とのコメント。

結果的に外国人に囲まれる並びになったが、タスティエーラもプラダリアもスターズオンアースも距離ロスを押さえるため少々強引にでも内に切れ込みながら位置を取りにいく可能性がある。

 

一方でスルーセブンシーズはおそらく控える競馬。

ハナを切ったタイトルホルダーにアイアンバローズが絡みに行って、更に自分の近くの外国人ジョッキー達も先団に取りついていくような形になればレース運びがしやすくなるとシミュレーションしているのかもしれない。

 

それでも外枠でいったん後方に下げて大外から捲って勝つなどというのはオルフェーヴルか全盛期のゴールドシップくらいしかできない芸当だが、この馬がそれに近い領域に達している可能性だってあると思っている。

8枠はかなりのネガティブ要素だが見限れない。

 

 

⑫ウインマリリン。

狭いスペースでも怯まない根性があるので中山向きの馬。

ここに来てようやく初めて有馬記念に使ってきた。

 

昨年暮れに香港ヴァーズでG1初制覇し、その後も海外で安定して走れている。

今は以前のような先行する形より差す競馬の方が合っているようで、実際そちらを選択した時の方がいい結果がでているので松岡Jより外国人ジョッキーに乗り替わった方がそういうレースを選択しそうな感じはする。

 

 

ただ、極端な衰えは感じないとはいえもう6歳牝馬

中山の鬼とはいえ大していい枠も当たらず。

乗り替わったモリスにしてもまだ日本にきて日が浅くいい馬にほとんど乗っていないので未知数ではあるが、凱旋門賞勝ち以外はパッとしない成績であり過度な期待は禁物。

 

正直厳しいだろう。オッズにもそれが現れているがそれでも買おうと思うのは、ウインマリリンが有馬記念に出て来たら必ず狙おうと思い続けて気づけば3年が経過したからである。

ここで切ってもし馬券に絡みでもしたら死ぬまで後悔しそうなので、この馬の中山適性に一縷の望みを託したい。

 

買いたいと思うのは以上の4頭しかいないのだがもう少し。

 

 

⑤ドウデュース。

やっと武豊Jに手が戻り、本領発揮と行きたいところだが関東遠征を繰り返しながらの秋3戦目でベストではない小回りコースと課題は多い。

 

弥生賞2着、皐月賞で3着の実績があり阪神内回りや小倉でも勝っているのでこなせはするが本質的には広いコース向きだろう。

枠はいいところを引けたのでそこに期待か。

 

 

⑯スターズオンアース。

枠順抽選会の顛末のせいでレース前からある意味主役になってしまっているww

馬番16番は過去10年以上振り返っても1度も3着すらないという現状では絶望視されるのも仕方なし。

 

強引にでも先行するか無理せず後方に控えるかの極端な選択肢になりそうだが、ルメールさんならおそらく前者の方が近い。

イメージとしてはプラダリアとタスティエーラを見ながら一緒に上がっていってその直後のポジションを取って内に潜り込む形か。

 

昨年の牝馬2冠馬でその後も一線級のレースばかり使われて1度も馬券圏内を外していない安定感のある馬にルメールさんが乗っているのに枠順だけで人気を下げるなら積極的に買い、という考えも全然アリと思う。

自分は買えても押さえまでと思っている。

 

 

3歳牡馬クラシック勢の2頭、①ソールオリエンスと⑬タスティエーラだがそもそも今年の3歳牡馬のレベルに疑問を持っている。

展開の違いなどがあるとはいえ、今年のダービーは前週のオークスよりかなり時計が遅いしスローの瞬発力勝負になった割には上がりの数字も今ひとつ。

リバティアイランドは別格としても、ダービーの勝ち時計はオークスの2着以下の馬にも遠く及ばない。

当然、まだ一線級の古馬と戦っていないので何とも言えないがかなり物足りなさを感じている。

 

有馬記念菊花賞組の成績がよく、当年のクラシック上位の実績があれば更に好走率は上がる。

その点でソールオリエンスとタスティエーラはしっかりと条件を満たしているのでその点をどう評価するかというところ。

23日土曜日の中山メインレースのグレートフルステークス(3勝クラス)が有馬記念と同じ芝2500m。

そこに菊花賞4着のリビアングラスが出走してくる。

当然、人気になっているがここでのリビアングラスの結果とレース内容がある程度の判断材料になるのではないか。

いっそ惨敗でもしてくれた方が予想が楽になるのに…とかよくないことを考えてしまう(苦笑)

 

ソールオリエンスとタスティエーラに関しては、自分は今のところそこまで評価していない。

それぞれの鞍上の有馬記念の成績も今ひとつ。馬券は他の古馬から入りたい。

 

 

有馬記念はフルゲートの7枠と8枠がはっきり不利」だとか「菊花賞組が好成績」だとか「短期免許外国人騎手が好相性」だとかのデータがあるがそれを予想に採用した時はそのデータが当てはまらず、軽視して別のファクター重視で勝負した場合はそれらのデータが当てはまってしまい…ということを繰り返し、毎年ハズし続けている…。

 

 

7枠と8枠を脳死でバッサリ切ったら2018年に16番シュヴァルグランが3着だったり2020年に7枠2頭が2、3着だったり。

 

昨年は菊花賞組で短期免許外国人が乗っていたジャスティンパレスを買えばそれは来ないでもう1頭の菊花賞組ボルドグフーシュが2着だったり。

 

つくづく、有馬記念はセンスがないとしか言いようがない。

このブログを目にした方におかれましては、ソールオリエンスとタスティエーラとドウデュースを中心に買えば当たるかもしれません。

 

3連複フォーメーション4→10,15→相手5頭程度とイメージ。

あとは、ウインマリリンからのワイド流しなどを買って楽しめればと思っている。

 

勝負気配は…今回はもうノーコメントでww